Daily Brief:イーロン・マスク巨額寄付の謎

Will he sell more shares?

Daily Brief

世界で今起きている事

おはようございます。今朝も「世界で今起きている事」をお伝えします。イーロン・マスクはビル・ゲイツに次ぐフィランソロビストになったようです。

Tesla's gigafactory in Gruenheide
Will he sell more shares?
Image: Reuters/Michele Tantussi/File Photo
  1. ウラジーミル・プーチンは「戦争は望まない」と言った。とはいえ、ロシア大統領は、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟問題は、すぐに解決する必要があると強調しました。これを受けて、株式市場は上昇。一方、ロシア議会は、分離独立派が支配するウクライナ東部の2地域を独立国家として承認するようプーチンに求め、フランスの外相はこれを「武器なき攻撃」と呼びました。
    Vladimir Putin said he doesn’t want war. However, the Russian president stressed that the question of Ukraine’s NATO membership must be settled now. Still, the stock market rebounded. But Russia’s parliament asked Putin to recognize two breakaway regions in Ukraine as independent, which France’s foreign minister called an “attack without weapons.”
  2. 香港の病床が逼迫している。香港は数千のホテルやアパートを隔離施設として確保し、小児病棟はベッドが足りないために、子どもたちが追い返されたとの情報もあります
    Hong Kong’s hospitals are overwhelmed. The city has commandeered thousands of hotels and apartments for isolation wards, while children have reportedly been turned away due to a lack of beds.
  3. イーロン・マスクは2021年に57億ドル(約6,500億円)相当のテスラ株を寄付した。寄付された慈善団体の名前は明らかになっていません。
    Elon Musk gave away $5.7 billion worth of Tesla stock in 2021. It’s unclear who benefited from the donations.
  4. TSMCは、日本での新しいチップ工場の規模拡大を計画している。自動車部品大手のデンソー(Denso)も、熊本県にできるTSMC(台湾積体電路製造)新工場の運営会社の株式を10%取得します。工場は、2024年に生産を開始する予定です。
    TSMC plans to supersize its new chip factory in Japan. Auto supplier Denso will also take a 10% stake in the plant, which is expected to begin production in 2024.
  5. ベルギーの労働者が週4日勤務の権利を勝ち取った。従業員は、減給なしでの勤務日数の変更を要求できますが、企業側がそれを拒否することも可能です。
    Belgian workers won the right to a four-day workweek. Employees can request the change without loss of salary, but companies can still turn them down.
  6. アンドルー王子が性的虐待事件で和解した。アンドルー王子は民事訴訟の原告であるバージニア・ジュフリー(Virginia Giuffre)に金額非公開の和解金を支払うとともに、彼女が設立した被害者の権利を支援する慈善団体に「相当額の」寄付をする予定です。
    Prince Andrew settled a sex abuse case. Andrew will pay Virginia Giuffre an undisclosed sum, as well as make a “substantial” donation to her charity in support of victims’ rights.

What to watch for

五輪、注目の一戦

Eight players from ice hockey teams face off near the goal.
Image: Anthony Wallace/AFP via Getty Images

世界のスポーツ界における最も熾烈なライバル関係のひとつといえば、アイスホッケーでのカナダと米国でしょう。北京五輪では17日、両国の女子チームが金メダルをかけて争います。

北米の隣国が決勝に進出するのは当然といえば当然です。カナダと米国は、1998年に女子アイスホッケーが五輪種目に採用されて以来、金メダルを獲得している唯一の国であり、2006年を除いて毎回決勝で対戦しています(その決勝では、スウェーデンがカナダに敗れるという栄誉に浴しました)。

米国は2018年平昌大会からのディフェンディングチャンピオンですが、五輪女子アイスホッケーの累計金メダル数ではカナダがやや優勢です。

決勝が行われるのは、北京時間で木曜12時10分(日本では13時過ぎ)。❄️ もし観られないなら…北京五輪のハイライトをニュースレターでお届けしているので(英語版のみ)、こちらから登録してみてください。


Canada’s got something to prove

そのカナダ、国内では…

Truckers protest vaccine mandates
Different times.
Image: Reuters/Lars Hagberg

14日、カナダのジャスティン・トルドー首相が緊急事態法の発動を発表しました。1988年に施行されて以来、初めての発動となります。その原因は、米国からカナダに乗り入れるトラック運転手に対してCOVID-19のワクチン接種を義務付けることに反対してオタワに集まったトラック運転手による抗議行動にあります。

輸送労働者にワクチン接種を要求すること(カナダと米国間で商品を配送するトラック運転手の大多数はこの規則に従っています)は、何もまったく新しいことというわけではありません。実際には、2世紀前に遡ります。

1880年代から1940年代にかけて天然痘が流行したとき、鉄道会社が労働者にワクチン接種を義務付けることはあたりまえにとらえられていたようです。その際、鉄道会社は医師数人を乗せた列車を走らせ各停車駅でワクチンを配布したようですが、今日の政治的環境ではとても考えにくい、連帯した取り組みといえるでしょう。「カナダのトラック運転手たちは、かつて米国を走ったワクチン列車に恐怖を覚えたことだろう」と、Quartzのシニアレポーター、Annalisa Merelliは書いています


SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

  1. 新しい治療法でHIVの女性が治癒した。この方法は、幹細胞ではなく、臍帯血を使用したものです。
  2. ヒトの心臓細胞でロボット魚が泳げるようになった。研究者たちは、この発見によって、いつか有機人工心臓を培養できるようになると期待しています。
  3. トラック運転手のデモに反対する人たちは、ゲイのカウボーイのどぎつい歌を使っている。「ベイビー・シャーク」ほどキャッチーではないですが、それなりの効果があります
  4. スティーブン・ホーキング博士主催の1980年の会議に参加しましたか? もしそうなら、この黒板に描かれた漫画や方程式を解読するのを手伝ってあげてください
  5. プロのコーンホールプレイヤーになれば、小学校の先生よりも稼げる。少なくとも、元教育関係者の一人はそう考えているようです。

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