Daily Brief
世界で今起きている事
おはようございます。連休明けの仕事モードにも慣れてきましたか? 今朝も「世界で今起きている事」をお伝えします。
- 中国の輸出増加率が2年ぶりの低水準に。新型コロナウイルス対策のロックダウンにより、工場生産とサプライチェーンの分断が続いています。一方、輸入は内需の低迷が続き、前年同月(4月)比で横ばいとなりました。
China’s export growth rate fell to a two-year low. Covid lockdowns continue to interrupt factory production and supply chains. Meanwhile, imports stayed flat from April as domestic demand remained weak. - サウジアラビアは、アジア向け原油価格を引き下げた。ロシアからの原油供給状況が不透明で、中国の国内消費量が低迷するなかでの引き下げは、一部ヨーロッパ向けについても実施されました。
Saudi Arabia cut oil prices for Asia buyers. The price change, which extends to parts of Europe, comes amidst uncertainty around Russian oil supply and a slump in China’s domestic oil consumption. - パレードで、ウラジーミル・プーチンは「戦争は避けられないものだった」と語った。第二次世界大戦の対独戦勝記念日にあわせて赤の広場から行った演説で、ロシアのプーチン大統領は「危険は日に日に増していた。ゆえに、ロシアはその侵略に先制的な反撃を与えた」と述べました。
Amid parades, Vladimir Putin said war was inevitable. In a speech from Red Square, the Russian president stated: “The danger was growing day by day, so Russia gave a pre-emptive response to the aggression.” - フィリピンの大統領選でフェルディナンド・マルコス・ジュニアが勝利すると予想されている。開票率80%の段階で、フィリピンの元独裁者、故フェルディナンド・マルコス大統領の長男は他の候補に大差をつけています。
Ferdinand Marcos Jr. is projected to win the Philippines election. With 80% of the vote counted, the son of the former Philippine dictator has a massive lead over his competitor. - 鉱業投資会議「2022マイニング・インダバ」が南アフリカで開幕。制裁によってロシアから世界市場への金属の供給が絶たれたことで、アフリカは鉱業で脚光を浴びるようになりました。その流れで、カナダの鉱業会社は生産を拡大するため、ザンビアに12億5,000万ドル(約1,600億円)を投資しました。
The 2022 Mining Indaba summit launched in South Africa. Africa has been thrust into the mining spotlight as sanctions have cut off Russia’s supply from the global market. In that vein, a Canadian mining company invested $1.25 billion in Zambia to expand production. - スリランカの首相が辞任した。ゴタバヤ・ラジャパクサ大統領の兄であるマヒンダ・ラジャパクサ首相の辞任は、同国の悲惨な経済危機に端を発した数週間に及ぶ反政府デモと、コロンボでエスカレートし続ける暴力行為の中で発表されました。
Sri Lanka’s prime minister resigned. Mahinda Rajapaksa’s resignation came amid weeks of anti-government protests, sparked by the country’s dire economic crisis, and violence that has continued to escalate in Colombo.
What to watch for
Coinbase決算のゆくえ
コインベース(Coinbase)の株価は3月から下落しており、ここ1カ月で約45%も落ち込んでいます。暗号通貨は従来の株価変動から切り離されていると考えられていましたが、この下落が意味するのはその他の市場の変動が影響しているという事実です。変動しやすい暗号通貨の中で最も安定していると見られてきたビットコインも先月は30%近く下落し、2021年7月以来の水準となる3万ドルにまで急落しました。
今日10日、コインベースは減益決算を発表する予定です。同社は幅広い層に訴求するNFTプラットフォームを立ち上げるも、(VCからの関心は引き続き大きいのにもかかわらず)ここ数カ月でNFTブームの多くは減速し、その大部分は低調な着地に終わりました。
一方で、コインベースのCEOであるブライアン・アームストロング(Brian Armstrong)は、先週開催されたミルケン研究所主催のグローバルカンファレンスでアークインベスト(ARK Invest)のファウンダー、キャシー・ウッド(Cathie Wood)と対談し、ブロックチェーン技術が「メタバースの基盤技術」になるという信念を改めて強調しています。
unsure about inflation’s future
不安が起こすインフレ
パンデミックが起こるまで、米国人はインフレにも終わりが来ると強く確信していました。しかし、ロックダウンやサプライチェーン危機が起き、先々に物がいくらで売れるのかを予測するのは非常に困難になりました。物価の上昇、アジアにおける大規模ロックダウン、そしてウクライナでの戦争によって不確実性はさらに増し、インフレのイメージはさらに曖昧なものになってきています。
ニューヨーク連邦準備銀行は、インフレの不確実性を測定するべく、米国の消費者に対して「今後1年間に物価がどのくらい上昇すると思うか」を調査しています。というのも、インフレへの恐怖は、自己実現的な予言になる可能性があるからです。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- あの青いやつらが映画館に帰ってくる。ジェームズ・キャメロン監督の『アバター:ザ・ウェイ・オブ・ウォーター』の待望の予告編がついに発表されました。
- 韓国が鉱物資源の採掘を再開している。タングステンのような必須素材の採掘に再び関心が集まっているのは、中国への依存度を減らしたいという願望の高まりを表しています。
- 雇用主はアルゴリズムを使って、あなたが燃え尽きたかどうかを判断することができる。試しに、仕事仲間にSlackで「燃え尽きた!」(I AM SO BURNED OUT!)と送ってみてください。
- 宇宙に行くと脳が変わる。帰還した宇宙飛行士の脳は、文字通り、宇宙に発つ前と同一のものではなくなっていました。
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