Daily Brief
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。いよいよ6月も最終日。今日も世界で起きているニュースをお届けします。
- インドは、ツイッターに対する刑事手続きをさらに進めている。警察は、児童ポルノを助長し、「感情を害した」疑いがあるとして、ソーシャルプラットフォームを告発しました。ツイッターをめぐっては、キャリアサイトの地図でジャム・カシミール州とラダックがインド国外と表示されていたことから、批判の声が上がっていました。
India is pursuing more criminal cases against Twitter. Police have charged the social platform for allegedly promoting child pornography and “hurting sentiments,” after a map on its careers site showed Jammu and Kashmir and Ladakh as outside India. - 南アフリカの元大統領に禁錮15カ月の判決。ジェイコブ・ズマは、在任中の汚職に関する審理に出廷しなかったとして、法廷侮辱罪で有罪を言い渡されました。
South Africa’s ex-president was sentenced to 15 months in jail. Jacob Zuma had been found guilty of contempt for failing to appear in court at an inquiry on corruption during his time in office. - ロシアは調査報道メディアの記者3人の自宅を捜索した。オンライン出版社のProektは、ロシア内務大臣の資産に関する記事をめぐって標的になったと考えています。
Moscow raided the homes of three investigative journalists. The online publication Proekt believes it was targeted over a story on the Russian interior minister’s wealth. - 世界銀行は中国についてさらに明るい見通しを示した。世界銀行は、中国の今年の経済成長率を8.5%と予測していますが、ワクチン接種の進展が鍵となります。
The World Bank issued an even rosier outlook for China. It now predicts the country’s economy will grow 8.5% this year, although progress in vaccinations will be key. - 中国製ワクチンの取引がブラジルで決裂した。カンシノ・バイオロジクス(CanSino Biologics、康希諾生物)が地元当局者との関係を解消したことで、ブラジルの保健当局は同社のワクチンの緊急使用許可申請を取り消しました。
A Chinese vaccine deal fell apart in Brazil. After CanSino said it was no longer working with a local representative, the country’s health regulator canceled a request for emergency use authorization for the company’s jab. - リライアンス・インダストリーズはアブダビ国営石油との合弁事業を発表した。アラブ首長国連邦(UAE)のルワイスに建設される石油化学プラントは、リライアンス・インダストリーズ(Reliance Industries)にとって、中東におけるこれまでで最大の投資となります。
Reliance Industries announced a joint venture with the Abu Dhabi National Oil Company. The petrochemical plant in Ruwais, UAE, will be Reliance’s largest investment in the Middle East to date. - ドイツの各省庁は、年内にFacebookページを閉鎖しなければならない。ドイツのデータ保護委員会は、このサイトがヨーロッパおよびドイツのプライバシー法に準拠していないと指摘しており、Clubhouse、TikTok、Instagramの使用も控えるよう警告しています。
German ministries must turn off their Facebook pages by the end of the year. The country’s data protection commissioner said the site doesn’t comply with European and German privacy laws, and also warned against using Clubhouse, TikTok, and Instagram.
What to watch for
Didi、大型上場の行方
中国のライドシェアリング最大手であるディディ・チューシン(Didi Chuxing、滴滴出行)が本日30日、ニューヨーク証券取引所に上場します。約40億ドル(約4,400億円)の調達を見込んでおり、今年のテック株としては最大規模となる見通しです。このデビューは、未だ赤字が先行するライドシェアリング業界や、米中間の緊張関係が高まるなかでの中国のテック業界の覇者に対する、投資家の意欲を試すものとなるでしょう。いくつかの憶測が飛び交っています。
株価はどうなるのか?先週、中国の生鮮食品EC、ミスフレッシュ(Missfresh、毎日優鮮)が上場しましたが、ナスダックの反応は鈍く、中国のハイテク企業間の激しい競争に対する懸念を示しているとも言われています。これは、中国で独占禁止法の影がちらつくディディにとっても良い前兆ではありません。
Uberはどの程度の儲けを得るのか?ディディがグローバルに展開するための資金を手に入れれば、両社のライバル関係はさらに強まることになるでしょう。しかし一方で、Uberはディディの株の12%を保有しており、IPOの反応が良ければよいほど、Uberはより多くの利益を得ることが出来るのです。
Charting US restaurant worker pay
レストランの雇用事情
米国におけるレストランの売上は、パンデミック以前の水準に戻ってきていますが(!)、レストランの雇用自体は遅れています。米労働統計局によると、5月の外食産業の雇用者数は18万6,000人で、パンデミック以前と比べると、12%減少しています。
賃金を上げて従業員を呼び戻す企業がある一方で、一時的なボーナスを支給する企業もあり、これは人手不足のなかでレストラン需要に応えようとする企業が、従業員不足を一時的な問題と捉えていることを示しています。専門家の中には、賃金の伸びは不況がなかった場合と同程度であると指摘する人もいます。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- ギリシャはパブロ・ピカソとピエト・モンドリアンの盗まれた作品を取り戻した。「世紀の盗難」と呼ばれた事件から9年後、建設業者が犯行を告白しました。
- “I’m not dead!”5,000年前の人間の頭蓋骨から、ペストの原因となる微量のバクテリアが見つかりました。
- 米国の女性オリンピック選手たちが、キム・カーダシアン・ウェストのアンダーウェアラインを着用することになった。下着ブランド、スキムス(Skims)が手掛ける公式ウェアには、パジャマやルームウェアもあります。
- 科学者たちは、中性子星を飲み込むブラックホールを1つではなく2つ発見した。リストでそれをチェックしてみてください。
- 150年前から絶滅が心配されていたマウスが、偽名で隠れていた。研究者たちは、行方不明になっていたオーストラリアのグールドマウスが、シャークベイマウスと遺伝的に同じであることを発見しました。
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