Daily Brief:アップルに調査のメス(インド)

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Daily Brief

世界で今起きている事

明けましておめでとうございます! 新年最初の「Daily Brief」、今朝も世界で今起きていることをお届けします。

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  1. インドは、アップルのアップストア手数料について反トラスト法の調査を開始した…。アップルは、消費者にとってより魅力的なデバイスをつくるために、手数料は必要だとしています。
    India launched an antitrust investigation into Apple’s app store fees… The tech giant says they’re necessary for making its devices more attractive to consumers.
  2. …一方、アップルが時価総額3兆ドル(345兆円)を達成。アップルはこのマイルストーンを達成した初の米国企業ですが、この記録はほとんど一時的なものです。
    …While Apple hit a $3 trillion market cap. Though it’s the first US company to hit the milestone, that milestone is mostly arbitrary.
  3. テスラが新疆ウイグル自治区にショールームを開設した。米国に拠点を置く電気自動車メーカーのテスラ(Tesla)は、中国が人権侵害を行っているとして非難されている地域を支援したことで、米国内で規制当局や消費者の反発に直面する可能性があります。
    Tesla has a new Xinjiang showroom. The US-based electric vehicle maker could face regulatory and consumer pushback at home over its support of a region where China is accused of human rights abuses.
  4. イスラエルは来週から一部の外国人渡航者の受け入れを開始する。この発表は、オミクロン株の感染防止対策として11月に導入された渡航禁止令を緩和するものです。一方、米国の10代の若者たちは、米ファイザー(Pfizer)のブースターを接種できるようになりました
    Israel will allow some foreign travelers starting next week. The announcement relaxes a travel ban set in November to counter omicron. Meanwhile, young US teens can now get Pfizer boosters.
  5. ヨーロッパと米国の工場によると、サプライチェーン危機は改善している。しかし、オミクロン株の感染拡大に関連してロックダウンが導入されれば、すべて帳消しになる可能性があります
    European and American factories said the supply chain crisis has gotten better. But that could all be erased by possible omicron-related lockdowns.
  6. 香港市場でエバーグランデの取引が停止された。苦境に陥っている中国の不動産開発会社、エバーグランデグループ(Evergrande Group、中国恒大集団)は、「内部情報」を開示すると発表しましたが、それがいつなのかは明らかにしていません。
    Evergrande trading was halted in Hong Kong. The struggling construction company said it will announce “inside information” but didn’t specify when.
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What to watch for

OPECの仕事始め

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Image: Reuters / Leonhard Foeger

世界の原油産出国は、オミクロン株の感染拡大をさほど懸念してはいません。1月2日時点で、石油輸出国機構(OPEC)は、オミクロン株による影響は「穏やかで短期間」との予想を表明しているのです。

パンデミック期間中のOPEC加盟国(ちなみに3日、クウェートのハイサム・ガイスが次期事務局長に選出されています)は、原油増産と、それによる価格引き下げのリスクのバランスを取ろうとしてきました。とくに直近数カ月については、石油需要の伸びは弱いと見て、生産枠を着実に増やしています

2021年、石油は最も価格が高騰した商品のひとつで、つまり、これまでのところ、OPECの“賭け”はうまくいっていたといえるでしょう。OPECは本日(4日)も会合を開く予定ですが、再度、増産へと踏み切る可能性が高いとみられます。その場合、生産枠はパンデミック前の7割程度に回復し、9月には完全に回復する見込みです。


beyond a different kind of limit

ドイツ脱原発の余波

ドイツは12月31日、稼働していた原子力発電所6基のうち3基を閉鎖しました。それによって不足する電力の大半をどう賄うのでしょうか? その答えは、現在記録的な高値にある天然ガスです。

短期的な見方ではありますが、ドイツの脱原子力政策は、結果として同国の温室効果ガス排出量削減を遅らせ、他国よりも長く化石燃料に依存することを余儀なくさせるでしょう。例えば、ドイツと英国を比較してみましょう。両国とも、電力の約44%を再生可能エネルギーで賄っていますが、英国は2024年までに石炭の使用を廃止する計画であるのに対し、ドイツの石炭使用は2030年まで続く見通しです。

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SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

  1. COVIDによるロックダウンでコンドームの売り上げが落ちた。世界最大のコンドームメーカーであるマレーシアのカレックス(Karex)のCEOは、「ホテルステイが鍵になることがわかった」と述べました。
  2. 米マイナーリーグ球団のスタッフは、人生を一変させるようなボーナスに驚いた。アイオワ・カブスを新オーナーに売却した後、球団の共同オーナーは、フルタイム職員に、これまでの勤務年数に応じて1年当たり2,000ドル(約23万円)の臨時賞与を支給することは当然だと考えていました。
  3. ドイツのヒツジとヤギ700頭が「注射器」の形に。330フィート(約100メートル)に及ぶ注射器の図形のアウトラインに、動物たちを呼び寄せるためのパンのかけらを置いた羊飼いは、COVIDワクチンの接種を呼びかけたかったそうです。
  4. そして、ドイツで1羽の白鳥が元の場所に戻された。年配の女性が手際よく脱走した白鳥をつかみ、フェンス越しに元いた水辺に投げ入れました。
  5. ご使用のBlackBerryは本日(4日)、動作を停止しますお別れの時間です

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