Daily Brief
世界で今起きている事
おはようございます。8日朝の「世界で今起きている事」をお伝えします。今日のテレカンのアイスブレイクには、映画の話題がよさそうです。
- エマニュエル・マクロンとウラジーミル・プーチンがモスクワで会談した。フランスのマクロン大統領は、ロシアと西側諸国の間で高まる緊張を和らげるため、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領とも会談します。
Emmanuel Macron and Vladimir Putin met in Moscow. The president of France is also meeting with Ukraine’s president in an effort to defuse growing tension with Russia and the West. - 彭帥は、彼女の疑惑は「大きな誤解」だと述べた。中国のテニス界のスターは、厳しいコントロール下に置かれたメディアインタビューの中で、自分は中国の前副首相から性的暴行を受けた事実はないと述べました。これとは別に、彭と国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長との会談は、中国メディアでは報道されませんでした。
Peng Shuai said her allegations were a “huge misunderstanding”. The Chinese tennis star said during a highly controlled media interview that she was never sexually assaulted by a former Chinese party leader. Separately, a meeting between Peng and Thomas Bach, the president of the International Olympic Committee, wasn’t covered by Chinese media. - アマゾンは従業員の給与を引き上げた。小売業界の超大手が、基本給の上限を16万ドル(約1,800万円)から35万ドル(約4,000万円)へと2倍以上に引き上げます。
Amazon raised employee pay. The retail giant will more than double its maximum base salary from $160,000 to $350,000. - オーストラリアは、ワクチン接種を受けた旅行者に国境を開放する。同国は過去2年間、大部分の観光客に対して国境を閉ざしていました。一方、中国は人口360万人の都市である広西チワン族自治区百色市を、新型コロナウイルスの感染者増を理由にロックダウンしました。
Australia will open its borders to vaccinated travelers. The country has largely been closed to tourists for the past two years. Meanwhile, China locked down Baise, a city with 3.6 million people, because of covid infections. - KPMGカナダは、ビットコインとイーサリアムをバランスシートに追加した。この投資は、暗号通貨に対する大手企業の関心が高まっていることを示すものです。
KPMG Canada added bitcoin and ethereum to its balance sheet. The investment marks an increased interest from mainstream firms in cryptocurrency. - インドの最高裁判所は、本日(8日)、リライアンスとフューチャーの取引に対するアマゾンの申し立てを審理する。米小売大手のアマゾンは、リライアンス・インダストリーズ(Reliance Industries)によるFuture Group(フューチャー・グループ)の小売・物流事業の買収を阻止するチャンスを、もう一度得ることになります。
The Indian Supreme Court will hear Amazon’s petition against the Reliance-Future deal today. The US retail giant is getting another shot at stopping Reliance Industries from scooping up Future Group.
What to watch for
ヒーロー映画にジャッジ
第94回アカデミー賞各部門のノミネート作品が、本日(8日)、発表されます。その顔ぶれには、予想通りの人気作品も、大きなサプライズも含まれることになりそうです。
注目されるポイントのひとつが、アカデミーが「スーパーヒーロー映画」を認めるかどうか、ということ。特に、作品賞候補入りを狙う『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』については、そうなる可能性が高いでしょう。同作品は、全米歴代映画興行収入ランキングにおいて、ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』を押しのけ、現在1位の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』、2位の『アベンジャーズ/エンドゲーム』に次ぐ位置につけようとしています。
マーティン・スコセッシやジェーン・カンピオンらは声をあげて疑問を呈していますが、スーパーヒーロー大作はアカデミーにとってますます無視できない存在になっています。3月に発表となるアカデミー賞受賞の際には、映画館のVIPクラブからヒーローたちを遠ざけているベルベットロープが引きちぎられることになるのかもしれません。
Two wrongs don’t make a right
安かろう、悪かろう?
米国では「最悪」と評価される航空会社2社が合併し、「最も競争力のある超低運賃の航空会社」が誕生しようとしています。
格安航空会社のフロンティア(Frontier)が同業のスピリット(Spirit)を29億ドル(約3,300億円)で買収、純債務引き受けなどを含む買収総額は60億ドル(約6,900億円)以上となっています。両社は現在、米国の航空業界でも最安値となる運賃で提供していますが、この合併によって、近年同様のエコノミー価格を提供し始めた他社にとって、より手ごわい競争相手として地位を確立しようとしていることは明白です。
巨大な超低運賃の航空会社が生まれるという展望はエキサイティングに感じられますが、3日にNerdWalletが公開した分析によると、両社の航空券にはさまざまな手数料が乗せられており(座席指定や機内持ち込み荷物などの追加料金)、最もコスト効率の悪い選択肢のひとつとされています。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- チンパンジーは昆虫を膏薬として使う。科学者が虫の薬効について解明できていないことはまだたくさんあります。
- 脊髄を切断された人が、初めて歩いた。電気的なインプラントの助けを借りて、歩く能力が回復しました。
- プラスチックを食べることを覚えた微生物もいる。人類が抱える大量の廃棄物問題に解決策が示されるかもしれません。
- 太平洋の島、パラオに初のデジタル住民が誕生した。申請した応募者に送られたウェルカムメールの文面は、暗号通貨取引所、Crypto.comのコマーシャルに登場したマット・デイモンの立ち振る舞いになんだか似ています。
- 1973年、ダウンジャケットの金字塔が打ち立てられた。米ファッションデザイナーのノーマ・カマリと寝袋が出合って、何が起きたのか? 詳しくは、「Quartz Obsession」ポッドキャスト(英語)セカンドシーズンのエピソード1を聴いてみてください!
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