Daily Brief
世界で今起きている事
おはようございます。韓国にとって記念すべきロケットには、大学生チームがつくった超小型衛星などが搭載されていました。今朝も「世界で今起きている事」をお伝えします。
- 韓国が人工衛星を軌道に乗せた。1トン以上の人工衛星を宇宙に運べるロケットを開発したのは、韓国が世界で7カ国目となります。
South Korea launched a satellite into orbit. It’s the seventh country in the world to develop a rocket that can carry a one-ton satellite into space. - マカオで画期的なカジノ改革法案が可決された。中国の特別行政区であるマカオは、ギャンブルの世界的な中心地となっているカジノに対して、増税と監視強化をすることになります。
Macau passed a landmark casino reform. The Chinese special administrative region will raise taxes and exert greater oversight of casinos in the global gambling hub. - 国際ラグビーリーグがトランスプレーヤーの出場を禁止した。トランスジェンダー選手が女子の国際試合に出場することを禁止するとした国際ラグビーリーグ連盟(IRL)の決定を受け、スコットランドの障害者・インクルージョン担当ディレクターは、抗議のため直ちに辞任しました。
The International Rugby League banned trans players. Scotland’s disability and inclusion director immediately resigned in protest. - 核兵器を禁止するための国連会合が開催されている…核保有国は不在のままで。代表者たちは今週、核兵器禁止条約の第1回締約国会議をウィーンで開き、核保有国の参加に向けた議論も行う予定です。
A UN group is meeting to ban nuclear weapons—with no nuclear powers present. Delegates to the Treaty on the Prohibition of Nuclear Weapons are meeting in Vienna this week and hope to convince nuclear powers to join up. - イスラエルはこの3年で5回目の選挙を行う。連立政権はクネセト(国会)を解散し、再び総選挙を強行することを決めました。
Israel will have its fifth election in three years. The governing coalition has decided to dissolve the Knesset and force another vote. - ツイッターの取締役会がイーロン・マスクの買収を支持。ツイッターの取締役会は、全会一致で440億ドル(約6兆円)の買収提案に賛成しました。
The Twitter board endorses Elon Musk’s acquisition. The company’s directors unanimously voted in favor of the $44 billion sale.
What to watch for
新サブスクの勝算
英国に、米国発のストリーミングサービス「Paramount+」が上陸しました。バイアコムCBS(ViacomCBS、現パラマウント・グローバル)が提供するこのプラットフォームの利用額は月額6.99ポンド(約1,173円)で、英国では推定加入者数1,490万人を誇る「Netflix」と同額、他の2大人気プラットフォーム「Prime Video」「Disney+」の月額7.99ポンドに比べると若干安い価格設定です。
ストリーミングの世界は、新規参入が相次いでいます。が、Paramount+は、英国で長くサービスを提供してきた映画配信サービス「Sky Cinema」の加入者であれば無料で利用できるため、まずは確実に“軟着陸”できるでしょう。もっとも、これがTVシリーズ「スタートレック」や「グッド・ファイト」「サウス・パーク」など“ホーム”が延命するのに十分かどうか…。
また、サービス開始がいまこのタイミングなのは、決して幸先がいいとは言えません。何かしらのサブスクに新たに加入する意欲は低く、生活費も高騰する一方で英国人は支出の優先順位を考え直さなければならなくなっています。そんなとき、ビデオオンデマンドサービスは家計において真っ先に“切り捨て対象”になってしまうものです。
Is FTX crypto’s central bank?
暗号資産の中央銀行
CEOのサム・バンクマン・フリード(Sam Bankman-Fried)率いる暗号資産交換所のFTXは、窮地に立つ暗号業界にとって事実上、「最後の貸し手」となっています。
現在の「暗号資産の冬」(どうやら、この業界の弱気相場をそう呼ぶことになったようです)では2兆ドル(約273兆円)が消えましたが、FTXは厳選した企業を救うことに全力を注いでいます。昨日(21日)、FTXは暗号資産の貸し付けを手掛けるブロックファイ(BlockFi)に2億5,000万ドル(約340億円)の融資を行い、バンクマン・フリードのヘッジファンド大手、アラメダ・リサーチ(Alameda Research)は取引プラットフォーム、ボイジャー・デジタル(Voyager Digital)の信用枠を拡大しました。
バンクマン・フリードを、1907年の恐慌時に個人的に多くの銀行を救済した金融家、J.P.モルガンと比較する向きも多いですが、当時の恐慌への対応としては、1913年に米連邦準備制度が設立されました。これは、「最後の貸し手」としての役割を果たすことも期待されてのことです。
暗号資産マニアたちは中央集権的な金融システムや政府の干渉を軽蔑する傾向にありますが、トラブルが発生した時にはライフラインが切実に必要とされる、ということは確かです。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- 巨大水上レストランが沈没。パンデミック時に閉店した香港の象徴的な水上レストラン「珍宝王国」(ジャンボ・キングダム、Jumbo Kingdom)が、南シナ海で「最期」を迎えました。
- メコン川で史上最大の淡水魚が見つかった。この巨大なエイは661ポンド(約300キロ)もあり、元気に暮らしています。
- ノーベル平和賞のメダルが、崇高な目的のために売られた。2021年に平和賞を受賞したロシアの独立系紙『ノーバヤ・ガゼータ』編集長のドミトリー・ムラトフは、ウクライナの子どもたちを支援するために、オークションで1億300万ドル(約140億円)以上を集めました。
- お支払いはガーリックでも承ります。買い手を引き付けようとしている中国の不動産開発業者は、小麦とニンニクを住宅代金の支払いに算入しています。
- 魚がファーストクラスで飛んでいる。フェロー諸島のサーモン養殖会社は、米国の顧客に24時間以内に魚を輸送できるようにボーイング757型機を購入しました。
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