Daily Brief
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。今週も世界で起こっていることをまとめてチェックしましょう。
- タリバンはアフガニスタンの暫定政権の閣僚を指名した。その顔ぶれは、1990年代にカブールでタリバン政権を率いたモハマド・ハサン・アフンドを首相に、タリバン創設メンバーのアブドゥル・ガニ・バラダルを副首相に指名するなど、タリバンの古参幹部やハッカニ・ネットワークのメンバーで構成されています。
The Taliban named an interim government for Afghanistan. The lineup consists of veteran Taliban and Haqqani network members, including Mohammad Hassan Akhund, who led the Taliban government in Kabul in the 90s, as prime minister, and Taliban founding member Abdul Ghani Baradar as deputy prime minister. - ミャンマーの影の政府が国軍に宣戦布告。民主派が国軍に対抗するために設立した「挙国一致政府」（NUG）が、戦闘開始を宣言しました。この8カ月間で、国軍は全国的な抗議活動を取り締まり、7,800人以上の逮捕者と1,000人以上の死者を出しています。
Myanmar’s shadow government declared war against the ruling military. Over the past eight months, the military has cracked down on nationwide protests, leading to more than 7,800 arrests and 1,000 deaths. - ソフトバンクグループがドイツテレコムの4.5％の株式を取得し、第3位の株主となった。この取引により、欧州通信大手のドイツテレコム（Deutsche Telekom）は、米携帯電話大手、TモバイルUSへの出資比率を高めることができます。
SoftBank acquired 4.5% of Deutsche Telekom, becoming its third-largest shareholder. The deal will help the German telecom giant up its stake in T-Mobile US. - 中国の検察当局は、アリババの元マネージャーに対する性的暴行容疑の立件を見送った。注目を集めた事件は、中国の「#MeToo」運動をめぐる広範な議論に火をつけ、いくつかのテック企業にセクシャルハラスメントに関するポリシーの導入を促しました。
Chinese prosecutors dropped sexual assault charges against an ex-Alibaba manager. The high-profile case sparked widespread debate over China’s #MeToo movement, pushing several tech companies to implement sexual harassment policies. - ドイツの規制当局は、資金運用会社アリアンツの調査を開始した。ドイツの保険大手、アリアンツ（Allianz）の米投資ファンド、ストラクチャード・アルファ・ファンド（Structured Alpha Funds）は、パンデミックで数十億ドルの大損害を出し、投資家はすでに60億ドル（約6,600億円）の損害賠償を求めて訴訟を起こしています。
German regulators launched an investigation into money manager Allianz. Its US Structured Alpha Funds hemorrhaged billions of dollars amid the pandemic, and investors are already suing for $6 billion in damages. - トヨタは、EVのバッテリー技術に135億ドル（約1.5兆円）を投資する。世界最大の自動車メーカーであるトヨタは、来年までに電気自動車のラインナップをすべて揃える計画を発表していました。一方、三菱商事はアマゾンと提携し、データセンターに電力を供給するための450カ所の太陽光発電設備を建設します。
Toyota will invest $13.5 billion in electric vehicle battery tech. The world’s largest automaker by volume previously announced plans for an all-electric lineup by next year. Meanwhile, Mitsubishi is partnering with Amazon to build 450 solar power stations to power data centers.
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What to watch for
元祖ミーム株の行方
元祖ミーム株でもある、ゲームストップ（GameStop）が本日（8日）、決算発表を迎えます。その株価の推移は注目を集めています（ある作家は、最初のショートスクイーズから1週間のうちに、ゲームストップをテーマにした本のハリウッド版権を販売しました）。一方で、そのストーリーを追い続けるのは簡単ではありません。
これまでの流れを簡単にまとめました。
- 1月：掲示板サイト「Reddit」（レディット）のチャットルーム「Wallstreetbets」のミームトレーダーが結託し、ゲームストップの株価を2万%以上も上昇させました。
- 4月26日：ゲームストップは5億5,100万ドル（約600億円）をミームトレーダーから調達し、長期の債務をすべて返済しました。
- 6月9日：ゲームストップが決算報告を行い、依然として稼げていないことが明らかになりました。その結果、同社の株価は300ドルから150ドルへと3カ月間で半減しました。
- 6月22日：ゲームストップは、Eコマースへの投資のために、11億3,000万ドル（約1,250億円）の株を新たに売却しました。
- 9月6日：レディットの個人投資家たちは、収益性が低いにもかかわらず、ゲームストップ株を1株当たり240ドルまで押し上げようと企んでいます。
The rise of the emission-canceling machines
気候変動の救世主？
「DAC」（Direct Air Capture）とは、気候変動による影響を防ぐための、巨大なCO2吸引機のことです。本日（8日）、アイスランドで世界最大のDACマシーンの電源が入ります。スイス企業のクライムワークス（Climeworks）の新たなCO2除去プラントであるオルカ（Orca）の性能を数字で確認しましょう。
- 870：オルカが1年間に吸収できるCO2に相当する量を排出する自動車の台数。
- 96： オルカのファンの数。そのファンは、空気を吸い込み、その中のCO2を抜き出し、水と混ぜて、地下に送り込み、最終的には石に変化させます。
- ～2：オルカが世界最大のDACマシンとして君臨する年数。すでに米国とスコットランドで進行中のプロジェクトに追い抜かれる予定です。
- 数百ドル：クライムワークスが、多くのCO2を排出する企業に請求するカーボンオフセットの1トンあたりの金額。これは、その他の怪しげなカーボンオフセットサービスが提示する金額よりもはるかに高い金額です。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- アボカドやバニラなどの作物の野生の近縁種が絶滅の危機に瀕している。その犯人は？ 気候変動です。バニラのように希少価値の高い作物のコストは、ここ数年で急上昇しています。
- Free Blockbuster運動のおかげで、ビデオデッキが復活しました。ファンたちは、全米で映画の無料ライブラリを整備することで、VHSテープを復活させようとしています。
- 暗号マニアたちが、存在しないゲームのゲーム内グッズを販売している。あるプロジェクトでは、ランダムな冒険者の装備をNFTで「空中投下」し、最高で100万ドル（約1.1億円）で販売しています。
- スタッフが生地をゴミ箱に一晩放置した結果、ピザの塊が「生き返った」。ハリケーン「アイダ」の影響で高温多湿になったため、酵母が息を吹き返したのです。
- アヒルもしゃべれる。研究者たちは、オーストラリアのジャコウカモが、交尾の際に「You bloody fool」（お前はひどいばかだ）と繰り返し言う様子を記録しました。
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