Daily Brief:テーパリングが始まる

Fed chair Jerome Powell

Daily Brief

世界で今起きている事

Quartz読者の皆さん、おはようございます。今朝も、世界で起こっていることをまとめてお届けします。

Federal Reserve Chair Powell testifies during the House Financial Services Committee hearing in Washington
Image: ジェローム・パウエルFRB議長。REUTERS
  1. WHOは、インドの「Covaxin」の緊急使用を認めた。世界保健機関(WHO)の承認により、インドのバーラト・バイオテック(Bharat Biotech)がワクチンの共同調達のための国際的枠組み「コバックス」(COVAX)を通じてワクチンを供給できるようになり、「Covaxin」を接種したインド人はより多くの国に渡航できるようになります。
    The World Health Organization has granted emergency use to India’s Covaxin. Bharat Biotech can now supply the Covax effort, and Indians with Covaxin jabs can travel to more countries.
  2. FRBは、実際にテーパリングを開始すると決定。米連邦準備理事会(FRB)の債券購入による刺激策は今月中に段階的に縮小し始め、パンデミックによる刺激策を終了し、インフレに対抗します。
    The US Federal Reserve said it will indeed begin tapering. Its bond-buying stimulus program will start gradually decreasing this month, ending its pandemic stimulus and counteracting inflation.
  3. イランと米国は石油タンカーをめぐって意見が対立している。イランは米国がそれを拿捕しようとしたと言い、米国はイランの主張を否定しています
    Iran and the US disagree about an oil tanker. The former said the latter tried to confiscate it, and the latter said the former is the real culprit.
  4. 肥料が不足すると、食料品全体の価格が上がる。窒素を含む肥料は天然ガスや石炭を必要としますが、これらは現在、決して豊富とは言えません(次の供給段階では「全てが飽和状態」になるかもしれませんが)。
    A fertilizer shortage means higher food prices overall. Nitrogen-based fertilizers require natural gas or coal, which aren’t exactly abundant at the moment (the next supply phase might be “too much of everything” though).
  5. 米国は、イスラエルのスパイウエア企業であるNSOグループをブラックリストに載せた。NSOグループのスパイウエア「Pegasus」は、各国政府が反体制派を標的にするために使用したとされています。
    The US blacklisted Israeli spyware company NSO Group. Its Pegasus software was allegedly used by governments to target dissidents.
  6. 一時停止していたジローの住宅購入が、完全に停止した。少し前まで世界の頂点に立っていた、不動産アプリを展開するジロー(Zillow)は、「Zillow Offers」の製品の影響で第3四半期の損失が3億2,800万ドル(約374億円)になったと発表した後、株価が下落しました
    Zillow’s house-buying pause became a full stop. The real estate app—which not too long ago was on top of the world—saw its stock slide after it announced its Offers product pushed its third-quarter losses to $328 million.
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👂 Daily Briefを英語音声でも。上のボタンからどうぞ! 英語学習に役立つとの声を多数いただいています。


What to watch for

ウーバーの業績発表

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Image: REUTERS

ウーバー(Uber)は本日(4日)、第3四半期の業績を発表します。順調な業績をもたらすか、もしくは、不安定にさせる可能性のあるいくつかのポイントを紹介します。

💼 労働者:米国では、連邦政府による失業手当の支給終了に伴い、いまも続く労働力不足が緩和される兆しがあります。少なくとも、ライバル企業であるリフト(Lyft)の幹部は、火曜日(2日)の決算説明会でそのように述べました

🥦 食べ物:ウーバーは、大手小売業者と提携したり、飲食物の宅配会社を買収したりと、フードデリバリーを強化しています。しかし、超特急の食料品配達を扱う新興企業などの新しいプレーヤーの登場により、飽和状況の市場がより複雑になっています。

🚗 EV:テスラ(Tesla)がレンタル会社のハーツ(Hertz)と提携し、米国で5万台のテスラ車をウーバードライバーのレンタルオプションとして提供することを発表してからちょうど1週間後の水曜日(3日)、ウーバーは電気自動車の利用を促進するために、ロンドンのウーバードライバーがテスラの車をリースまたは購入できるようにすると発表しました。障害となるのは、ギグ・ドライバーに高価な乗り換えをしてもらうことです。


Cities race ahead on climate

温暖化対策を進める都市

一般的に、都市は国の政府よりも早く行動し、地域に具体的な影響を及ぼすような気候変動対策を試すことができます。しかし、こうしたプロジェクトを成功させるには、持続的な資金と政治的意志が必要です。

気候変動対策の国連の会議「COP26」では、いくつかの主要都市がその計画を発表しました。

  • ロサンゼルス(米国):2035年までに再生可能エネルギーのみで構成された送電網に切り替え。
  • ボゴタ(コロンビア):初の高速輸送地下鉄システム。
  • ジャカルタ(インドネシア):海岸に設置されたマングローブの木による洪水対策。

これらの改革の多くは、2040年までの計画の初期段階にあるものです。プロジェクトを完成させることは、2050年から2060年の間に自ら設定したカーボンニュートラルの期限を達成するために、最も重要なことです。


SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

  1. 海岸が「暗くなっていく」ことは、その名の通り深刻な問題だ。汚れ、汚染、藻類の発生などが原因で、海の環境が不透明になり、生態系全体が危険にさらされています。
  2. スーパーマンの息子は、厳密には異性愛者ではない。保守的なファンは、漫画家に殺害予告をするほど、架空の人物のバイセクシャルを気にしています。
  3. 珍しいショクダイオオコンニャクがついに開花。サンディエゴ・ボタニック・ガーデンには、数年に一度、たった48時間しか咲かないこの花を見ようと、多くの人が並びました
  4. 火星砂漠研究基地は、観光客で溢れかえっている。ユタ州の旅行者へ。インスタ投稿のために行くことは、科学よりも重要なことではありません。
  5. アマゾンのある幹部は、Alexaの目的はAlexaと話すことではないと述べている。同社は、デジタル音声アシスタントに磨きをかけ、人間ともっと会話ができるようにしたいと考えています。

🎧 『Off Topic』とのコラボレーションで実施してきたウェビナーシリーズ。いよいよ最終回となる第4弾は、11月25日(木)20:00〜21:30に開催する予定です。参加申込みはこちらからどうぞ!。

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