Daily Brief
世界で今起きている事
おはようございます。今朝も「世界で今起きている事」をお伝えします。
- ロシアはドイツとイタリアへのガス供給を削減している。国営ガス大手のガスプロム(Gazprom)は技術的な問題だとしていますが、ヨーロッパに対しては、何か心に引っかかるものがあるようです。一方、ウクライナ軍が抵抗を続けるセベロドネツクでは、取り残された市民が水不足に陥っています。
Russia is reducing its gas output to Germany and Italy. Gazprom says the issue is technical, but something doesn’t smell right to Europe. Meanwhile on the western front, civilians trapped in Severodonetsk are running out of water. - FRBは金利を0.75%引き上げる…。この大幅引き上げは、1980年代以来最も高いインフレ率に対抗する米連邦準備制度理事会(FRB)の決意を示すものです。
The US Federal Reserve increased the interest rate by 0.75%… Such a significant increment shows the central bank’s determination to counter the highest inflation rate since the 1980s. - …そして、欧州中央銀行は金利を0.25%引き上げる。この11年ぶりの利上げは7月に行われますが、これが最後ではないかもしれません。
…And the European Central Bank will raise interest rates by 0.25%. The hike, the first in 11 years, will come in July—and might not be the last. - 習近平は、海外での「戦争以外での軍隊の軍事行動」を認める要綱に署名した。習近平国家主席によるこの動きは、中国がロシアを見習い、台湾で軍事作戦を行うのではないかという懸念を抱かせています。
Xi Jinping has signed a directive allowing for non-war use of the military abroad. The move raises fears that China might take a page from Russia’s playbook and conduct military operations in Taiwan. - WHOはサル痘の名称を変更する。科学者たちは、偏見を招かないよう、西アフリカや中央アフリカに結びつくような表現をウイルスの名前から削除するよう求めてきました。
The WHO will rename monkeypox strands. Scientists have been asking that references to west and central Africa be removed from the virus’s name to avoid stigma. - 主要なトランスジェンダーの医療機関が、ホルモン療法は14歳から安全と発表。世界トランスジェンダー・ヘルス専門家協会(WPATH)のガイドラインでは、治療の開始時期をこれまでの勧告より2年早めています。
A leading trans health organization says hormone therapy is safe from age 14. The guidelines put the possible start of the therapy two years earlier than previously advised. - 今日(16日)、2026年FIFAワールドカップの開催都市が発表される。北米3カ国(米国、カナダ、メキシコ)の共同開催となりますが、メキシコ3都市、カナダ3都市、アメリカ17都市の計23都市が試合会場の候補となっています。
FIFA is announcing the 2026 World Cup host cities today. North America will host the event, and 23 cities—three in Mexico, three in Canada, and 17 in the US—are among the possible game sites.
What to watch for
特許放棄、合意なるか
世界貿易機関(WTO)は現在、約4年半ぶりにスイス・ジュネーブにて注目の閣僚会議を行っています。議題としてはCOVID-19のワクチン、治療、検査に関する各国の知的財産保護義務を一時的に免除する「TRIPSウェーバー」があります。
公衆衛生の専門家は、特許がワクチンの平等な分配を阻む大きな障害になっていると指摘します。しかし、製薬会社は、この権利放棄が利益の喪失につながることを懸念し、将来の医薬品開発への投資を損なうと述べています。
この提案の修正版として、免除をワクチンに限定したものが提出されました。医療へのアクセス改善を訴える人びとは、免除の範囲が狭すぎて現在の危機には事実上効果がなく、将来の危機のための悪い前例になると話しています。
閣議会議は水曜日(15日)に終了する予定でしたが、交渉が難航しているため1日延長されました。とはいえ、その交渉がうまくいくという保証はありません。
The cost of refusing to leave Russia
ロシアに残るか否か
ロシアがウクライナに侵攻して以来、1,000社近くがロシアから撤退しましたが、レストランチェーン、アパレルブランド、航空会社など、400社以上の主要企業がまだ残っています。
紛争が長引くにつれ、ロシアに進出している企業にとって、ロシア経済の先行きに対する不透明感は増しています。先月発表された調査によると、ロシアから撤退した企業にとっては、経済的に良い選択であったことが証明されています。収入減や資産の評価損が懸念されるものの、ほとんどの企業にとって、ロシアから撤退するコストをはるかに上回る利益がもたらされています。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- 中国が宇宙人を発見?巨大望遠鏡「スカイ・アイ」が、上空で何かを見たのか見なかったのか、それは実際のところ分からないのです。
- 黒死病(ペスト)の起源が解明された。キルギス北部の地域が起源とされ、ひとつのパンデミックの謎が解けました。
- ミミズは友好的なわけではない。とくに元気のいいものは、害を与えることもあります。
- 自然には独自の「瞬間接着剤」がある。ヤドリギの実は、こすれば万能で強力な接着剤を作り出しますが、キスすると命取りになるでしょう。
- ネットフリックス、リアリティ版『イカゲーム』のキャスティングを開始。同番組を題材とするリアリティ番組『Squid Game: The Challenge』の制作が先日、発表されました。
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