Daily Brief：ドローンでイラク首相暗殺未遂

Daily Brief

世界で今起きている事

Quartz読者の皆さん、おはようございます。今朝も、世界で起こっていることをまとめてお届けします。

1. 日本と米国は、ワクチンを接種した渡航者に対する国境規制を緩和する。今日（8日）から、日本は海外からのビジネス・留学目的の渡航者に門戸を開きます。また、米国が月曜日（8日）から、ワクチンを接種した海外からの渡航者に国境を開放することを受け、英航空大手、ブリティッシュ・エアウェイズ（British Airways）のロンドンとニューヨークを結ぶ10億ドル（約1,100億円）の路線が復活します。
   Japan and the US will ease border rules for vaccinated travelers. Starting today, Japan will open up to international business and student travelers. And the US’s decision to open borders to vaccinated international travelers Monday will revive a $1 billion connection for British Airways between London and New York.
2. セントラル・チャイナ・リアル・エステートの4億ドル（約450億円）の社債の支払い期限が本日到来。中国の不動産開発会社、セントラル・チャイナ・リアル・エステート（Central China Real Estate、建業地産）は11月2日、社債返済のための資金をすでに送金したとしています。
   Central China Real Estate’s $400 million bond payment is due today. The Chinese property developer said on Nov. 2 that it had already remitted funds to pay back the bond.
3. イラクの首相がドローン攻撃から生還。ムスタファ・カディミの自宅は、武装した3機のドローンの標的となりました。この攻撃は、総選挙の結果に異議を唱えている親イラングループからの警告と見られています。
   Iraq’s prime minister survived a drone attack. Mustafa Al-Kadhimi’s home was the target of three armed drones. The strike was seen as a warning from Iranian-backed groups who have disputed parliamentary election results.
4. 米国の国会議員は、1兆ドル（約113兆円）規模のインフラ法案を可決した。ジョー・バイデン大統領の署名を得るために送付されたこの法案には、交通、ブロードバンド、公共事業などのプロジェクトに投じるための5,500億ドル（約62兆円）の資金も含まれています。
   US lawmakers passed a $1 trillion infrastructure bill. The measure, which has been sent to president Joe Biden for a signature, includes $550 billion in funding for transportation, broadband and utilities projects.
5. ニカラグアが独裁国家のようになってきた。ダニエル・オルテガ大統領は、自分に対抗して出馬を計画していた野党候補らを拘束し、4期連続の当選をほぼ確実にしました。
   Nicaragua is looking a lot like an autocracy. President Daniel Ortega detained competitors who planned to run against him, all but ensuring he’ll serve a fourth consecutive term.

What to watch for

中国で6中全会始まる

中国共産党の第6回全体会議（6中全会）が、本日（8日）より始まります。これは、例年行われている、党の最高幹部が参加する重要な会議です。習近平国家主席を中心に、北京に370人以上の委員が集まって4日間にわたり非公開で行われるこの会議は、中国で最も重要な政治イベントのひとつです。

会議で予想される内容を紹介します。

• 党の成果に関する重要決議。「第3の歴史決議」で、習近平の地位を強めることになりそうです。
• この会議は、指導部の大幅な再編が予想される来年秋の党大会に先立って開催されるもので、党大会にも影響を与える可能性があります。
• 今回の会議で出された規制や経済に関する考えは、新しい政策に反映されるでしょう。

11月11日に予定されている極秘会議の最終日まで、一般の人びとがこの会議について多くの情報を得ることはないでしょう。しかし、習近平にとっては、3期目に向けてのロードマップを示す意味でも、この会議は何よりも重要なものになるのです。

Is daylight saving time on its way out?

サマータイムは廃止？

■サマータイムを導入していない国

経済学者、政治家、一般市民のあいだでは、16億人の人びとが時計を1時間進める「サマータイム」は実用的ではないという意見が高まっています。研究によれば、サマータイムは世界経済に悪影響を及ぼす可能性すらあります。

• 40分：サマータイムのために時計を1時間進めることで米国人が失う睡眠時間。
• 4,340億ドル（約49.2兆円）：サマータイムへ切り替わった直後の数日間は労働生産性が低下する。
• 70カ国：サマータイムを採用している国の数。採用していない他の125カ国にとって、時差の計算が複雑になる。

サマータイムをなくすことは論理的には可能かもしれませんが、経済学者のアリソン・シュレーガー（Allison Schrager）は、サマータイム反対派が推進派（主に小売店の団体）に抵抗し、すでに法律で決められているルールを変えるほどの強い意志を持っているかどうかについては、懐疑的です。時が経てば分かるでしょう。

SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

1. 南極大陸はかつて火の海だった。炭のサンプルを分析すると、7,500万年前に地球上の他の地域を襲った山火事から、この大陸も逃れられなかったことが分かります。
2. TikTokが命を救う。10代の女性が、ソーシャルメディア上で助けを求める「ハンドサイン」を使い、危険な状態であることを示したところ、それを見たドライバーが警察に通報しました。
3. 俳優のドウェイン・ジョンソンがゴム製の銃を使うと誓った。映画『ラスト』の撮影現場で起きた銃誤射の死亡事故は、自身の制作会社にも変化をもたらしたと語っています。
4. ヒースロー空港の手荷物受取所で旅行者は、荷物の代わりに冷凍の魚が入った木箱を見つけた。貨物輸送と旅客輸送の境界線は、曖昧になり始めています。
5. 私たちの近くの星系には、互いに直角に軌道を回る惑星がある。ただし、天文学者が毎日それを確認できているわけではありません。

🎧 『Off Topic』とのコラボレーションで実施してきたウェビナーシリーズ。いよいよ最終回となる第4弾は、11月25日（木）20:00〜21:30に開催する予定です。参加申込みはこちらからどうぞ！。

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