Daily Brief
世界で今起きている事
おはようございます。今朝も「世界で今起きている事」をお伝えします。
- ウクライナが非常事態宣言…。ロシア軍が国境に迫り、ウクライナの銀行や政府のウエブサイトがサイバー攻撃を受けたとの報告を受け、ウクライナは自国民にロシアからただちに退去するよう求めました。
Ukraine declared a state of emergency… As reports placed Russian troops closer to the border and cyberattacks targeted Ukrainian banks and government websites, Kyiv ordered Ukrainian citizens to leave Russia at once. - …そして、西側諸国は経済制裁に踏み切った。米国のジョー・バイデン大統領は、ロシアの巨大な天然ガスパイプライン計画「ノルドストリーム2」の運営会社への制裁を発表しましたが、EUの制裁はさらに踏み込んだ内容でした。これらの制裁は、果たして効果があるのでしょうか？
…And the west pressed its economic levers. US president Joe Biden announced sanctions on those helping with Nord Stream 2, Russia’s massive pipeline project, but the EU’s sanctions went even farther. Will it work? - サノフィとGSKが新型コロナウイルスワクチンを共同開発。競合の製薬会社に追いつくために、フランスのサノフィ（Sanofi）と英国のグラクソ・スミスクライン（GSK）は、ワクチンの承認を規制当局に申請します。
Sanofi and GSK have a covid vaccine. In a push to catch up with their competitors, the French and British drug manufacturers, respectively, are submitting their jab for regulatory approval. - 米国のトラック運転手が全米で抗議行動をしている。カナダでのトラック運転手による抗議活動「フリーダム・コンボイ（Freedom Convoy）」に着想を得て、新型コロナウイルスのワクチン接種義務化などに反対する米国のトラック運転手らが「人民コンボイ（People’s Convoy）」を結成。カリフォルニア州から首都ワシントンDCへ向けて出発しましたが、デモ参加者たちは、米国の首都には入らないと主張しています。
US truckers are protesting across the country. The “People’s Convoy” left California for DC, though the pandemic restriction protesters insist they won’t enter the US capital city. - トヨタ自動車は、日本で労働組合の賃上げ要求に応えた。自動車大手が賃金交渉を初回で事実上決着させるのは異例ですが、労働者は要求していた給与の引き上げとボーナスを手にすることになります。
Toyota is meeting union pay demands in Japan. Though it’s a rare occurrence for the auto giant to give in during labor talks, workers will get the salary bumps and a bonus they asked for. - EUがデータ法案を発表した。この法案は、IoT（モノのインターネット）によって収集されたデータに消費者がよりアクセスしやすくなる一方で、小規模な企業を保護します。
The EU proposed the Data Act. The law would give consumers more access to their data collected by the Internet of Things, while protecting smaller companies.
What to watch for
中国テック企業の未来
アリババ（Alibaba、阿里巴巴）は本日（24日）、2021年10～12月期の業績を発表します。ブルームバーグによると、2020年後半に始まった中国政府の大手テック企業に対する取り締まりがまだ影を落としており、同社は約60％の減益を報告すると予想されています。投資家は、同社が政府からの新たな規制に直面しているかどうかの手がかりを得るためにも、決算発表を注視しています。というのも、政府は国有銀行や企業に対し、アリババが株の3分の1を所有するフィンテック大手、アント・グループ（Ant Group）への投資状況などを確認するよう命じたと言われているためです。
アリババの運命をめぐり飛び交う推測は、中国政府による取り締まりが投資家にもたらした「トラウマ」を浮き彫りにしています。中国のテック企業に対するかつての盲目的信仰が失われ、ほとんどの中国の大手テックは、市場価値から数十億ドルを消し去るパニック的な売りを経験しています。政府から方向転換の兆しが見えない以上、大手企業はすでに全盛期が終わったことを受け入れるしかないのかもしれません。
A micronation’s Zaha Hadid-designed city in the metaverse
建築とメタバース
クロアチアとセルビアの国境に位置する、3平方マイル（約7.8平方キロメートル）のミクロネーションであるリベルランド自由共和国。同国は今年1月、ザハ・ハディド・アーキテクツ（Zaha Hadid Architects）が設計した都市を、メタバースで完全再現して公開しました。国会議事堂、賑やかなNFTマーケット、オフィスタワーなど、ハディドのトレードマークである、曲線を描いた建築スタイルで作られています。
2016年にハディドが亡くなって以来、ハディドの事務所を運営しているポール・シューマッハー（Paul Schumacher）は、メタバースは「パラメトリック主義」（ハディッドのキャリアとレガシーを定義づけた、コンピュータ・アルゴリズムに基づく前衛的な建築スタイル）の黄金時代をもたらすと予測しています。「あらゆる機関がメタバースに鏡のような空間を持つことができるのです」と彼は主張します。「そして、私たち建築家は、その両方（パラメトリック主義とメタバース）に同時に対応することができるのです」
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- 死にゆく人の脳波をスキャンしたところ、死の瞬間の活動が確認された。記憶想起の領域で、「何か」が起きています。
- ロンドンの土の下に、古代ローマ人が敷いたモザイクの床が隠されていた。その土地は、長年、建築用機材の置き場所などとして使われてきました。
- いつか警備員が、モザイク画を美術展に追加するかもしれない。ボルチモア美術館は、警備員が誰よりもこの場所を熟知していると考え、彼らにキュレーションを任せたのです。
- ヘッドホンをすると、同僚をもっと好きになれる。ある研究によると、話し手の声が自分の頭の中から聞こえてくるように感じると、より早く相手に親近感を抱くようになるそうです。
- ヘッドホンをしているあいだに…。Quartzのマナヴィ・カプール（Manavi Kapur）が、インドの結婚式の招待客リストが1,500人から500人へと激減した経緯を説明しています。Quartz Obsessionポッドキャストの今週のエピソード（英語）をお聞きください。
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✍️ 週末ニュースレターでは、新シリーズ「Portrait of ME」がスタートしました。第1回では、フランスで不妊治療を経験した女性の素直な想いを聞きました。
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