Daily Brief
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。英スコットランド・グラスゴーでは、地球温暖化を議論する「COP26」の首脳級会合が始まりました。今朝も、世界で起こっていることをまとめてお届けします。
- ナレンドラ・モディは、2070年までにインドがネット・ゼロを目指すと約束した。また、世界最大級の二酸化炭素排出国の首相は、豊かな国々に途上国の脱炭素化への資金援助を呼びかけました。
Narendra Modi pledged a net-zero India by 2070. The prime minister of one of the world’s biggest carbon emitters also called on rich countries to help fund decarbonization in developing nations. - 米連邦最高裁の判事は、テキサス州の厳格な妊娠中絶法に対する異議申し立てを認める可能性を示した。テキサス州の妊娠中絶法は、司法審査を受けない構造になっており、その抜け道を塞ぐことができるかもしれません。
US Supreme Court justices indicated they may allow challenges to Texas’s strict abortion law. The law itself is structured in a way that evades judicial review—a loophole that might be closed. - 欧州では石炭価格が100ドルを下回った。中国は自国での石炭生産を強化する一方で、G20諸国と共に海外の石炭発電所への投資を停止することを約束しました。
The price of coal dropped below $100 in Europe. China has stepped up its own coal production, but also joined G20 nations to pledge to stop financing coal overseas. - バークレイズのCEOが辞任。ジェス・ステイリー(Jes Staley)は、富豪で、性犯罪で起訴され、自殺したジェフリー・エプスタインとつながりがあった人物ですが、後任にはバークレイズ(Barclays)の英銀法人の共同社長であるC・S・ベンカタクリシュナンが就きます。
Barclays’ CEO resigned. Jes Staley, who had ties to late financier and sex-trafficker Jeffrey Epstein, will be succeeded by Barclays co-president C.S. Venkatakrishnan. - ライアンエアは、ロンドン証券取引所から上場廃止するかもしれない。アイルランドの航空会社であるライアンエア(Ryanair)は、英国の首都での株式取引量が減少しています。
Ryanair may delist from the London Stock Exchange. The Irish airline has seen a decline in the volume of its share trading in the UK capital. - コカ・コーラがボディアーマー(BodyArmor)を買収する。コカ・コーラ(Coca-Cola)のスポーツドリンク分野への進出は、一般消費者からの支持を失いつつある炭酸飲料からのさらなる多角化を意味しています。
Coca-Cola is buying BodyArmor. Its latest foray into the sport drink genre indicates further diversification from carbonated sodas, which are losing their pop with the public. - アメリカン航空は、フライトの6%をキャンセルした。アメリカン航空(American Airlines)は、競合他社と同様に、旅行需要の増加とそれに対応する人員不足による負担を感じています。
American Airlines canceled 6% of its flights. The airline joins competitors in feeling the strain of more travel demand and fewer staff to meet it.
👂 Daily Briefを英語音声でも。上のボタンからどうぞ! 英語学習に役立つとの声を多数いただいています。
What to watch for
今週にも投与始まる
米国疾病管理予防センター(CDC)は、今週中にも5〜11歳までの子ども向けのファイザー(Pfizer)製COVID-19ワクチンを承認する見込みです。承認されれば、この年齢の子どもたち約2,800万人にとって初めてのワクチン接種となります。1,500万回分がすでに出荷されており、承認が発表され次第、投与されることになります。
折しも、ファイザーの第3四半期の決算発表が控えています。いま富裕国ではいわゆる「ブースターショット」も始まっていますが、本日(2日)ファイザーが発表する決算報告書の売上高は230億ドル(約2.6兆円)近くになるというのがアナリストの予想です。前年同期、安定したワクチン売上によって同社には127億ドル(約1.4兆円)の売上がもたらされましたが、それを大幅に上回っています。
Solar’s supply setback
ソーラー、厳しい1年
世界的なサプライチェーンの混乱は、太陽エネルギー業界にも影響しています。少なくとも向こう1年間、関連するプロジェクトの多くが計画の変更を余儀なくされることになりそうです。
コンサルティング会社Rystad Energyのアナリストによると、輸送コストや設備コストが上昇しているため、世界的にみると、2022年に予定されている実用規模の太陽光発電プロジェクトの56%が、延期または中止になる可能性があるといいます。
これらのコストは、プロジェクト全体に費やされるコストの実に3分の1を占めます。太陽光発電は、ただでさえ利益が少ないプロジェクト。そのコストがこうも大きく変わると赤字に直面する可能性も出てきます。とくに電力会社が進める計画が大きな打撃を受けることになりそうです。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- 宇宙飛行士たちは、スペース・タコスのレシピを完成させている。国際宇宙ステーション(ISS)では、クルーが自らハッチチレ(唐辛子)を育てています。
- 重要なアップデート:優勝はコウモリ。ニュージーランドのバード・オブ・ザ・イヤー・コンテストで物議を醸した優勝者は、自らの勝利を知りません。
- 子どもの頃の電話のおもちゃが、本物の電話に。フィッシャープライス(Fisher-Price)は、アイコンである電話型おもちゃ「Chatter」のブルートゥース版をつくりました。
- ジェシカ・シンプソンは自分の名前を取り戻した。Sequential Brands Groupの破産オークションで、歌手の名前に入札した人は他にいませんでした。
- 1,000年前のペルーのマスクに塗られた赤い絵の具はいったい何? この先の展開は……もうおわかりですよね?
🎧 『Off Topic』とのコラボレーションで実施してきたウェビナーシリーズ。いよいよ最終回となる第4弾は、11月25日(木)20:00〜21:30に開催する予定です。参加申込みはこちらからどうぞ!。
🎧 Podcastでは「お悩み相談 グローバルだけど」の最新話を公開中。お悩み・お便りはこちらから。Apple|Spotify
👀 Twitter、Facebookでも最新ニュースをお届け。
👇 のボタンから、このニュースレターをTwitter、Facebookでシェアできます。ニュースレターの転送もご自由に(転送された方へ! 登録はこちらからどうぞ)。