Daily Brief
世界で今起きている事
おはようございます。今週も「世界で今起きている事」をお伝えします。ロシアのウクライナ侵略を巡っては、4度目の停戦協議が14日に開催されるとも報じられています。
- 中国は深圳を封鎖した。中国本土と香港でCOVID-19感染者が増え続けているため、ビジネスハブである広東省深圳市に住む1,750万人は3回にわたるPCR検査を受けることになります。
China shut down Shenzhen. The business hub’s 17.5 million residents will undergo three rounds of testing as covid-19 cases continue to rise on the mainland and in Hong Kong. - ロシアがポーランド国境近くのウクライナの軍事基地を攻撃した。ロシアが攻勢を強めるなか、ウクライナ西部リビウ郊外がミサイル攻撃を受け、少なくとも35人が死亡しました。
Russia hit a military base near Ukraine’s border with Poland. At least 35 people were killed in a missile attack outside the city of Lviv as Russia steps up its offensive. - ロシアは制裁をかわすために中国の協力を期待している。しかし、米国は、中国にロシアを支援しないよう警告しており、米中は本日(14日)、ウクライナ侵攻が始まって以来初めてとなる高官の対面会談を行う予定です。これとは別に、インドは在ウクライナ大使館をポーランドに移転させました。
Russia is depending on China to fend off sanctions. But the US has told China not to help, and the two countries are meeting today for their first high-level talks since the war started. Separately, India relocated its Ukrainian embassy to Poland. - 英国政府は、ウクライナ難民を受け入れる家庭に月350ポンド(約5万3,000円)を支払う予定だ。この計画では、余分な部屋や不動産を持つ人びとが、少なくとも6カ月間、指名されたウクライナ人のスポンサーとなることができます。
The UK government will pay households £350 ($456) a month to host Ukrainian refugees. The plan will allow people with spare rooms or properties to sponsor named Ukrainians for at least six months. - ガソリン価格の高騰でウーバーが追加料金。米ウーバー(Uber)が米国とカナダのライドシェア・デリバリーサービス利用者向けに新たに導入する燃油サーチャージは、ライドシェアでは1回の利用につき0.45ドル(約52円)から0.55ドル(約64円)が加算されます。今後2カ月間実施する予定で、加算された料金はドライバーに還元されることになります。
Uber added a surcharge for high gas prices. The fees, which range from $0.45 to $0.55 per ride in the US and Canada, will last for at least two months and go to drivers. - ヤム・チャイナは、ニューヨーク証券取引所からの上場廃止を余儀なくされるかもしれない。中国でKFCやタコベル(Taco Bell)、ピザ・ハット(Pizza Hut)などを展開する外食大手のヤム・チャイナ・ホールディングス(Yum China Holdings、百勝中国)は、中国と米国の監査紛争に巻き込まれ、行き詰まっています。
Yum China may have to delist from the New York Stock Exchange. The owner of KFC, Taco Bell, and Pizza Hut in China is stuck in an auditing dispute between Beijing and Washington. - ディディが香港への上場準備を中断した。中国のライドシェアリング大手、ディディ(Didi、滴滴出行)は、中国当局が求めるサイバーセキュリティ基準を満たすことができませんでした。
Didi stopped working on its Hong Kong stock listing. The Chinese ride-hailing firm wasn’t able to satisfy cybersecurity regulations.
What to watch for
インスタも闇の中
ロシアでは14日午前0時(現地時間)、8,000万人のロシア人ユーザーを抱えるInstagramが遮断されました。これに先立ち、同国ではFacebookおよびTwitterがすでに規制の対象になっていましたが、Instagramへのアクセス制限も発表されていました。ロシアにとって、このプラットフォームが容認するウクライナのユーザーによる投稿内容は、とても許容できるものではないのです。
Facebookを有するメタ(Meta)の傘下にあるInstagramは、ヘイトスピーチ規則を放棄することを決定。ウクライナ人がロシアの侵略者に対する怒りを共有することを許したことで、ロシアの怒りを買ったかたちになります。
西側企業はウクライナへの支援を表明し、その多くがウラジーミル・プーチン大統領の戦争に抗議してロシアから撤退しています。Instagramについても同様の動きといえますが、同時に、ロシア人がますます孤立し、情報を奪われ、特定の政権が発するメッセージの影響下に置かれることも意味しています。
What imports will be affected?
「最恵国」撤廃の影響
金曜日(11日)、米国のジョー・バイデン大統領は、主要7カ国(G7)が、世界貿易機関(WTO)のルールに基づくロシアへの「最恵国待遇」を取り消す計画を発表しました。この動きを実現するには、各国の議会での承認が必要ですが、これは、米国と他のG7メンバーがロシアに対してより多くの関税と貿易障壁を積み上げるための舞台装置となります。
今回の措置に参加する国々は、いずれも、石油や金、肥料、魚といった、ロシア製品の大口購入者です。特にEUに関しては、こうした品目へのアクセスを制限することで、ロシアの主な収入源にさらなる経済的圧力をかけることになるでしょう。
ロシアからの輸出品を購入する割合が高いG7諸国をランキングでご紹介します。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- dhaniya(コリアンダー)はインドの国家的ハーブになるべき? インドで最も人気のあるシェフの一人が、コリアンダーがインド料理にとってなくてはならないものだと認めるよう求めています。
- ウクライナのリビウにある博物館や教会では、収蔵品を地下に送っている。学芸員や館長らは、ロシアの砲撃から街の遺産を守りたいのです。
- 新種のカメが誕生した。DNA型の分析から、ガラパゴスに生息する巨大な爬虫類には、すでに絶滅した種と同じ名前が誤って付けられていたことが判明しました。今後、新しい名前がもらえることになりそうです。
- Do look up。日曜日(13日)、バスほどの大きさの小惑星が無事に地球のそばを通過しました。
- セサミストリートの人形たちが1978年にリリースしたディスコアルバム。「Sesame Street Fever」は、このジャンルがいかに文化と絡み合っていたかを示しています。Quartz Obsessionポッドキャストの最新エピソード(英語)で、ディスコ・ミュージックがどのようにしてメインストリームになったかをお聴きください。
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