Daily Brief：タリバンが女性を認める？

Daily Brief

世界で今起きている事

Quartz読者の皆さん、おはようございます。アフガニスタンからのニュースが止まりません。今日も世界のニュースをどうぞ。

1. タリバンが記者会見を開いた。アフガニスタン全土を制圧したイスラム主義勢力のタリバンは、他国と協力し、イスラム法に従う限り、女性の社会参加を認める正統な政府であると、自らをアピールしました。これとは別に、アフガニスタンの第1副大統領であるアムルラ・サレーは、憲法に則った「合法的な暫定大統領」として国内に留まることをツイッターで表明しました。
   The Taliban held a press conference. The Islamic group presented itself as a legitimate government that would work with other nations and allow women to participate in public life—so long as they follow sharia law. Separately, Afghan vice president Amrullah Saleh said on Twitter that he remains in the country as its “legitimate caretaker president,” per the constitution.
2. ペンタゴンは、カブールの空港を確保したと発表した。米国防総省によると、国外へ避難するための航空便の運航は、少なくとも8月31日まで続く見通しです。一方、インドはアフガン国民に緊急のEビザを発給し、ウガンダは米国の要請を受けて2,000人のアフガン難民を3カ月間受け入れることになりました。
   The Pentagon said that it had secured Kabul’s airport. Evacuation flights will continue through at least Aug. 31. Meanwhile, India is issuing emergency e-visas to Afghan nationals, and Uganda will host 2,000 Afghan refugees for three months, at the US’s request.
3. ヨーロッパが燃えている。月曜日（16日）の夜にフレンチ・リヴィエラで発生した山火事により、6,000人が避難を余儀なくされ、ギリシャやポルトガルの一部もまだ燃えています。
   Europe is on fire. A wildfire that started Monday night in the French Riviera forced 6,000 people to evacuate, and parts of Greece and Portugal are also still ablaze.
4. 日本は緊急事態宣言を延長した。このCOVID-19対策は9月12日まで適用され、さらに7府県が対象地域に追加されました。一方、ニュージーランドでは、半年ぶりに1人の男性が陽性と確認されたため、ロックダウンに入りました。
   Japan extended its state of emergency. The response to Covid-19 will remain in place through Sept. 12, and has been expanded to cover seven additional prefectures. Meanwhile, New Zealand entered lockdown after one man tested positive, the first case in six months.
5. イケアは今や、公益事業を行っている。組み立て家具メーカーのイケア（IKEA）は、9月からスウェーデンの家庭に風力や太陽光エネルギーを直接販売します。
   IKEA is a utility now. The flat-pack furniture giant will sell wind- and solar-powered energy directly to Swedish homes starting in September.

👂 Daily Briefの英語読み上げを再開しました！ 上のボタンから、英語学習などにぜひお役立てください。

What to watch for

ロビンフッド初決算

投資アプリを運営するロビンフッド（Robinhood）は本日（18日）、上場会社となって初となる第2四半期の決算を発表します。

• ミーム株取引は冷え込んだのでしょうか？ ロビンフッドはミーム株マニアから利益を得ていました。しかし、2021年の1月から2月にかけて特に活発に行われたそうした取引は、ここ数週間で「過去に近い水準」に戻ったと、ロビンフッドは月曜日（16日）に提出した修正目論見書で公表しました。
• ロビンフッドはSEC（米国証券取引委員会）の調査をどの程度心配しているのでしょうか？ ロビンフッドの主なビジネスは、顧客の株式注文を取引を処理するマーケットメーカー（高頻度取引業者やヘッジファンド）に販売することです。しかし、それによって個人投資家の取引が最良の結果を得られないことが懸念され、米国の規制当局の注目を集めています。
• 個人投資家は何を考えているのでしょうか？ ロビンフッドは、ウォール街からの質問だけでなく、買収したばかりのプラットフォームを通じて「小さな人々」からの質問にも対応します。最も投票された質問の中には次のようなものがあります。「ロビンフッドは将来的に配当を出しますか？」や 「ロビンフッドは暗号ウォレットを取得しますか？」といったものです。

Charting Walmart’s plummeting

人はリアルに戻る？

昨年、ウォルマート（Walmart）の米国におけるEコマース売上高は、第2四半期に、2019年の同時期と比較して97％成長し、世界最大の小売業者としては史上最速の伸びを記録しました。しかし、昨日（17日）、ウォルマートは、7月31日までの3カ月間で、米国でのEコマースの売上高の成長率がわずか6％増であったことを報告しました。

パンデミックによる規制が緩和され、消費者が実店舗での買い物に戻って行ったため、その成長の減速は避けられませんでした。一方で、アマゾンは最新の決算の中で、北米での売上高が22％増加したと公表しており、このままいけば、今後数年のうちにウォルマートを抜いて米国最大の小売企業になる勢いです。

TOKYO PARALYMPIC BY DIGIT

数字で見るパラリンピック

• 4,400： 東京パラリンピックに出場する選手。
• 539： パラリンピックの種目数。
• 22：パラリンピックの競技数。
• 1960：第1回のパラリンピックがローマで開催された年。23カ国から400名の選手が参加した。
• 11：1960年大会でイタリアのマリア・スカッティ（Maria Scutti）が獲得した金メダル9個を含むパラリンピックメダルの数。この記録は現在も破られていない。
• 55：7回のパラリンピックに出場した米国のトリシャ・ゾーン・ハドソン（Trischa Zorn-Hudson）が獲得したメダルの合計数。過去最多記録。オリンピックで最も多くのメダルを獲得したマイケル・フェルプスよりも多い。

SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

1. TikTokの1億フォロワークラブに新しいメンバーが加わった。セネガルのパスポートでイタリアに住む、21歳の元工場労働者です。
2. 研究者たちは、人間のタンパク質を植物に加えた。これによって作物の収穫量を50％も増加させることができます。
3. デンマークには人魚姫の像は1体しか置けない。オリジナルを作ったアーティストの相続人が、模倣者を訴えました。
4. スーパーコンピュータが円周率を62.8兆桁まで計算した。108日と9時間しかかかりませんでした。
5. サメは一般的に人間を気にしない。ドローンの映像を見ると、接近遭遇はよくあることですが、ほとんどの場合、ホホジロザメはただ泳いでいくだけです。

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