Daily Brief：「外交ボイコット」に中国反論

Daily Brief

世界で今起きている事

Quartz読者の皆さん、おはようございます。本日も世界で今起きていることをお届けします。

1. 他の国も米国の北京オリンピック外交ボイコットに参加。カナダ、オーストラリア、英国は、中国の人権問題に抗議して、冬季大会に政府当局者を派遣しません。中国は、英国の当局者は招待していないと反論しました。
   More countries joined the US in its diplomatic boycott of the Beijing Olympics. Canada, Australia, and the UK won’t send officials to the Winter Games in protest of China’s human rights record. China retorted that the latter was never invited.
2. 英国では、新たなCOVIDルールを導入した。ボリス・ジョンソン首相は、一部の混雑した施設でのワクチン接種義務化のほか、マスク着用義務付け、在宅勤務の促進を発表しました。一方、ジョンソン政権は、2020年12月のロックダウン中にパーティーを開いたことで非難を浴びています。
   The UK imposed new covid rules. Prime minister Boris Johnson announced vaccine mandates for some crowded venues, compulsory face masks, and a plea to work from home. Meanwhile, his government is under fire for throwing a party during December 2020 lockdowns.
3. ヘリコプターが墜落し、インドの国防参謀長が死亡。軍用ヘリは、国防参謀長の妻のほか、11人を乗せたままタミルナド州に墜落しました。
   A helicopter crash killed India’s defense chief. The military helicopter was also carrying his wife and 11 others when it crashed in Tamil Nadu.
4. ドイツに新しい首相が誕生した。オラフ・ショルツが正式にアンゲラ・メルケルから権力を譲り受けました。新内閣は、ドイツで初めて、ショルツを除く閣僚が男女同数となりました。
   Germany has a new chancellor. Olaf Scholz formally took the reins from Angela Merkel, and the country’s new cabinet is the first to have equal numbers of men and women.
5. 米国はウクライナに軍隊を派遣しない。しかし、ジョー・バイデン米大統領は、火曜日（7日）に行われたロシア大統領、ウラジーミル・プーチンとの緊迫した会談で、ウクライナに侵攻した場合、厳しい制裁の可能性があることを警告したとしています。
   The US won’t be sending troops to Ukraine. However, president Joe Biden said a tense call with his counterpart Vladimir Putin on Tuesday involved threats of steep sanctions.
6. キックスターターは、暗号資産への移行を開始している。クラウドファンディングのパイオニアである米キックスターター（Kickstarter）は、ブロックチェーン技術に基づいた新しいプラットフォームを構築し、それに移行すると述べました。
   Kickstarter is starting its shift to crypto. The pioneer in crowdfunding said it will build a new platform based on blockchain technology, then move itself onto it.

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What to watch for

民主主義サミットと自由

先週末、中国は自国の民主主義の美点をアピールした白書を発表し、翌日には米国の政治モデルの「末期的な」沈滞についての報告書を公開しました。中国は米国よりも民主的であることが主な内容として書かれ、ジョー・バイデン米大統領が2日間にわたって開催する「民主主義サミット」の直前というタイミングで発表されました（中国は招待されていません）。

国際NGO団体の「フリーダム・ハウス（Freedom House）」は毎年、市民の個人的な権利に基づいて各国の自由度を1〜100の間で評価していますが、その調査によると、米国は83点、中国は9点で、中国は世界で最も自由度の低い国のひとつとなっています。もちろん、バイデンが招待した国のなかにもそのような国があります。

■民主主義サミットに招待された国の世界自由度スコア

しかし、中国は権威主義的な支配を正当化するために「民主主義に関する言説を戦略的に操作している」と、清華大学の政治学者ユエ・フ（Yue Hu）は2018年に発表した論文で書いています。中国はまた、民主主義に独自の「刻印」を押すことで、世界的な影響力をめぐる米国との戦略的競争に役立つと考えています。

Another type of global report card

企業の気候変動対策

情報センターの代表的存在である、英国の非営利団体「カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト（CDP）」は、12月7日（火）、企業の気候変動対策に関する最新の評価を発表しました。A評価を得るためには、科学的根拠に基づくネット・ゼロ目標の設定、排出量の開示と第三者による監査、排出量の削減と再生可能エネルギーの利用拡大に関する前年比での進捗状況の証明が必要となります。

13,000社：2021年に何らかの形で気候データや戦略を開示した企業

64%：これらの企業が世界の時価総額に占める割合

200社：A評価を獲得した企業

4,000社：シェブロン（Chevron）、エクソンモービル（Exxon Mobil）、ボルボ（Volvo）など、CDPに気候データの開示を求められたにもかかわらず開示しなかったためにF評価となった企業

SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

1. カナリア諸島のミツバチは、9月の火山噴火の後、巣箱に閉じこもった。数週間にわたって火山灰に埋もれたミツバチは、貯蔵された蜂蜜を食べて生き延びました。
2. プラスチック製のゴミの島に住み着く海の生き物がいる。一見、たくましい物語のようですが、科学者たちは外来種の蔓延に警鐘を鳴らしています。
3. 山火事で汚染されたブドウから作られたワインをウォッカに。スモーキーな風味は、カリフォルニアの赤ワインには合わないかもしれませんが、このスピリッツは「とても飲みやすい」のです。
4. サウジアラビアでは、ラクダの美人コンテストに参加した40頭以上の参加者を失格にした。6,600万ドル（約75億円）の賞金がかかっているので、ボトックスやフェイスリフトに頼る飼い主がいても不思議ではありません。
5. オフィスチェアの購入には、正しい方法と間違った方法がある。「Quartz Obsession」ポッドキャストの最新エピソード（英語）では、レポーターのAnne Quitoが「ズームインして、ズームアウトして、さらにズームインする」という戦略を説明しています。

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