Daily Brief
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。世界で起こっている事をまとめてお届けします。
- スペインのCOVID-19ロックダウンは憲法違反と判断された。スペインの最高裁判所は、ロックダウンのルールを破ったとして罰金を科された人々が返還を求める訴訟を起こすことを事実上認めました。一方、英国は感染者数が増加していることから、スペインのマヨルカ島、イビサ島、メノルカ島を渡航先リストで格下げしました。
Spain’s Covid-19 lockdown was ruled unconstitutional. The country’s highest court effectively allowed people who broke lockdown rules to sue for repayment. Meanwhile, the UK demoted Majorca, Ibiza, and Menorca to a lower level on its approved travel list, as cases rise. - アマゾンはもはや二酸化炭素の吸収源ではない。熱帯雨林は、気候変動や土地を開墾するための火事の影響で、二酸化炭素を吸収する量よりも排出する量の方が多くなっています。
The Amazon is no longer a carbon sink. The rainforest is now emitting more carbon dioxide than it gobbles up, thanks to climate change and fires used to clear land. - マスターカードはインドで新しいカードを発行できない。インド準備銀行は、マスターカード(MasterCard)がデータ保存規則に違反したと指摘しました。
MasterCard can’t give out new cards in India. The Reserve Bank of India said the company violated data storage rules. - タリバンはパキスタンの重要な国境検問所を掌握したと主張。アフガニスタン政府は全てコントロール下にあると主張していますが、パキスタン当局はテロリストグループが検問所のあるスピンボルダクで確認されているとしています。
The Taliban claimed it took a key border crossing in Pakistan. Afghanistan’s government insists it’s all under control, but Pakistani authorities say the terrorist group is plainly in sight at Spin Boldak. - 米国と中国はまだ話し合っていない。ドナルド・トランプ時代に始まった経済対話の凍結は、すぐには雪解けしそうにない、とブルームバーグは報じています。
The US and China still aren’t talking. An economic dialogue freeze begun in the Donald Trump era is unlikely to thaw anytime soon, Bloomberg reports. - デルタ航空は利益を上げた。これは2019年以来のことです。デルタ航空(Delta Air Lines)は、ビジネスおよびレジャー旅行の増加が業績を押し上げたとしていますが、米国政府による救済措置も大きな要因となっています。
Delta Air Lines made a profit. It’s the first time since 2019—Delta attributes the boost to rising business and leisure travel, but a US government bailout also did some heavy lifting.
What to watch for
V字回復は減速か
本日15日、中国の第2四半期(4~6月期)GDPが発表される予定ですが、エコノミストは、V字回復が減速していることが明らかになると予想しています。
ロイターの実施したエコノミストへのアンケートによれば、第1四半期に成長率が18.3%だったのに対し、第2四半期は8.1%の成長率にとどまるとみられます。パンデミックの影響で、2020年第1四半期は中国経済にとっても最悪な時期でした。このため、もともと、今年の第1四半期は、対前年同期比で好調な成長率になることが予想されていたのです。
しかし、中国の回復は世界の他の地域での消費、つまり輸出に依存しているほか、国内の個人消費が思うように回復していないという面もあります。4月と5月の小売支出はいずれも予想を下回りました。中国の裕福な消費者は「リベンジ消費」をする一方、パンデミックの不確実性が続くなか、多くの人はそうではありません。
それでも、中国経済は、中国指導部が2021年に向けて設定した6%以上の成長率を達成するか、それを上回る勢いです。
Charting the cost of carbon
炭素価格の上昇
4月、欧州では1トンあたりの炭素の取引価格が初めて50ドル(約5,500円)を超えました。価格はその後も上昇を続け、過去10年間に設定された上限を突破しました。世界の炭素価格も上がっていて、米国から中国まで、各国の記録を更新しました。
各国が独自の排出経路を確立しても、炭素価格は2030年まで上昇すると予測されています。研究者たちは、2050年までに世界の排出量をネットゼロにするためには、10年以内に主要国で価格が1トンあたり100ドル(約1万1,000円)を超える必要があると予測しています。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- Twitterは「Fleet」を終了する。私たちはその存在を忘れていたし、他の人たちもそうだったようです。
- ブラジルのジャイル・ボルソナロ大統領がしゃっくりで入院した。彼の体調は、その「響き」よりもずっと深刻なものかもしれません。
- 東京湾は細菌問題を抱えている…。大腸菌が多すぎるため、オリンピックのトライアスロン会場では微妙にトイレの臭いがします。
- …一方、米ニュージャージー州には魔法のような掃除屋さんがいる。今流行りの掃除人が間違った家を訪問。その家の住人にとって、これまでで「最高」の侵入者になりました。
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