Daily Brief
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。今朝も、クリスマス気分の高まる世界でいま起きていることをお届けします。
- トルコのリラが、ひとまず復活した。レジェップ・タイップ・エルドアン大統領が発表したばかりの通貨強化策により、一時的に急騰しましたが、その後、記録的な安値となり、再び急反発し、エルドアン大統領の計画の不確実さを示しました。
Turkey’s lira is back, for now. President Tayyip Erdogan’s just-announced currency-strengthening measures caused a brief surge, followed by record lows, then swung back again, indicating uncertainty around Erdogan’s plan. - 世界の時価総額トップ10に、中国企業はもういない。QUICK・ファクトセット（QUICK-FactSet）の新しいデータによると、アリババ（Alibaba、阿里巴巴）とテンセント（Tencent、騰訊）が圏外となったことで、TSMC（台湾積体電路製造）がアジアで最も価値のある企業となりました。
China is no longer represented in the top 10 global companies, by market cap. New data from QUICK-FactSet show that the departure of Alibaba and Tencent left room for Taiwan Semiconductor Manufacturing Co. to become Asia’s most valuable company. - 世界各国がCOVID規制を強化した。オミクロン株の感染拡大を抑えるために、ポルトガルはバーやレストランを閉鎖し、ドイツは社会的な集まりを制限しているほか、日本は濃厚接触者に指定施設での14日間の隔離を求めています。
Countries around the world tighten covid restrictions. In an attempt to slow an omicron wave, Portugal closed bars and restaurants, Germany will limit social contact, and Japan is asking close contacts to quarantine for 14 days in a designated facility. - EUはマイクロソフトのニュアンス買収にゴーサインを出した。160億ドル（約1.8兆円）でのAI・音声認識技術を手掛ける米ニュアンス（Nuance）の買収は、マイクロソフトにとって、2016年の米リンクトイン（LinkedIn）に次いで2番目に大きな規模の買収となります。
The EU gave Microsoft the go-ahead to buy Nuance. The $16 billion acquisition of the AI and speech tech company will be Microsoft’s second largest, after LinkedIn in 2016. - モーリシャスの原油流出事故に関与したタンカーの船長が有罪になった。彼は、2020年に貨物船「わかしお」が座礁した夜、船内パーティーで飲酒したことを認めました。
The captain of the tanker involved in the Mauritius oil spill was found guilty. He admitted to drinking during an onboard party the night the MV Wakashio ran aground in 2020. - ドバイの支配者が元妻と子どもたちへの支払いを命じられた。英国の裁判所は、2019年に英国に亡命したハヤー・ビント・アル＝フセイン（Haya Bint Al Hussein）の訴えを認め、同国ではこれまでで最大の離婚調停となりました。
Dubai’s ruler was ordered to pay his ex-wife and children. A British court ruled in favor of princess Haya Bint Al Hussein, who fled to the UK in 2019, in the country’s biggest divorce settlement to date.
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What to watch for
世界最大級の宝くじ
世界最大規模で最も古い歴史をもつスペインの宝くじ、エル・ゴルド（El Gordo：日本のジャンボ宝くじに相当）の結果が、本日（22日）、発表されます。首都マドリードで結果発表が行われるこのクリスマス宝くじは、209年の歴史を誇り、戦争や独裁政権、そして２つの世界的なパンデミックも乗り越えてきました。
オミクロン株の蔓延を食い止めるために新たな規制が導入されるなか、エル・ゴルド（正式にはソルテオ・エクストラオルディナリオ・デ・ナビダ）がいつものようにお祭り騒ぎになることはないでしょう。しかし、このクリスマスでの売上は、11％減少した昨年に比べて15％増と、活気が戻ってくる見込みです。2020年に経済が10.8％縮小したスペインでは、多くのプレイヤーが経済的な救済を期待しています。
- 20ユーロ（約2,500円）：参加費
- 2,400万人：予想される参加者数
- 31億ユーロ（約4,000億円）：賞金総額
- 18%：当選者が支払う税金
Omicron vs. the vaccines
オミクロン vs. ワクチン
変異種であるオミクロン株が最初に確認されてから1カ月が経ちました。研究所の予備調査結果は、ワクチンを完全に接種した人や、以前に新型コロナウイルスにかかった人に対しても、この変異種が高い感染力をもつ可能性を示しています。
オミクロン株は、世界中で流通している主要ワクチンの有効性に大きな疑問を投げかけました。アストラゼネカ（AstraZeneca）、ファイザー／ビオンテック（Pfizer-BioNTech）、モデルナ（Modern）、シノバック（Sinovac、科興控股生物技術）の4社です。データはまだ確実なものではなく、専門家による査読前ですが、いくつかの傾向が見られます。
🦠 オミクロン株のスパイクタンパク質の変異により、ワクチンによる免疫を回避する能力が格段に向上しています。
💉 ブースター接種（3回目の追加接種）をするかどうかで、大きな違いが生まれます。ファイザーによると、ブースター接種をすれば、ワクチン2回接種で従来株に対して得られたのと同程度の防御力が、オミクロン株に対しても得られます。研究者によれば、シノバックを接種した人にも、ブースターの効果はあるそうです。
🏥 オミクロン株の症状はデルタ株よりも軽い可能性がありますが、感染力が強いため、病床を圧迫する可能性があります。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- 史上初のテキストメッセージが、NFTで販売された。英通信大手のボーダフォン（Vodafone）は、このおめでたいSMSの収益を、国連難民高等弁務官事務所（UNHCR）に寄付します。
- “All I Want for Christmas Is You “がビルボードの歴史に再び名を刻んだ。マライア・キャリーのホリデーソングは、長い時を経て、3度目の首位を獲得しました。
- クイディッチが米国で新しい名前を手に入れる。複数のリーグが、「ハリー・ポッター」シリーズの作者、J.K.ローリングとは距離を置こうとしています（ただし、商標に関する懸念もあります）。
- 5Gは航空交通を混乱させる可能性がある。航空企業の関係者は、5Gが航空機の電子機器に干渉し、遅延が発生する可能性があると警告しています。
- フィッシュスティックの前身はフィッシュブリックだった。2月からスタートする「Quartz Obsession」ポッドキャスト（英語）のシーズン2では、こんなことも学べます。お気に入りのポッドキャストプロバイダーで登録して、シーズン1から聴いてみてください。
📆 年末のニュースレター配信は12/28夜まで。12/29〜1/3は、朝・夜の配信をお休みさせていただく予定です。
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