Daily Brief
世界で今起きている事
おはようございます。今週も「世界で今起きている事」をお伝えします。日本時間25日午前3時に締め切られた仏大統領選の決選投票で、再選を確実にした現職のマクロン。エッフェル塔前広場で演説をしています。
- 米国高官がウクライナを訪問する予定。アントニー・ブリンケン国務長官とロイド・オースティン国防長官がウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と軍事支援について協議することになっていますが、ホワイトハウスは、この会談についてコメントしていません。
Top US officials are expected to visit Ukraine. The White House hasn’t confirmed the meeting, during which secretary of state Antony Blinken and defense secretary Lloyd Austin are set to discuss military aid with president Volodymyr Zelenskyy. - フランスの選挙でエマニュエル・マクロンが勝利した。極右政党「国民連合」のマリーヌ・ルペンを破り、当選を確実にしました。フランスで現職の大統領が再選されるのは、20年ぶりです。
Emmanuel Macron won the French election. His victory over Marine Le Pen makes him the first president in two decades to secure a second term in France. - ツイッターがイーロン・マスクの提案を再検討している。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、マスクがツイッターの買収資金を確保したと述べたことで、ソーシャルメディア企業はこのオファーをより真剣に受け止めているそうです。
Twitter is reexamining Elon Musk’s bid. The social media company is taking the offer more seriously after Musk said he’s got the funds for it, The Wall Street Journal reported. - 英国とインドは10月までに自由貿易協定(FTA)を結びたい。英国のボリス・ジョンソン首相とインドのナレンドラ・モディ首相は金曜日(22日)の会談で、防衛とビジネス取引での協力を約束しました。
Britain and India want a free trade agreement by October. Prime ministers Boris Johnson and Narendra Modi pledged cooperation on defense and business deals during a meeting Friday. - インドのスクーター新興企業、オラ・エレクトリックがリコールを発表した。ソフトバンクグループ(SBG)などが出資するオラ・エレクトリック(Ola Electric)は、車両から発火したため、約1,500台の電動スクーターを回収します。
Indian scooter startup Ola Electric issued a recall. The SoftBank-backed company called back nearly 1,500 electric scooters after a vehicle caught fire.
What to watch for
コカ・コーラの試金石
今日25日(現地時間)、コカ・コーラの第1四半期決算が発表されます。その内容は、物価上昇とサプライチェーン崩壊について、最新の状況下で企業がどのように対処しているかを垣間見ることができるものとなるでしょう。コカ・コーラは、パンデミックによる混乱を乗り切ることについては異常に長けており、サプライチェーンの合理化とコスト上昇分を消費者に転嫁することで、昨年第4四半期には予想を上回る業績を上げています。
同社の業績は、再び予想を上回る可能性があります。レストランやバー、コンサート会場など、コーラが多く販売される場所に出かける人が増えるからです。しかし、CEOのジェームズ・クインシーは2月、消費者の価格上昇に対する忍耐力が弱まっているとの警戒感を明らかにしています。また、ウクライナ侵攻によってロシア事業を停止したため、海外売上は打撃を受けていると考えられます。
ちなみに、コカ・コーラの四半期業績が良好だった場合でも、他の消費財メーカーが同様の業績を上げるとは限りません。ただし悪い業績だった場合、他の企業も同様に苦戦していることが示唆されます。
Who is beating inflation?
インフレに強い人たち
この1年で、米国のインフレの影響は、パンデミックによって品薄になった中古車、電子機器、家具などの商品から、ほぼ全ての商品までに広がりました。
しかし、米国人の中には、ライフスタイルの好みや買い物の仕方によって、インフレの悪影響を防いでいる人びともいるのです。
- 🥗 ベジタリアン。多くの果物や野菜の価格は上昇しましたが、価格が14%も上昇した肉、鶏肉、魚、卵に比べれば、上昇幅は大きく下回っています。
- 🍋 レモン嫌い。柑橘類は価格が大きく上昇した果物の一つで、前年比で20%近くも値上がりしています。
- 🚌 公共交通機関の利用者。バスと電車の運賃はこの1年で1.9%上昇しましたが、ガソリン価格はなんと48%も上昇しています。
- 🛏 家にいるのが好きな人。例えば、家でお酒を飲む人にとっては、アルコール価格が前年比で2.7%上昇したのに対し、バーに行く人は4.9%の価格上昇に直面しています。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- トビーキースという名前のチワワは、生きている犬の中で最高齢。彼は21歳を超えています。
- ここは、台形でいきますか? 企業は、三角形、半円、楕円形のテーブルのどれが最もハイブリッドワークに適しているのかを、検討しています。
- インドにカンガルーが出没している。この有袋類は、エキゾチックなペットとして密輸された可能性が高いとみられます。
- 「地球のチャンピオン」は、デイビッド・アッテンボローにほかならない。国連環境計画(UNEP)は、自然界の人気ナレーターに「Champion of the Earth」の栄誉を授けました。
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