Daily Brief
世界で今起きている事
おはようございます。今朝も「世界で今起きている事」をお伝えします。
- アリババが、2014年のNYSE上場以来で最も低調な四半期決算を発表。中国のEC大手アリババ(Alibaba、阿里巴巴)は、複数回にわたるロックダウンが影響したことで売上、サプライチェーンの双方が失速したものの、その成長率はアナリスト予想を上回っています。
Alibaba reported its slowest quarterly growth since 2014. The Chinese e-commerce giant’s growth still beat analyst expectations, though multiple covid lockdowns slowed both sales and supply chains. - 米国の金融規制当局が、ESGに関する新たな情報開示規則案を公表。米証券取引委員会(SEC)の目的は、資産運用会社による見せかけだけの環境保護、いわゆる「グリーンウォッシュ」の問題に対処することにあります。
The US financial regulators proposed new ESG disclosure requirements. Their goal is to address issues of “greenwashing” by asset managers. - テキサス州ユバルディの銃乱射事件の詳細が新たに明らかになった。法執行機関が犯人を殺害する前、犯人は現場となったロブ小学校に1時間近く立てこもっていたとのこと。
New details emerged about the Uvalde, Texas shooter. The perpetrator barricaded himself in Robb Elementary School for nearly an hour before law enforcement confronted and killed him. - ジャック・ドーシー、ツイッター取締役を退任。彼の退任は、CEOの座を去ったときから計画されていたものです。一方で、ツイッターは個人情報を“販売”したとして1億5千万ドル(約190億円)の罰金を支払うことになり、イーロン・マスクは同社買収のためにさらに私財を投じることになりました。
Former Twitter CEO Jack Dorsey stepped down from its board. His exit had been planned since he left his position as CEO. Meanwhile, Twitter will pay a $150 million fine for selling user data, and Elon Musk is pitching in more of his wealth for a Twitter buyout. - コロンビア初の極左指導者が誕生するかもしれない。不平等とエリート主義を激しく糾弾してきた62歳のグスタボ・ペトロが、コロンビア史上最大規模となった若い有権者層の支持を受け、政権に就く可能性が高まっています。
Colombia may get its first leftist leader. A lambaster of the country’s inequality and elites, the 62-year-old Gustavo Petro may be propelled to office by the largest youth electorate in Colombia’s history.
What to watch for
ダボス会議が閉幕
世界経済フォーラム(WEF)の年次総会「ダボス会議」が閉幕を迎えましたが、世界のリーダーが夜も眠れないほどの難問は山積みになったままです。会議の参加者は実際のところ現状をどう受け止めているのか、喫緊のさまざまな課題について、いまどんな状態なのか、専門用語をなるべく使わずに1(低い)〜5(高い)で回答してもらいました。
- 📈 インフレについて。回答者全員が最も緊急だと回答。なかでもKPMG USのCEOであるポール・ノップ(Paul Knopp)は特に懸念していると答えており、「いま、市場には多くの変化と多くのリスクが交錯している」とコメントしています。
- 📉 暗号通貨の急激な下落について。全体的に3〜4点で、インフレに次いで高い評価に。スラック(Slack)のCEOのスチュワート・バターフィールド(Stewart Butterfield)は〈2〉と評価しており、「ちょっと楽しんでいる感じかな」とコメント。
- 🦠 COVID-19について。回答者のほとんど全員が〈1〉と評価。なお、フィリップス(Philips)のコンシューマーヘルス事業の責任者であるディープタ・カンナ(Deeptha Khanna)は、2点をつけています。
Just how easy is it to get a gun in America?
簡単な銃器の購入
銃を購入するのも、アマゾンでレゴを注文するのも大して違いはない。そう感じられるという事実が、米国文化における銃の普及を物語っています。テキサス州ユバルディの小学校で生徒19人と教師2人を射殺した男が購入したものとまったく同じ銃を、Quartzは注文してみたのですが──男が18歳になった数日後に購入したDDM4V7は、5回のクリックで注文できました。
銃を受け取るには、年齢証明および犯罪歴がないことが求められますが、注文時、これらを証明する書類が要求されることはありませんでした。それ以外は「普通の買い物」だったのです。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- 「パキロビッド」のリバウンドが起きている。COVID-19の経口抗ウイルス薬であるパキロビッドを服用し、検査で陰性だった患者が数日後に陽性となる「リバウンド」の事例が不思議なほど多く発生しています。
- その名は「シャークケーノ」。南太平洋ソロモン諸島沖に位置するカワチ海底火山は、その酸性の環境下で生きるために変異した2種類の在来種のサメが火口内に生息することから、このあだ名がつきました。
- 9メートル強のドラゴンが登場。アルゼンチンの科学者たちは最近、8,600万年前に空を支配していたかもしれない翼竜(「死の竜」)の骨の化石を発見しました。
- 『夫の殺し方』の作者が、夫殺害の罪で有罪に。ポートランドの陪審員は、2018年に起きた夫ダニエル・ブロフィー(Daniel Brophy)の殺害事件で、恋愛小説家のナンシー・ブロフィー(Nancy Brophy)を有罪にしました。
📫 Quartz Japanは一日2通のニュースレターを配信しています。
🎧 Quartz Japanでは平日毎朝のニュースレター「Daily Brief」のトップニュースを声でお届けするPodcastも配信しています。
👀 Twitter、Facebookでも最新ニュースをお届け。
👇 このニュースレターはTwitter、Facebookでシェアできます。転送も、どうぞご自由に(転送された方へ! 登録はこちらから)。