Daily Brief
世界で今起きている事
おはようございます。今朝も「世界で今起きている事」をお伝えします。
- ウクライナはEUへの道を約束された。フランス、ドイツ、イタリア、ルーマニアの首脳はキエフでウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談し、EU加盟に向けた支援を表明。さらなる武器の提供も約束しました。
Ukraine was promised a path to the EU. The leaders of France, Germany, Italy, and Romania met Ukrainian president Volodymyr Zelenskyy in Kyiv and pledged to give more weapons, too. - インドと東南アジアが絆を深めようとしている。ニューデリーで行われた外相会合では、ビジネスと地政学的な結びつきを強化し、米中の緊張の高まりによる影響を封じ込めることが確認されました。
India and southeast Asia are looking to tighten their bond. Foreign ministers met in New Delhi to strengthen business and geopolitical ties and contain the impact of growing US-China tensions. - バイドゥがアイチーイーの株式売却に向けて交渉中。中国インターネット検索大手のバイドゥ(Baidu、百度)は、動画配信サービス、アイチーイー(iQIYI、愛奇芸)の株の過半数を保有しており、ロイター通信によると、売却額は70億ドル(約9,200億円)規模になる見込みです。
Baidu is in talks to sell its stakes in iQIYI. The Chinese internet giant controls the majority of the streaming company, and Reuters said the sale would be worth $7 billion. - 英国、スイス、ハンガリーの中央銀行が金利を引き上げた。7月には、欧州中央銀行も追随して利上げすると見られます。インフレ抑制のための措置ですが、市場はそれほど喜んでいません。
The UK, Switzerland, and Hungary’s central banks increased interest rates. The European Central Bank is expected to follow in July. The actions are to counter inflation, but the markets are none too happy. - イーロン・マスクがツイッターの従業員と対話。初めて参加した全社集会の質疑応答で、マスクはこのプラットフォームをTikTokのようにし、ユーザー数を10億人に到達させるというビジョンを語りました。一方、テスラ(Tesla)の給与所得者(固定給従業員)のレイオフが始まりました。
Elon Musk met with Twitter employees. In his first Q&A with staff, he shared a vision to make the platform more like TikTok and reach a billion users. Meanwhile, layoffs of Tesla salaried workforce have started. - イケアはロシア事業を縮小する。スウェーデン家具大手のイケア(Ikea)は、ロシアにある17の店舗と4つの工場を閉鎖し、最大で1万5,000人の従業員を削減するそうです。
Ikea is leaving Russia. The furniture company is shutting 17 stores and four factories in the country, and laying off up to 15,000 employees.
What to watch for
ドッグショーの権威
第146回「ウェストミンスター・ケネルクラブ・ドッグショー」が土曜日(18日)にニューヨークで開催されます。このイベントには何千という血統書付きの犬たちとその飼い主が集まり、賞を競いますが、このイベントの権威を疑問視する声も出始めています。
このショーが、人びとがほしがるペットの種類に影響を与えているとしても、それがどのようなものかは明らかではありません。ラブラドール・レトリーバーは31年連続で米国で最も人気のある犬ですが、ベスト・イン・ショーに輝いたことは一度もありません。保護活動家たちは、犬の売買を批判するだけでなく、ウェストミンスターの審査基準である「犬種標準」が、犬の耳や尻尾を切り落とすような残酷な行為を奨励している、と主張しています。
20億ドル(約2,650億円)規模とされる米国の犬およびペットブリーダー市場は、養子縁組の推進とパンデミックによる旅行制限も影響して、2016年から縮小しています。しかし、ドッグショーでの栄光を手に入れるチャンスのために、年間10万ドル(約1,320万円)もの出費を続けている人びともいるのです。
Leaded gasoline is still being used
有鉛ガソリンのリスク
米国の道路を走る車両について有鉛ガソリン使用が禁止されたのは約50年前。しかし、全米の一般空港で離発着する17万機の小型飛行機のほとんどは、有毒な燃料を使い続けています。これは、とくに空港の周辺地域に住む300万人の子どもたちにとって危険です。なぜなら、少しでも鉛が含まれていると、子どもたちの脳や神経系にダメージを与えることが知られているからです。
一般空港の周辺地域に住み、鉛にさらされる可能性のある人びとは合計で約1,900万人にも上ります。Quartzは、危険な鉛にさらされている地域に住んでいるかどうかをチェックできるマップを作成しました。
しかし、他の分野はすべて使用が禁止されたのに、どうして飛行機では有毒な燃料を使うことが合法とされているのでしょうか? これは、官僚主義、技術的な課題、そして何百万人もの子どもたち(そして大人たち)の健康を損ないながら利益を守ろうとする石油会社の物語なのです。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- 小さなカエルはジャンプがとても下手。カボチャヒキガエルの三半規管のサイズが影響しているようです。
- パキスタン人は、紅茶を飲むのをやめるようにという政府の訴えに納得していない。毎年6億ドル(約790億円)を紅茶の輸入に費やしているこの国の指導者たちは、1日平均3杯は多すぎると言っています。
- タバコやお酒よりも危険な大気汚染。有害なガスを吸うと、人の平均寿命が2年縮むと言われています。
- アルコールにちなんだ名前の戦いが終わった。 カナダとデンマークの「ウイスキー戦争」は終結し、その和平交渉は「一本の酒」で結ばれたのです。
- スウェーデンの「話す」ゴミ箱には大きな問題がある。ゴミを入れると、セクシーな女性の声が聞こえてくるようプログラミングされたものが残っています。
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