Daily Brief
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。今日も世界で起こっていることをまとめてチェックしましょう。
- Facebookに新しい安全ツールが登場する。Instagramユーザーに「take a break」(休憩)を促すリマインダーや、Facebook上の政治的コンテンツを制限する機能などは、先週のフランシス・ホーゲン(Frances Haugen)の証言を受けて、幹部たちが検討しているツールのひとつです。
Facebook is getting new safety tools. Reminders for Instagram users to “take a break” and the ability to limit political content on Facebook are some of the tools executives are exploring in the wake of Frances Haugen’s testimony last week. - 原油価格は、2014年以来初めて80ドルを超えて取引を終了した。世界的な供給問題や排出規制により生産量が制限されているため、今年は原油価格が銅価格を上回る可能性が高いと考えられます。
Oil prices closed above $80 for the 1st time since 2014. Oil prices will likely outpace copper this year, with production likely limited by global supply issues and emission curbs. - 中国は英国の牛肉を再び禁止した。この輸入禁止令は、先月、英国で狂牛病の症例が報告されたことを受けて、発効しました。中国は、数十年続いた英国からの牛肉輸入禁止令を解除することに2018年に合意していました。
China banned British beef—again. The ban took effect after a case of mad cow disease was discovered in the UK last month, and comes after China agreed to lift a decades-long ban on beef in 2018. - 先週、中国北部で発生した洪水で200万人が被災。昨日(11日)、地元メディアが報じた新たな数字によれば、農作物や家屋に甚大な被害が出ています。
Two million people were affected by flooding in northern China last week. New figures reported by local media yesterday depict extensive damage to crops and homes. - サウスウエスト航空は土曜日(9日)以降、2,000便以上のフライトをキャンセルした。米国を拠点とするサウスウエスト航空(Southwest Airlines)は、キャンセルの原因を、人員不足と航空管制上の問題、および天候にあるとしています。
Southwest Airlines canceled more than 2,000 flights since Saturday. The US-based airline blamed the cancellations on a staffing crunch, issues with air traffic control and weather. - 米国企業がバイデン政権の中国関税案を批判した。低コストの中国からの輸入品に頼っている企業は、トランプ政権以降、継続している関税が期待したほどの効果をあげていないとしています。
US businesses criticized Biden’s China tariff plan. Companies that rely on lower-cost Chinese imports said the tariffs, which are a continuation from the Trump administration, aren’t helping as much as they expected.
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What to watch for
クリプトとグリーン
国際通貨基金(IMF)は本日(12日)、年2回発行の「金融安定化報告書」を発表し、金融業界で最も注目されている2つのテーマを取り上げます。10月のアップデートでは、以下のような内容が予定されていますが、想像以上に刺激的な内容となっています。
- 📈 暗号資産の有望性と危険性。IMFは、消費者がハッカーに狙われる可能性と同時に、暗号通貨の匿名性やグローバルスタンダードの欠如がもたらす金融の健全性へのリスクを指摘しています。さらにIMFは、米ドルなど法定通貨にペッグされている(はずの)ステーブルコインの普及によって、新興国の人々が自国通貨から離れる動きに拍車をかける可能性があるとも記しています。
- 🌳クリーンかつグリーンで、おそらく意味のあるデータ。グリーン経済への移行に際しては、「各国政府が、金融セクターの気候データを強化し、市場が適切に規制されていることを確認し、グリーンウォッシング(環境に良いフリをするビジネス)に注意する必要がある」と、IMFは指摘しています。また、規制当局は、気候変動に起因する金融安定性リスクを監視するためのストレステストの実施も必要とのことです。
In time for Christmas
Xマスに間に合わない
クリスマスに商品を間に合わせたいと願う米国企業が、ホリデーシーズンの苦境に直面しています。中国の港湾から出発し、太平洋を超えて米国の港に入り、内陸部の配送ネットワークに至るまでの世界的なサプライチェーンが、短いクリスマス商戦の期間には収まりそうもないためです。
企業がこの遅れにどう対処するかは、消費者の反応次第です。しかし、時間と空間がこれだけ不足し、商品の到着が遅れる中で、優先順位を下げられたり、追加料金を支払うことを余儀なくされる企業が出てくることは不可避でしょう。
- 33.6%:出荷商品が時間通りに到着するかの「信頼性」。8月に過去最低を記録
- 92日:部品類の平均出荷期間(Institute for Supply Managementによる)
- 74日:クリスマスまでの残り日数
- 100万個:2020年、物流大手フェデックス(FedEx)がクリスマスに遅配した荷物の数
- 9-13%:今年の米ホリデーシーズンの売上増加率の推定値
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- チャールズ皇太子の車には味がある。チーズ作りで余ったイギリス産の白ワインと乳清をアストンマーチンの燃料にして、「粋」な脱炭素を実現しています。
- シャチがバンクーバーの海岸に近づいている。大丈夫。科学者によると、これは生態系が正常に戻っている兆候とのこと。
- ニュージーランドの「今年の鳥」の選考にコウモリが選ばれた。評論家があえて指摘するまでもなく、哺乳類は鳥類ではありませんが、この特別な哺乳類は変装した吸血鬼かもしれないのです。
- ニセ稲妻が農場の悪臭をなくす? プラズマで糞尿を吹き飛ばせば、その汚染物質や悪臭を分解することができるのです。
- 1万2300年前の囲炉裏に、タバコ使用の新たな歴史が刻まれていた。この囲炉裏にあった炭化した4つの種子の発見により、人類が初めてタバコを使用した記録がさらに千年近く遡ることになりました。
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