Daily Brief
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。今朝も世界で起こっていることをまとめてお届けします。
- 日本経済は予想を大幅に上回るペースで縮小した。供給の混乱が輸出や消費計画に悪影響を及ぼしました。一方、米国の貿易担当者が東京を訪問し、追加関税の見直し協議を開始することで合意しました。
Japan’s economy contracted much faster than expected. Supply disruptions negatively affected exports and spending plans. Meanwhile, US trade officials visited Tokyo and agreed to start tariff reduction talks. - ニューデリーの大気汚染により、仕事や旅行に支障が出ている。大気汚染レベルが安全基準の4倍に達したため、インド当局はロックダウンを検討しています。英国では、COVID-19の感染者が増加しているため、さらなるロックダウンが行われる可能性があります。
New Delhi air pollution disrupted work and travel. Officials are considering lockdowns as levels reach four times the safe limit. And in the UK, more lockdowns could be coming as covid-19 cases rise. - シェルは、本社をロンドンに集約する。英蘭石油大手のロイヤル・ダッチ・シェル(Royal Dutch Shell)がネット・ゼロを目指すなか、この移転により、英国とオランダの体制が統合されます。
Shell will move its headquarters to London. The move consolidates its British and Dutch structure as the oil and gas company works to become net-zero. - ウィワークはさらなる損失を出した。しかし、上場後初の決算報告を受けて、米シェアオフィスのウィワーク(WeWork)の株価は3%以上も上昇しました。
WeWork saw more losses. But the office-leasing company’s shares were up more than 3% after its first financial report since going public. - ミャンマーは、投獄されていた米国人ジャーナリストを解放した。ダニー・フェンスター(Danny Fenster)の釈放は、2月のクーデター以来、政情不安に陥っていた同国で、まれに見るポジティブな出来事でした。
Myanmar freed an imprisoned US journalist. The release of Danny Fenster was a rare positive moment for a country that has faced unrest since a February coup. - トランプ大統領の元側近、スティーブ・バノンがFBIに引き渡された。元首席戦略官は、1月6日の米連邦議会議事堂襲撃事件の調査への協力を拒否したとして、議会侮辱罪で起訴されました。
Former Trump adviser Steve Bannon surrendered to the FBI. He has been charged with refusing to cooperate with an investigation into the Jan. 6 US Capitol attack.
👂 Daily Briefを英語音声でも。上のボタンからどうぞ! 英語学習に役立つとの声を多数いただいています。
What to watch for
ウォルマートの転身
売上高で世界最大を誇る小売大手のウォルマートが、本日(16日)、四半期決算を発表します。パンデミックはこれまでウォルマートには追い風となってきました。サプライチェーンの問題を含む仕入れコストの上昇こそ利益を圧迫するかもしれませんが、その巨大な規模があれば、中小企業があえぐ混乱さえも乗り越えられることを意味しているようです。
ウォルマートはかつて、労働者や地域コミュニティ、サプライヤーへの対応で、悪名が轟いていましたが、それもほぼ過去の話です。理由は以下の通り。
- 👂批判者に耳を傾けた。何年間も批判者を無視したり、論破しようとしていましたが、その後、ウォルマートは特に環境問題については、彼らの批判に一理あると認めました。
- 💸 賃金を上げた。長年に渡り最低賃金を据え置いていたため、ウォルマートの離職率は高く、従業員は不満を抱え、店舗は荒れ放題でした。その後、賃金の引き上げと実習に投資した結果、従業員の定着率が向上し、顧客サービスも向上しています。
- 👺もはや悪役ではなくなった。もちろんウォルマートにはまだ批判的な声があるとはいえ、アマゾンの労働慣行が、ウォルマートが良心的に見えるほど批判の的になっています。
Your metaverse dictionary
貴方のメタバース辞典
フェイスブック(Facebook)、もといメタ(Meta)は、イメージ戦略の危機に陥っていますが、メタバースを柱とするリブランディングを展開することで、目くらましにはなっています。実際のところ、メタバースはまだ存在していませんが、山ほどの企業がこの新用語を使い始めてしまっているので、用語のリストを作成してみました。
- スキューモーフィック・デザイン(Skeuomorphic Design、異なる素材による模造設計):この小難しい言葉は、基本的には、仮想空間の物体が現実の物体に近い形で作られることを意味しています。
- AR(Augmented Reality、拡張現実):現実世界にデジタルを重ねて投影すること。ナイアンティック(Niantic)が手掛ける「ポケモンゴー(Pokémon Go)」が代表例。
- MMPORG(Massively Multiplayer Online Role-playing Game、大規模多人数同時参加型オンラインロールプレイングゲーム):人気ゲームのフォートナイト(Fortnite)、マインクラフト(Minecraft)、ロブロックス(Roblox)など、多くの人が「これがメタバースになるだろう」と感じている基礎を持つインタラクティブなゲームのこと。
もしメタバースが我々の現実の一部になるのだとすれば、この辞書に加えるべき重要なコンセプトはまだまだあります。そして今、ここには、多くの企業がなだれ込んでいます。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- Facebook Messengerのボイスメッセージの利用者の半分はカンボジア人。クメール語とキーボードは相容れないためです。
- フランスの国旗に新しい青が加わった。鮮やかな色からネイビーへの変化は、あまり話題になりませんでした。
- エジプトの街にはサソリが群がっていた。悪夢が現実になりました。
- オポッサムがニュージーランドの女性を人質にした。この有袋類は、女性が家を出て車に乗るたびに突撃していました。
- 大腸菌はコンピュータの迷路を解いた。しかし、まだネットサーフィンはできません。
🎧 『Off Topic』とのコラボレーションで実施してきたウェビナーシリーズ。いよいよ最終回となる第4弾は、11月25日(木)20:00〜21:30に開催する予定です。参加申込みはこちらからどうぞ!。
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