Daily Brief:ロシアのエネルギー販売は好調

FILE PHOTO: FILE PHOTO: A general view shows the Sakhalin-2 project’s liquefaction gas plant in Prigorodnoye, about 70 km (44 miles) south of Yuzhno-Sakhalinsk, October 13, 2006. REUTERS/Sergei Karpukhin/File Photo/File Photo
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Daily Brief

世界で今起きている事

おはようございます。今朝も「世界で今起きている事」をお伝えします。

FILE PHOTO: FILE PHOTO: A general view shows the Sakhalin-2 project’s liquefaction gas plant in Prigorodnoye, about 70 km (44 miles) south of Yuzhno-Sakhalinsk, October 13, 2006. REUTERS/Sergei Karpukhin/File Photo/File Photo
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  1. 報道によると、ボリス・ジョンソン英首相は辞任を拒否している。ジョンソンのリーダーシップに疑問符がつけられ、危機が続くなか、内閣のメンバーは彼に辞任を促しています。今週、すでに40人近い政府高官が辞任しました(詳しくは次項で)。
    UK prime minister Boris Johnson is reportedly refusing to resign. Members of Johnson’s Cabinet have urged him to step down amid an ongoing leadership crisis. Nearly 40 ministers have resigned this week (see more below).
  2. EUの議員たちは、原子力とガス発電の一部を「グリーン」と呼ぶことに合意した…。環境団体のグリーンピース(Greenpeace)は、この「EUタクソノミー」(分類)に関する重要な決定に対して、法的措置をとることを直ちに発表しました。一方、フランスは欧州がエネルギー危機に見舞われるなか、原子力発電大手の仏電力公社(EDF)を国有化しようとしています。
    EU lawmakers agreed to call some nuclear and gas energy projects “green”… Greenpeace immediately announced legal action against the taxonomic, but potentially important, decision. Meanwhile, France is nationalizing nuclear energy giant EDF amid a European energy crisis.
  3. …オランダの航空会社は「グリーンウォッシュ」で非難されている。環境保護団体は、エールフランスKLM(Air France KLM)のオランダ子会社が、飛行機を持続可能なものとして売り出す、誤解を招く広告キャンペーンを主導したと主張しています。他の航空関連のニュースとしては、英ブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways)が人員不足のため1万便以上のフライトをキャンセルしています。
    …while Dutch airline KLM has been accused of “greenwashing.” Environmental groups allege it led a misleading advertising campaign that marketed flying as sustainable. In other airline news, British Airways is canceling over 10,000 flights due to staff shortages.
  4. 北京市がワクチン接種義務化へ。北京市の住民は、来週の月曜日(11日)から、特定の公共施設に入る際にワクチン接種証明の提示を求められることになります。
    Beijing has established a vaccine mandate. Residents of the capital will need to show proof of vaccination to enter certain public venues starting next Monday (July 11).
  5. ロシアは中国とインドに240億ドル(約3.2兆円)相当のエネルギーを販売した。中国とインドがエネルギー購入を続けることで、欧米による対ロ制裁の影響が相殺されています。世界のエネルギー市場が不安定になるなか、ロシアは魅力的な割引価格で提供しており、この販売関係は今後も続くとみられます。
    Russia has made $24 billion in energy sales to China and India. The purchases have helped offset the impact of Western sanctions, and are likely to continue as Russia offers enticing discounts in a volatile global energy market.
  6. ツイッターがインド政府の検閲に立ち向かった。ソーシャルメディア企業のツイッターは、プラットフォームからコンテンツを削除するよう求める当局の命令を覆すよう、裁判所に提訴しています。また、映画のポスターでヒンズー教の女神がたばこを吸うなどの好ましくない行為をしているように見えるとして、インド警察が映画監督を捜査しています。
    Twitter stood up to the Indian government’s censorship. The social media company asked a court to overturn the authorities’ orders to remove content from its platform. Censorship is still alive and well, though—police are investigating a film director whose poster shows a Hindu goddess doing things they didn’t like.

