Daily Brief:チャイナリスクここにあり

A short-lived IPO success story.

Daily Brief

世界で今起きている事

Quartz読者の皆さん、おはようございます。一夜にして2兆円強が吹き飛びました。今日も世界で起こっていることをお届けします。

REUTERS/Tingshu Wang
REUTERS/Tingshu Wang
Image: REUTERS/Tingshu Wang
  1. 中国は海外上場への監視を強化したいと考えている。新しいガイドラインは、ニューヨークやその他の海外市場での中国企業の資金調達を妨げる可能性が高そうです。一方、新規上場したばかりの中国のライドシェアリング大手、ディディ・チューシン(Didi Chuxing、滴滴出行)の株価は火曜日(6日)に急落し、ウェイボ(Weibo、微博)は非公開化すると報じられています。
    Beijing wants more oversight of overseas listings. New guidelines will likely hamper Chinese companies’ ability to raise cash in New York and other foreign markets. Meanwhile, shares in newly public Didi Chuxing plummeted Tuesday, while Weibo is reportedly going private.
  2. 台湾と韓国はさらに多くのワクチンを手に入れる。日本は英アストラゼネカ(AstraZeneca)のワクチン110万回分を台湾に追加提供する予定で、イスラエルはワクチン・スワップの一環として米ファイザー(Pfizer)のワクチン70万回分を韓国に送る予定です。
    Taiwan and South Korea are getting more vaccines. Japan plans to send another 1.1 million AstraZeneca doses to Taipei, and Israel is shipping 700,000 Pfizer jabs to Seoul as part of a shot swap.
  3. ベラルーシがEUの貿易を標的に。アレクサンドル・ルカシェンコ大統領は、EUの制裁に対抗して、中国やロシア向けの欧州製品が自国を通過するのを防ぐ可能性があると警告しました。これとは別に、ルカシェンコの政敵であるビクトル・ババリコに禁錮14年の刑が言い渡されました。
    Belarus targets EU trade. President Alexander Lukashenko warned he may prevent European goods bound for China and Russia from passing through his country in response to EU sanctions. Separately, Lukashenko’s political rival Viktor Babariko was jailed for 14 years.
  4. 香港はテロリストの計画を阻止したと発表した。10代の若者6人を含む9人が、香港の裁判所やインフラへの爆弾テロを計画していたとして逮捕されました。
    Hong Kong said it foiled a terrorist plot. Nine people, including six teenagers, were arrested for allegedly planning bomb attacks on the city’s courts and infrastructure.
  5. 香港の大手アパレルメーカーが米国を提訴した。エスケル・グループ(Esquel Group)は、同社の子会社は、米国企業が新疆での強制労働を利用している企業と取引することを禁じたブラックリストには該当しない、と主張しています。
    A major Hong Kong apparel maker sued the US. Esquel Group claims its subsidiary doesn’t belong on a blacklist that bars US firms from doing business with companies that make use of forced labor in Xinjiang.
  6. 「ツイッターはインドでの法的保護を失った」とインド政府。ツイッターがインドの新しいIT規則に従っていない、と政府側は主張しています。今後、ユーザーの投稿に関する訴追が免責されなくなる可能性があります。
    Twitter has lost legal protections in India, the government says. The company hasn’t complied with India’s new IT rules, and may no longer be immune from prosecution over users’ posts.

What to watch for

パーティーだけでなく

REUTERS/Hannah Beier
REUTERS/Hannah Beier

紙吹雪とマーチングバンドの出番です。本日7日、ニューヨーク市内で行われるパレードは、Covid-19の暗黒時代を戦い抜いた、医療従事者、食料品店の店員、バスの運転手、清掃員など、200以上のグループの第一線で働いた人々を表彰するものです。ニューヨークのビル・デブラシオ市長は、14台もの山車が登場するこの祭典について、「この人たちがいなければ、ニューヨーク市は困難を切り抜けることはできなかった。それは紛れもない事実だ」と語っています。

しかし、新しいモニュメントといった、象徴的な演出だけが求められているのではありません。多くの市民が、「ホームタウン・ヒーロー」を行政が評価するための、より実践的な方法の必要性を指摘しています。市の会計当局によれば、彼らの4人に1人が最低生活水準もしくはその2倍以下の生活水準の中で暮らしています。


Charting big retailers’ creeping proximity to customers

近さを競うオンライン

今日、小売企業が持つ最大の競争力の一つは、オンラインで注文された商品を、迅速かつ効率的に顧客の手元に届けることです。アマゾンは長年にわたり物流ネットワークの構築に多額の投資を行い、特定の注文に対して最短2時間での配送を可能にしました。

Image for article titled Daily Brief:チャイナリスクここにあり

しかし、ウォルマート(Walmart)とターゲット(Target)は、広大な店舗ネットワークによって顧客との物理的な距離を近く保つことが出来、パンデミック禍において、少なくとも1つのアドバンテージとなっていました。両社はオンライン注文を補完するために店舗を活用しており、店舗受取りのオプションを用意しています。ターゲットによれば、オンラインでの注文において、顧客に配送するよりも、店舗での受け取りを約90%安くすることで、買い物客の間で人気となり、このオプションを提供している小売業者にも追い風となっています。


SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

  1. 皮膚のようなスマートフォームで、ロボットは物体を「感じる」ことができる。また、自己修復機能も備えています。
  2. 研究者たちはレオナルド・ダ・ヴィンチの存命中の親族14人の所在を突き止めた。彼らは、ダ・ヴィンチの系譜を再構築することで、ルネサンス期の天才の手掛かりを見つけようとしています。
  3. 5万1,000年前の骨の彫刻は、おそらくネアンデルタール人が作ったもの。少なくとも、レオナルド以前からヨーロッパでは芸術が盛んであったことを示しています。
  4. ケプラー宇宙望遠鏡は新たに4つの「放浪惑星」を発見していた。これらの浮遊物体は、星の周りを回ることはありません。
  5. テンセントは、顔認証技術で未成年者のビデオゲーム禁止令を実施する。2019年の中国の法律では、子供や10代の若者は、午後10時から午前8時までゲームをしてはいけないとされています。

🎧 Podcastは月2回、新エピソードを配信中。AppleSpotify

👀 TwitterFacebookでも最新ニュースをお届け。

👇 のボタンから、このニュースレターをTwitter、Facebookでシェアできます。ニュースレターの転送もご自由に(転送された方へ! 登録はこちらからどうぞ)。