Daily Brief
世界で今起きている事
おはようございます。今日も世界で今起きていることをお届けします。
- 英国はオミクロン株関連の規制を終了する…。英国のボリス・ジョンソン首相は、来週から「プランB」の措置を終了すると発表しましたが、世界保健機関(WHO)はEUにおける記録的な感染者数は、パンデミックがまだ収束していないことを意味すると警告しています。
England is finished with omicron restrictions… Even as UK PM Boris Johnson announced an end to plan B measures beginning next week, the WHO warned that record case counts in the EU means that the pandemic is not remotely over. - …他の国は感染防止対策を強化。ホワイトハウスは全米の薬局を通じて4億個のN95マスクを無料で配布すると発表し、香港政府は旧正月に住民が集まらないよう呼びかけました。
…While other countries are stepping up spread prevention measures. The White House announced it would be distributing 400 million free N95 masks through US pharmacies, and Hong Kong’s government urged residents not to gather for the Lunar New Year. - 5Gサービスの開始日をめぐって、米国の空の旅は苦戦を強いられた。米国のいくつかの主要空港の周辺に緩衝地帯が設定されましたが、国際線と国内線の両方でキャンセルや遅延が発生しました。日本からの米国便は本日(20日)から運航が再開される予定です。
US air travel struggled on 5G rollout day. But even with a buffer zone around some major airports, both international flights and domestic travel were canceled or delayed. Inbound flights from Japan will resume today. - サムスン電子がインテルを抜いて世界最大の半導体販売企業になった。オフィスで行われていた業務の多くが在宅作業となり、電子機器大手のメモリ事業は需要が急増しました。
Samsung unseated Intel as the world’s biggest semiconductor seller. As much of office work shifted to at-home settings, the electronics giant’s memory business saw a spike in demand. - Microsoftのゲーム分野への進出で、ソニーは苦境に立たされた。Microsoftが米ゲーム大手のアクティビジョン・ブリザード(Activision Blizzard)の買収を発表したことで、東京株式市場でソニー(Sony)の株価は13%下落し、時価総額が200億ドル(約2.2兆円)減少しました。
Sony suffered from Microsoft’s big push into gaming. The latter’s announcement that it planned to purchase Activision Blizzard sent the former’s share price down 13%—a loss of $20 billion to its market cap—in Tokyo. - クリプト最大のファンドが30%近く急落。270億ドル(約3兆円)のファンドであるグレイスケール・ビットコイン・トラスト(Grayscale Bitcoin Trust)は 現在、保有するビットコインそのものを大きく下回る価格になっています。
Crypto’s largest fund plunged nearly 30%. Grayscale Bitcoin Trust, a $27 billion fund, now has a price that’s well below the very Bitcoin it holds.
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What to watch for
今年の終末時計は?
世界が終末にどれだけ近づいているかを主観的に示す「終末時計」の最新の数字を本日(20日)、米誌『原子力科学者会報 (Bulletin of the Atomic Scientists)』が発表します。終末時計は、マンハッタン計画で最初の原子爆弾の開発に参加した科学者たちが始めた取り組みで、1945年にこの時計が導入されて以来、世界が真夜中から17分以上離れたことは一度もありません(終末時計の用語では、真夜中は終末の日です)。
昨年、同誌は、時計の分針を「残り100秒」のままにするという、少し意外な決定をしました。事態は最悪の状況を脱していませんが、COVID-19が人類を完全に破滅させることはないだろうという判断によるものです。その後の1年間で政府や国際機関がパンデミック対策に失敗し、さらにウクライナ周辺でのロシアの挑発行為もあるなど、そろそろ、時計の針が進む頃かもしれません。
How China sees the world
中国は世界をどう見る
「長年にわたり、中国は国際システムから多くの利益を得ているので、国際システムを維持するだろうという前提があった。しかし、この考え方は、中国が過去40年の間に変化し、中国の関心はもはや40年前と同じではないという事実を認識できていないのだと思います」
米商務長官の中国担当上級顧問であるエリザベス・エコノミーは、新著『The World According to China』の中で、中国政府の狙いは、米国が形成した現在のルールに基づく国際秩序を定義する価値観や規範を作り替え、自らの権威主義体制により近いものにすることだと論じています。『Quartz』の記者、メアリー・フイ(Mary Hui)は、中国の野心とそれがもたらす根本的な課題について、エコノミーと対談しました。全文はこちらから(英語)。
2022年冬季オリンピックは、「中国の世界観」が表現される舞台になります。「Need to Know」(英語)では、北京オリンピックのニュースレターをお届けします。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- 世界一高い物件に入札できる人は誰もいない。カラヴァッジョの壁画は貴重ですが、NSFW(職場での閲覧注意)です。
- オスカー・マイヤー(Oscar Mayer)は、このボローニャの顔マスクが飛ぶように売れるだろうと考えている。ランチョンミートなどの加工製造会社は、「サンドイッチではなく、あなたの顔用」と強調しています。
- ロックダウンの抗議活動の一環で、オランダの美術館が一時的にサロンになった。ゴッホ美術館では、ひげそり、ヘアカット、マニキュアを提供し、オプションで「ゴッホにちなんだネイルアート」も。
- イタリアでトイレの大音量洗浄が、人権侵害と認定された。隣人同士の争いが、19年間の眠れない日々の末にようやく決着しました。
- ベネズエラの大統領は、自らをスーパーヒーローとして売り込んでいる。筋肉質で口ひげを生やした漫画の主人公は、国家の敵をすべてやっつけます。
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