Daily Brief:米国人がバレンタインに使う額は?

Americans are spending to say “I love you.”

Daily Brief

世界で今起きている事

おはようございます。今週も「世界で今起きている事」をお伝えします。今朝は、インフレ下にある米国でのバレンタイン需要をチャート化してみました。

On a grey sidewalk, items sit for sale for Valentine's Day, including a red balloon, a teddy bear, and a white gift bag that reads "Happy Valentine's Day"
Americans are spending to say “I love you.”
Image: REUTERS/Jeenah Moon
  1. ウクライナ上空を通過する便やウクライナ行きの便で、キャンセルや迂回が相次いでいる。ロシアによるウクライナ侵攻への懸念が高まるなか、KLMオランダ航空などの航空会社は、ウクライナへのフライトを一時的に停止しています。
    Flights flying over or to Ukraine are being canceled and diverted. As worries of a possible Russian invasion escalate, airlines like KLM are temporarily suspending flights to Ukraine.
  2. 新型コロナウイルスが香港の医療システムを圧迫している。中国はオミクロン株を要因とする感染者急増を受けて、香港への支援に乗り出しましたが、食料供給にも支障をきたしています
    Covid is overwhelming Hong Kong’s health system. China has stepped in to help the region with an omicron-fueled surge, which is also disrupting food supplies.
  3. インドで規制当局が国立証券取引所に罰金を科した。インド国立証券取引所(NSE)の元CEOを含む幹部たちは、20年にわたり、ヨギ(ヨガ行者)に重要な意思決定をめぐるアドバイスを求めていたとして、非難されています。
    Regulators fined the National Stock Exchange in India. Leaders, including the NSE’s former CEO, have been accused of allowing a yogi to guide their decisions for 20 years.
  4. カナダと米国を結ぶ貿易の要所から、抗議者が排除された。ある予測によると、カナダ・オンタリオ州とアンバサダー橋でつながれた米ミシガン州の自動車産業の労働者は、デモ参加者が1週間にわたって橋をブロックしている間に、合計5,100万ドル(約58億円)の賃金を失った可能性があるそうです。
    Protestors were cleared from a key trade connection between Canada and the US. One projection found that Michigan auto workers may have lost $51 million in wages during the week-long block.
  5. 米国はソロモン諸島の大使館を復活させる。太平洋諸島に対する中国の影響力が高まっていることから、この決定に至りました。
    The US is reopening its Solomon Island embassy. China’s growing influence over the Pacific Islands led to the decision.
  6. 米国のアスリート、エリン・ジャクソンがオリンピックの歴史に名を刻んだ。彼女はスピードスケートで金メダルを獲得した初の黒人女性です。
    US athlete Erin Jackson made Olympic history. She’s the first Black woman to win gold in speed skating.

What to watch for

増えるバレンタイン消費

全米小売業協会(NRF)によると、米国の消費者は今年、バレンタインデーのプレゼントに240億ドル(約2.7兆円)近い金額を費やすとみられています。これは、昨年に比べて9.6%増加しています。

ほとんどの人は、チョコレート、カード、花などといったバレンタインデーの定番商品を購入する予定のようです。しかし、インフレの影響もあって消費額はさらに増えることになるでしょう。米国の物価は、この1年間で7.5%上昇しています。

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昨年はパンデミック規制によって伸び悩んだ劇場コンサートのチケットなどといった体験型プレゼントも、人気を集めています。NRFは、米国人が「夜の外出」体験に43億ドル(約4,900億円)を費やすと予想しており、レストラン予約サイト「OpenTable」によると、2月14日の予約は昨年より30%増加したようです。

全体として、米国の平均的な消費者はプレゼントに175.41ドル(約2万200円)を費やすと予想されており、昨年の164.76ドル(約1万9,000円)から増加しました。バレンタインといえばバラがつきものですが、米国ではランの売り上げが急増しています。


Hot for inflation

…でもインフレは強烈

米国人は、なにもプレゼントにのみお金を使っているわけではありません。米国における1月期のインフレレポートは、この国の経済がパンデミックによる混乱を乗り越えたことを示していると同時に、それとはまた別種の混乱に陥っていることも示しています。

例えば、2021年春〜夏にかけて、新たにワクチン接種を受けた消費者が旅行するようになりましたが、半導体不足の影響で自動車の価格は高騰し、レンタカーの価格も急騰。しかし、レンタカー価格は12月に2.7%下落した後、1月には7%下落しました。

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一方で、そうでない商品もあります。バレンタインデーにおしゃれな服装をしたいのであれば、さらなる出費を覚悟してください。男性用スーツは昨年に比べて13.6%高くなっています。


SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

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  3. ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の自撮り。これは、この望遠鏡が新たに地球に送ってきた18枚の写真のうちの1枚です。
  4. コアラは助けを求めている🐨 。オーストラリアはこの有袋類を絶滅危惧種に指定しました。
  5. 2009年から2016年の間に、卵子を凍結する女性の数は1,000%も増加した。Quartz Obsessionポッドキャストのシーズン2最新エピソード(英語)で、その変化の要因を紹介しています。

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