Daily Brief:ロシア外相「合意は近い」

Daily Brief:ロシア外相「合意は近い」

Daily Brief

世界で今起きている事

おはようございます。今日も「世界で今起きている事」をお伝えします。

Ukrainian President Volodymyr Zelenskyy delivers a virtual address to the U.S Congress at the Capitol, in Washington, U.S., March 16, 2022.
Image: Drew Angerer/Pool via Reuters
  1. ロシアとウクライナは合意に近づいた。双方は、最新の協議の後、停戦について楽観的な発言をしました。米国市場は、停戦協議の進展の兆候を受けて、活気づきました
    Russia and Ukraine got closer to a deal. Both sides made optimistic remarks about a cease-fire after the latest round of talks. US markets were buoyed by the indications of progress.
  2. ウォロディミル・ゼレンスキーが米議会で演説を行った。ウクライナのゼレンスキー大統領は、軍事援助と米国企業のロシアからの完全撤退などを求めました。米大統領のジョー・バイデンは、追加で8億ドル(約950億円)規模の軍事装備品をウクライナに提供すると提案しました
    Volodymyr Zelenskyy spoke to US Congress. His requests included military aid and a complete departure by US companies from Russia. US president Joe Biden put an offer together.
  3. 福島で強い地震が発生した。地震の規模はマグニチュード7.3で、列車が脱線し、停電が起きたほか、津波警報も発せられました
    A powerful earthquake rocked Fukushima. The 7.3 magnitude quake derailed a train, knocked out power, and triggered a tsunami watch.
  4. イングランド銀行が金利引き上げへ。英中央銀行のイングランド銀行は、インフレに対抗するため、本日(17日)、再び政策金利を引き上げると予想されています
    The Bank of England will raise the bank rate. The central bank is expected to lift borrowing rates again today in an attempt to combat inflation.
  5. スターバックスのCEOが退任。ケビン・ジョンソン(Kevin Johnson)は13年間在籍したスターバックス(Starbucks)を去り、伝説の元CEO、ハワード・シュルツが後任が決まるまでの間、会社の舵取りをします
    Starbucks is losing a CEO. Kevin Johnson is stepping down after 13 years, and legendary former CEO Howard Schultz has volunteered to steer the ship in the interim.
  6. 英国とイランの二重国籍をもつ2人が英国に帰国する。イランは、ナザニン・ラトクリフ(Nazanin Zaghari-Ratcliffe)とアヌシェ・アシュリ(Anousheh Ashouri)の解放は、英国がイランに対して「長年の負債」を支払い、解決したことを受けたものだとしています。
    Two British-Iranian nationals are returning to the UK. Iran says the freeing of Nazanin Zaghari-Ratcliffe and Anousheh Ashouri follows the settling of a “long-overdue debt” between the two counties.

What to watch for

魔の金曜日が来る

クアドラプル・ウィッチングデイ」(Quadruple Witching Day)。直訳すると「4重の魔法の日」となりますが、これは株価指数先物、株価指数オプション、株式オプション、単元株先物の4商品が同時に失効する日を指し、3・6・9・12月の第3金曜日にあたります。

この日はとくに取引量が増え、「ヘッジが不要になったり、新しいポジションのために調整されたりする」ため、市場には大きな予測不可能性が生じると、Bespoke Investment Groupの投資アナリスト、ジョージ・ピアケスは語っています。

ロシアのウクライナ侵攻で新たな経済的痛みが生じ、FRBが0.25%の利上げに踏み切ったことで、この3月の魔の日は特に予測不可能になる可能性があります。

この日は出来高が非常に多くなり、銘柄が契約満了で動いているのか、それとも経済の基礎的条件で動いているのかが分からなくなることもあります。“魔の日”だからといって市場のボラティリティが上がるわけではありませんが、トレーダーによっては、とくに初心者は魔の日を避けて取引することもあるようです。


FRB is fighting inflation

FRB VS. インフレ

世界経済で最も強力な中央銀行はいま、物価を下げようと、ドルでの借り入れ金利をより高く設定しました。

米連邦準備制度理事会(FRB)は16日(現地時間)、米国の銀行が互いに融資できる金利を0.25%引き上げることを決定しました。その結果、消費者からすると、自動車ローンや住宅ローンがより高くなります。FRB関係者によると、0.25%の利上げは今年中に計7回行われるといわれています。

金利引き上げは、サプライチェーンの混乱によって引き起こされたインフレに対処するための手段として、決して洗練されたやり方だとはいえません。借り入れ金利をより高くすることは、米国内ではアフリカ系アメリカ人に偏った打撃を与えこそすれ、経済においては半導体や住宅の数を増加させるわけではありません。

FRBには、景気回復を損なわずに物価を下げられるかどうかが問われています。FRBは2022年の米国の国内総生産(GDP)見通しを4%から2.8%に引き下げたため、その期待に応えられるかどうかは、まだ分かりません。

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SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

  1. 地球の小惑星アラームは機能している。小さな岩石が大気圏に衝突する数時間前に、早期発見システムが作動しました。大きなものはもっと早く発見されるので、心配はいりません。
  2. 東京の公立学校の生徒たちは、下着の色を選べるようになった。「髪を黒く染めなければいけない」などの厳しい校則が撤廃されつつあります。
  3. 科学者たちは、元気な外来種のスズメバチを捕獲する計画を立てている。ただしそのとき用いるのは、自分たちではなくスズメバチが出す性フェロモンの化学物質です。
  4. オオヒキガエルのオタマジャクシは共食いするように進化した。これは、オーストラリアで増殖した外来種のヒキガエルの数を減らすための進化的反応のようです。
  5. 人工装具の次のステップは、脳のアップグレード。そして当然ながら、米EVメーカー、テスラ(Tesla)のCEO、イーロン・マスクはそれを追求しています。Quartz Obsessionポッドキャストの最新エピソード(英語)では、装具の目的がどのようにして、「身体の修復」から「強化」に変化していったのかをご紹介しています。

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