What to watch for

瀬戸際のジョンソン

A chalkboard that says Oddschecker and has written in chalk the exit odds of Boris Johnson and also odds for Next Prime Minister, with a number of names listed. In the background is seen Big Ben and a double decker bus.
What are the odds?
Image: Reuters/Henry Nicholls

数々のスキャンダルで、英国のボリス・ジョンソン首相の判断力と倫理観が疑われています。2度の補欠選挙での敗北は、彼の不人気を証明しました。そしていま、政府メンバーの辞職が雪崩のように相次ぎ、ジョンソンは政治的な生き残りをかけて奮闘しています。彼は、沈みゆく船から抜け出せるのでしょうか

  • 🗣️ 辞任を求める声が高まっているが、ジョンソンは、英国が生活コストの危機的上昇とウクライナでの戦争に直面するなか、自分には政権を維持する使命と責任があると主張している。
  • 🗳 ジョンソンはちょうど1カ月前、不信任投票を切り抜けたため、党規則上、今後11カ月はジョンソンへの不信任投票は行われないとされている。これに対して、与党・保守党の一部議員たちはルール変更を求めている
  • 🔀 不信任投票は、党首選挙の引き金になる可能性も。ただ、ジョンソンに代わる明確な候補者がいなければ、一部の党員は、正体不明の「悪魔」よりも、正体が分かっている「悪魔」に従い続けることを選ぶかもしれない。
  • 🌹 野党党首は議会で不信任決議案を提出することができ、それが可決されれば解散・総選挙が行われることになる。現在の世論調査では、総選挙となった場合に与党の敗北が予測されているので、不信任決議案がジョンソンに不利な結果となる可能性は低いが、ゼロではなさそうだ。
  • 📆 英議会は7月22日から夏休みに入る予定なので、時間がない。

Who wins in a delisting?

上場廃止での勝者は?

中国の発電所運営会社であるファナン・パワー・インターナショナル(Huaneng Power International、華能国際電力)は、早ければ今日(7日)にも、1994年から取引してきたニューヨーク証券取引所から離れることになります。同社は6月に上場廃止の申請書を提出しましたが、その理由は取引量が限られていることと、「かなりの」事務負担があるためだといいます。昨年は中国の大手通信会社3社が米国で上場廃止となり、ライドシェアリング大手、ディディ(Didi、滴滴出行)も最近、ニューヨーク証券取引所から上場廃止となりました。

中国政府は自国の有力企業が中国で上場することを望んでおり、米国は中国企業に対して透明性を高めるよう要求しています。この要求は、150社の中国企業の上場廃止につながりかねません。米中両国の動きには地政学的な動機がありますが、企業や投資家にとってデカップリングはお互いにメリットがありません。米国の投資家は有利な中国市場へのアクセスを失い、中国企業は米国の投資家から資金を調達する機会を失うことなります。「別れ」には、常に痛みを伴うのです。


SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

  1. 「ジョー・バイデン」という名前のヒツジが、2万1,000ドル(約280万円)もの高値で売れるかもしれない。そのヒツジは、セネガルで行われる犠牲祭「イード・アル=アドハー(タバスキ)」の主役の一匹です。
  2. 科学者が「量子フルート」を発明した。シカゴ大学の物理学者によると、この装置は光の粒子を一緒に動かして、異なる波長から「音」を作り出すことができるそうです。
  3. アメリカンケネルクラブが200番目の犬種を認定した。ヨーロッパで2千年以上の歴史がある、ブラッコ・イタリアーノが登録されました。
  4. マニラの空港に悪名高い独裁者の名前が付けられるかもしれない。フィリピンの新大統領、フェルディナンド・マルコス・ジュニアは独裁者として知られるフェルディナンド・マルコス元大統領の息子でもありますが、就任初日にこの物議を醸す提案を発表しました。
  5. フムスが手に入りにくくなる可能性がある。非営利団体「Global Pulse Confederation」のデータによると、ひよこ豆の世界的な供給量は今年、20%も落ち込む可能性があるということです。

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