Daily Brief
世界で今起きている事
おはようございます。北京オリンピックの開会式がいよいよ今夜、行われます。
- メタは時価総額2,000億ドル(約22.9兆円)以上を失った。1日当たりの株価暴落としては、マーケット史上最大です。ハイテク株の下落を受け、ナスダックとS&P500も軒並み下落しました。
Meta lost more than $200 billion in market value. It’s the biggest one-day stock crash in market history. Tech stocks dragged down the Nasdaq and the S&P 500. - それに比べて、アマゾンにとっては良い一日だった。アマゾンは最新四半期の売上高が9%増加したと報告し、時間外取引で株価が10%以上上昇しました。アマゾンプライムの年会費も値上げです。
Amazon had a much better day. The company reported a 9% rise in sales for the latest quarter, lifting its stock more than 10% in after-hours trading. Prime prices are also going up. - イングランド銀行が政策金利を引き上げた。利上げは3カ月ぶり2会合連続です。欧州中央銀行は金利を据え置きましたが、2022年の利上げを完全に否定はしていません。
The Bank of England raised interest rates. It’s the second time in three months. The European Central Bank kept rates unchanged but isn’t ruling out an increase in 2022. - 米国は、ロシアがウクライナとの戦争のために偽の口実をでっち上げようとしていると指摘。米当局者は、ロシアがウクライナ軍による攻撃を「演出」しようとしている可能性があると述べました。一方、中国とロシアは、習近平国家主席とウラジーミル・プーチン大統領の会談を前に、ウクライナに関する「対応を調整」したとしています。
The US said Russia will create a fake pretext for war with Ukraine. Officials said Russia could stage an attack by Ukraine’s military. Meanwhile, China and Russia have “coordinated their positions” on Ukraine ahead of a meeting between leaders Xi Jinping and Vladimir Putin. - トヨタはインドでハイラックスの予約受付を一時停止した。3月にインドで発売予定のピックアップトラックは、需要が供給予想を上回っています。
Toyota put Hilux bookings on hold in India. Demand is outpacing anticipated supply of the pickup truck, due to launch in the country in March. - インドが北京オリンピックの外交ボイコットに加わった。インドは、中国との国境に位置するインド北部ラダックでの衝突(2020年、戦死者はインド20人、中国4人以上といわれる)に関与した中国兵が聖火リレーに参加することに抗議していました(詳細は次項で)。一方、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は、中国のテニスプレーヤー、 彭帥をめぐる性的暴行疑惑について、彼女が望むなら調査を支援すると述べました。
India joined the Beijing Olympics diplomatic boycott. Delhi objected to the inclusion in the torch relay of a Chinese soldier who participated in a deadly skirmish with India (more on this below). Meanwhile, International Olympic Committee president Thomas Bach said he would support an inquiry into Chinese tennis player Peng Shuai’s allegations of sexual coercion if that’s what she wants.
What to watch for
北京五輪の開幕と対立
2022年北京オリンピックの開会式は、現地時間の本日(4日)午後8時(日本時間午後9時)から始まります。この豪華絢爛なセレモニーは、一般的にオリンピック開催国にとって最大のコストのひとつであり、精巧なビデオモンタージュ、ダンス、花火などで構成されています。2008年の北京夏季オリンピックでは、史上最も有名な開会式のひとつが行われました。当時、数々の賞を受賞し、『LOVERS』でも知られる映画監督、チャン・イーモウが演出を担当しましたが、今年の開会式も、イーモウが指揮を執ります。
今回、インドの上級外交官は開会式に出席せず、同国の国営テレビも開会式を放送しません。今回の大会をめぐっては、複数の国が「中国はオリンピックを政治利用している」と非難し、外交ボイコットを選択。インドがボイコットする理由は、2020年に起こった中国・インド軍の衝突に関与した中国人兵士が聖火ランナーに選ばれたためです。当然ながら、インドはこのニュースに好意的ではありませんでした。
このボイコットを受け、インド唯一の冬季オリンピック選手であるスキーのアリフ・カーン(Arif Khan)がどうなるかは、誰にもわかりません。
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What’s supercharging global food prices?
食料価格の高騰続く
世界的に食料コストは上昇の一途をたどっています。国連の食糧農業機関(FAO)が発表した、世界の食料価格指数は1月に前月からさらに1.1%上昇し、2011年以来の高水準に達しました。
この指数は、肉類、穀類、砂糖などの食品カテゴリーの平均価格の月ごとの変化を測定したもの。なかでも最も急激に上昇しているのは、植物油です。昨年12月と比較すると、植物油の価格は4%上昇し、乳製品の価格上昇(2%)を上回っていますが、どちらの場合も、輸出の減少が一因となっています。
何が原因であれ、食料価格の高騰は、食費が収入に占める割合の高い低所得世帯に特に大きな打撃を与え続けるでしょう。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- オリンピックのホテルでは、バーテンダーなどのスタッフが防護服でおもてなし。そのカクテルの中身は一体何なのでしょうか?
- ジェフ・ベゾスに巨大なヨットを届けるために、ヨーロッパの歴史的な橋が解体される。その5億ドル(約575億円)の船は、オランダで制作中です。
- 漁船が沈んでいるのを見た女性は、すぐに仕事の電話を切った。彼女の911への通報が、乗組員3人の救助につながりました。
- ペンタゴン(米国防総省)の警備区域を突破しようとした、「いたずら」なニワトリ。ニワトリがどうやってそこにたどり着いたのかは、分かっていません。
- モンクレールのダウンジャケットは、1,000ドル(約11万5,000円)することも。しかし、エベレスト登山におすすめのジャケットは、400〜600ドル(約4万6,000円〜7万円)で購入することができます。 「Quartz Obsession」ポッドキャスト(英語)のセカンドシーズンのエピソード1でご確認ください。
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