Daily Brief
世界で今起きている事
おはようございます。ロシアの「資源」を巡り、世界各国がどんな方針を採るのかがいっそう問われています。今朝も「世界で今起きている事」をお伝えします。
- ロシアはポーランドへの天然ガス供給を断つと伝えた。ポーランドがロシアへのガス代金をルーブルで支払うことを拒否したため、緊張関係はエスカレートしています。一方、ドイツは、数日のうちにロシア産の石油に代わるものを見つけたい、と述べました。
Russia said it’s cutting off Poland’s gas supply. The escalation comes after Poland refused to pay for Russian gas in rubles. Meanwhile, Germany said it hopes to find alternatives to Russian oil within just a few days. - 中国の景気刺激策を受け、原油相場が上昇。中国人民銀行(中央銀行)は、政府の新型コロナウイルス対策を受けて中国経済を支援する計画を発表し、原油市場の反発を促しました。
Oil prices rose on China’s stimulus plans. The country’s central bank announced plans to support the Chinese economy through covid lockdowns, prompting oil markets to rebound. - 欧州はイーロン・マスクに新しい規則を回避しないよう警告した。EUと英国は、マスクが実権を握ることになったとしても、ツイッターは有害なコンテンツを規制する法律に従う必要があると述べました。
Europe warned Elon Musk against skirting new rules. The EU and UK said Twitter will still have to comply with laws regulating harmful content, even with Musk at the helm. - ロシアの戦争がモルドバに波及しているとの懸念が強まった。米国は、ウクライナと国境を接するモルドバの親ロシア派支配地域、トランスニストリアで爆発があったとの報告を注視していると述べました。
Fears grew that Russia’s war has spilled over to Moldova. The US said it was monitoring reports of explosions in Transnistria, a region of Moldova controlled by pro-Russian separatists that borders Ukraine. - 北京は、新型コロナの蔓延を阻止しようとした。北京市当局は、上海のようなロックダウンに陥ることを避けるため、2,200万人の住民の約4分の3を対象に、新型コロナ検査を受けるように命じました。
Beijing sought to thwart a covid outbreak. The government ordered about three-quarters of the city’s 22 million residents to get tested for covid in an effort to avoid a lockdown like Shanghai’s. - デルタ航空は、搭乗中の客室乗務員に給与を支払うことになった。労働組合のキャンペーンに直面し、デルタ航空は、飛行機のドアが閉まったときからではなく、乗客が搭乗している時間も含めて、勤務に対する賃金を支払うと発表しました。
Delta will pay flight attendants while boarding. Facing a union campaign, the airline said it will pay staff for working while passengers are boarding, as opposed to when the plane’s doors close. - 大手テック企業の四半期決算が発表された。マイクロソフトは、クラウドサービスの継続的な需要により増益となりましたが、アルファベットの収益は予想を下回りました。
Big tech companies reported quarterly earnings. Microsoft’s earnings rose thanks to continued demand for its cloud services, while Alphabet’s earnings fell short of expectations.
What to watch for
ボーイング決算
本日27日、ボーイング(Boeing)は四半期決算を発表します。2020年には、同社の製造するジェット旅客機「737Max」が2度の死亡事故を起こして生産停止となり、実に20年以上ぶりに通年での赤字を計上することとなりました。ボーイングは機体の改良を重ね、現在ではほとんどの国で737Maxの運航が許可されています。この機体の納入増が、ボーイングの収益を押し上げると期待されています。
しかし、ボーイングには逆風も吹いています。そのひとつが昨年5月からの「787ドリームライナー」の出荷停止で、納品再開は2022年後半になる見込みです。また、中国東方航空のボーイング機「737-800」も今年3月21日に墜落事故を起こし、同航空は一時、200機以上の同型旅客機のフライトを見合わせる事態となっていました。
この事故については、ブラックボックスからも墜落原因に関する決定的な証拠が見つかっていません。中国東方航空は先日、737-800の調査を再開したことを明らかにしています。
What can kill Twitter?
Twitterがすべきこと
イーロン・マスクによるツイッター買収には確かに不安もありますが、彼が「表現の自由」の名の下でどんな動きをしようが、それでツイッターの終焉がもたらされるわけではないでしょう。
ツイッターは、ヘイトスピーチの抑制に何年も取り組んできていますが、「荒らし」を放置するのは間違いなく収益にとって悪影響を及ぼします。マスクの下、同社が追求するビジネスモデルが広告であろうが、あるいはサブスクリプション購読費の収入やNFTであろうが、ヘイトスピーチやフェイクニュースを放置すれば、ユーザーや広告主が流出する可能性につながります。
しかし、それだけでは解決しません。次の2つの要因が重なれば、その道は閉ざされることになるでしょう(MySpaceのように!)。
- 😱 ますます悪化するユーザー体験
- 🤺 より優れた挑戦者の参入
多くの点で同じ経験をしたのが、フェイスブックでした。ツイッターは、メタの失敗から多くのことを学べるはずです。今夜お送りするニュースレターでは、その背景をもう少し詳しくお伝えします。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- ロボットのハンバーガーヘルパーが登場。ミソ・ロボティクス(Miso Robotics)は、米国のチェーン店、ジャック・イン・ザ・ボックス(Jack in the Box)に、ドリンクマシン「Sippy」と、バーガーのパテをひっくり返すロボット「Flippy 2」を提供する予定です。
- クモのセックスは「スマッシュ&ダッシュ」がポイント。オスのクモは共食いを避けるために、性交後にメスから飛び降りるというのが研究者の説です。
- ナイキのNFTスニーカー「CryptoKicks」は、10万ドル(約1,200万円)以上で販売中。このデジタルシューズのうちの1組は、50万ドル(200ETH)以上で売られています。
- 1,700年前のサンダルがノルウェーで発見された。ハイカーが、ホース・アイス・パッチの峠でローマ風の靴を発見したのです。
- 科学者たちは、DNAの構成要素をすべて隕石から検出した。大昔に宇宙からやってきた石が、DNAを構成する「塩基」を地球に運んできたのかもしれません。ありがとう、隕石!
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