Daily Brief
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。カブールで多数の死傷者を出した自爆テロで、「イスラム国」(IS)が犯行声明を出しました。今日も世界で起こっていることをチェックしましょう。
- カブールの空港付近で、少なくとも60人のアフガニスタン人と12人の米兵が死亡した。2度の爆発は自爆テロによるもので、米政府はイスラム過激派組織「イスラム国」(IS)の関連団体によるものだとしています。
At least 60 Afghans and 12 US Marines were killed outside the Kabul airport. Two explosions were carried out by suicide bombers; US officials blamed Islamic State’s regional affiliate. - 日本で160万回分のモデルナワクチンの投与が中止に。複数の接種会場で、未使用のバイアルへの異物混入が報告されました。COVID-19の感染者数が急増するなか、ワクチン不足への懸念が高まっています。
Japan suspended 1.6 million doses of Moderna. Multiple vaccination sites reported contamination in unused vials, raising concerns about a jab shortage in the midst of a Covid surge. - 6万5,000人近くの香港人が英国市民権を申請している。英国海外市民(BNO)旅券保有者を対象にした特別ビザ制度では、これまでに、香港国家安全維持法の施行をきっかけに移住を目指す4万7,000人以上の人々を承認しています。
Nearly 65,000 Hong Kongers have applied for British citizenship. The British National Overseas visa scheme has so far approved more than 47,000 people seeking to emigrate in the wake of the new national security law in Hong Kong. - アクセル・シュプリンガーがポリティコ買収を発表。金額は「10億ドル」(約1,100億円)との報道。ドイツのメディア大手、アクセル・シュプリンガー(Axel Springer)は、米ニュースサイトのポリティコ欧州版(Politico Europe)と技術系ニュースサイトのプロトコル(Protocol)を買収する予定で、手続きは2021年末までに完了する見込みです。
Axel Springer is buying Politico for a reported $1 billion. The German publisher will acquire Politico Europe and the tech news site Protocol in the deal, which is expected to close by the end of 2021. - 中国の新しい税務ガイドラインでは、脱税に焦点が当てられている。中国当局は高額所得者に特に注目しており、主要な犯罪については処罰が公表される予定です。
New tax guidelines in China will focus on tax evasion. Chinese authorities are paying special attention to high earners and major cases will be made public. - TSMCが半導体価格を最大20%引き上げると報じられている。アナリストによると、自動車メーカーや電子機器メーカーが世界的な半導体不足に対応するなか、世界最大のチップメーカーであるTSMC(台湾積体電路製造)は、今回の値上げによって、生産能力の拡大に投資することができるようになります。
TSMC is reportedly raising chip prices by as much as 20%. Analysts say the move will allow the world’s largest chip manufacturer to invest in greater capacity, as automakers and electronics manufacturers deal with a worldwide chip shortage.
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What to watch for
テーパリングはいつ?
米連邦準備理事会(FRB)議長のジェローム・パウエルは、本日(27日)午前10時(米国東部時間)、オンラインで行われる経済政策シンポジウム、ジャクソンホール会議で重要な講演を行います。一言一句に注目が集まるパウエルですが、この講演での発言には特に注目が集まっています。
パウエルは昨年、中央銀行の使命である物価の安定と雇用の最大化を実現するため、経済政策の新たなアプローチを発表しました。そして今年は、現在も続くパンデミックによって、米国でFRBの予測を上回るスピードで物価が上昇するなか、FRBのコミットメントが試されています。
しかし、依然として高い失業率は、パウエルに経済回復をこれからも後押しする金融政策を維持する紙一重の道を歩ませています。デルタ株の拡大が成長を阻害する可能性はあるものの、それは同時に、テーパリング(FRBの金融資産購入を減速させることによる量的緩和政策の縮小)を遅らせる口実となり、パウエルのプレッシャーは軽減されます。
Charting the Safe Cities Index
本当の環境安全性
英国の経済誌エコノミスト(Economist)の調査部門、エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(Economist Intelligence Unit)が発表した、2021年版の「安全な都市ランキング」。気候変動への対応が都市の安全性にとって重要な要素であるとの調査員たちの認識から、今年から独立したカテゴリーとして「環境面における安全性」が追加されました。
調査員たちは、各都市を2つの側面のデータから評価。1つ目は、都市の持続可能性に向けたマスタープラン、再生可能エネルギーへのインセンティブ、廃棄物管理システムなどの「インプット」について。2つ目は、大気の質、都市の森林の割合、水ストレスなどの「アウトプット」についてです。
その結果、多くの都市で、インプットとアウトプットの間に大きなギャップがあることが判明しました。つまり、数ある計画の中で、今のところ、それらを示す具体的な成果がほとんどないということです。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- 米国は新たな極秘宇宙兵器を保有しているかもしれない。それは、対衛星ミサイルよりも、通信妨害装置の可能性が高いです。
- ハチドリのメスは、嫌がらせを避けるためにオスの羽毛を着けることがある。シロエリハチドリのメスは、緑ではなく青の羽毛にするとつつかれにくくなります。
- トニー・ホークの血を使った限定100台のスケートボード。「サタンシューズ」で物議を醸したリル・ナズ・Xはトレンドを起こしたのでしょうか?
- 警察の捜査で無傷の翼竜の化石が見つかった。1億1,300万年前の標本には、軟部組織も保存されていました。
- ハーバード大の新しい主任牧師は無神論者。学生の間では、宗教的ではなく精神的なものを求める傾向が強まっており、これはそれほど不思議なことではありません。
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