Daily Brief:テスラ株、さらに下落

Tesla CEO Elon Musk plans to execute its second stock split in two years.

Daily Brief

世界で今起きている事

おはようございます。連日ツイッター/イーロン・マスクのニュースが続きますが……今朝も「世界で今起きている事」をお伝えします。

Tesla CEO Elon Musk speaking at an event
Tesla CEO Elon Musk plans to execute its second stock split in two years.
Image: Reuters/James Glover II/File Photo
  1. イーロン・マスクは「ツイッター・シッター」に縛られたまま。マスクは、2018年の米証券取引委員会(SEC)との和解で、ツイートする際には事前承認をテスラ(Tesla)の弁護士から得るよう求められています。これを破棄するよう求めたマスク側の訴えを、連邦判事が退けました。一方、マスクのツイッター買収を受けて、テスラ株はさらに下落しました。
    Elon Musk stayed tethered to his “Twitter sitter.” A federal judge rejected a request to end the 2018 Securities and Exchange Commission settlement that requires Musk to get his tweets approved by a Tesla lawyer. Meanwhile, Tesla shares slid further on Musk’s bid to buy Twitter.
  2. ウクライナ国境付近のロシアの弾薬庫が火災に見舞われた。マリウポリでロシア軍がウクライナ兵への攻撃を続けるなか、ロシア軍の施設に影響を与えた最新の出来事です。
    A Russian ammunition depot near Ukraine’s border caught fire. It was the latest incident to affect Russian military facilities as forces continued to bear down on Ukrainian soldiers in Mariupol.
  3. 上海で新型コロナウイルス感染者が減少し、北京は増加した。上海市当局は新型コロナ規制を緩和する方針を示し、北京市はオミクロン株の感染拡大に対処するため、大規模検査を続けています。
    Shanghai covid cases dropped as Beijing’s rose. Shanghai authorities have indicated plans for the easing of restrictions while Beijing continues mass testing to combat the emergence of omicron.
  4. ボーイング社の第1四半期は不調だった。米航空機大手のボーイング(Boeing)は、コスト上昇と生産の遅れに苦しみ、15億ドル(約1,900億円)の損失を計上しました。
    Boeing had a weak first quarter. The airplane manufacturer posted a $1.5 billion loss as it struggled against higher costs and production delays.
  5. メタの株価は好決算で急伸した。ソーシャルメディア大手、メタ(旧フェイスブック)の第1四半期決算はアナリストの予想を上回り、同社の株価は時間外取引で13%上昇しました。
    Meta shares jumped on positive earnings. The social media giant’s first-quarter results surpassed analysts’ expectations, and its stock rose by 13% in after-hours trading.
  6. ミャンマーのアウンサンスーチーが、汚職容疑で禁錮5年の刑を言い渡された。昨年、軍事クーデターで失脚したアウンサンスーチーは、かつての政治的盟友から賄賂を受け取ったことを否定しています。
    Myanmar’s Aung San Suu Kyi was sentenced to 5 years on corruption charges. The politician, who was ousted last year in a military coup, denies that she accepted bribes from a former political ally.

What to watch for

テック決算、大詰め

今週は大手テック企業の決算発表が続きましたが、今日28日はいよいよアップルアマゾンツイッターの決算発表が行われます。

これまでのところ、大手テックの投資家とのカンファレンスコールはとてもおめでたいムードとは言えません。例えば先週、ネットフリックス(Netflix)は第1四半期に会員数が減少したことを発表し、株価が35%下落しました。実際のところ、2022年のS&P 500の下落要因の半分は、低調なテック株にあります

しかし、今日に限っては、投資家にとって明るい話題が提供されることになりそうです。アップルは、サプライチェーンが深刻なダメージを受けているなかでも堅調なiPhone売上を報告すると予想されています。アマゾンは、eコマースでの売上こそ、ここ数年でみれば伸びが鈍化しているかもしれませんが、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)が引き続き目立った業績を上げているはずです。上場企業として最後の決算となりそうなツイッターは、冴えない数字を出すと予想されていますが、イーロン・マスクが株式を買い取ることとなったため、投資家はそれほど心配はしていないでしょう。


is The pandemic over in the US?

米国、コロナ収束へ?

米国では、いまも連日にわたって4万7,000人前後のCOVID-19新規感染者記録されています。しかし、ホワイトハウスの最高医学顧問、アンソニー・ファウチは、米国がパンデミックの曲がり角にきているとの見方を示唆しました。ワシントン・ポスト(WP)のインタビューで、ファウチは、米国は「本格的な爆発的流行期を脱し」ていると述べ、症例数、入院者数、死亡者数のいずれも減少しており、コントロール可能な状態に移行しているとの見解を示したのです。

Close-up of Dr. Anthony Fauci with a red mask on.
Onto the endemic.
Image: Kevin Dietsch/Pool via Reuters

一方で、ジョー・バイデン米大統領は、議会での超党派の合意が行き詰まったことを受け、COVID-19関連資金の増額を議会に要求しています。しかし、最近の上院の予算案では、ウイルスの海外での拡散を阻止するための資金がほぼすべて削られています(世界の最貧地域におけるワクチン接種率は、米国を含む裕福な国々に比べてはるかに低いままです)。

米国人のほとんどがCOVID-19に感染しているとも伝えられていますが、約100万人の米国人が、このウイルスに陽性反応を示した後に死亡しています。


SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

  1. MITのエンジニアが、紙のように薄いスピーカーを発明した。このフィルム状のスピーカーは、エネルギー効率がよく、高品質な音を出すことができます。
  2. 世界初の水上都市計画が、国連で発表された。韓国の「オーシャニクス釜山」は、1万2,000人を収容でき、かつ、完全に持続可能な水上コミュニティーとなる予定です。
  3. 300年前のイタリアのバイオリンが、まもなくオークションに出品される。この弦楽器の「ダ・ヴィンチ」は、1,000万ユーロ(約13.5億円)で落札される可能性があります。
  4. シンガポールのスタートアップが、豆腐の廃液を大豆ワインに変えている。SinFooTechがつくったこの飲み物は「Sachi」と呼ばれ、5.8%のアルコールが含まれています。
  5. 米国は「1兆円硬貨」を鋳造すれば、借金を帳消しにできる。しかし、それは国の債務の仕組みとは異なります。その理由は、Quartz Obsessionポッドキャストの最新エピソード(英語)でチェックしてみてください。

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