Daily Brief:EU、ガス節約

Pipes at the landfall facilities of the ‘Nord Stream 1’ gas pipeline.

Daily Brief

世界で今起きている事

おはようございます。今日も「世界で今起きている事」をお伝えします。

A picture shows gas pipes from Nord Stream.
Pipes at the landfall facilities of the ‘Nord Stream 1’ gas pipeline.
Image: Reuters/Hannibal Hanschke
  1. EUは加盟国に対し、来年3月までにガス使用量を15%削減するよう促した。この警告は、ロシアからのパイプライン「ノルドストリーム」によるガス供給の再開が通常よりかなり少ない量になると見込まれるため出されたものです。
    The EU urged member states to cut gas use 15% until March. The warning comes as Russia is expected to restart gas deliveries via the Nord Stream pipeline well below normal volumes.
  2. 英保守党の2人が首相になるために対決する。ボリス・ジョンソンの後任として、リズ・トラス外相がリシ・スナク前財務相を破ることが有力視されています。
    Two UK conservatives will face off to become prime minister. Foreign secretary Liz Truss  is favored to defeat ex-chancellor Rishi Sunak in the race to succeed Boris Johnson.
  3. スペインとポルトガルでは記録的な猛暑で少なくとも1,169人の死亡が報告された。熱波は東に移動しており、フランス、スペイン、ポルトガルでは、消防士がいまも炎と戦っています
    Spain and Portugal reported at least 1,169 deaths during a record heat wave. Firefighters are still battling blazes in France, Spain, and Portugal as the heat wave moves east.
  4. 米国の住宅市場が冷え込み始めている。中古住宅の販売価格は過去最高を記録し、潜在的な買い手には手が出せない状態です。
    The US housing market is starting to cool. Potential buyers are being priced out of the market as home prices hit record highs.
  5. スリランカ議会は、追放された大統領の後任として首相を選出した。ラニル・ウィクラマシンハの当選は、デモ参加者の反発に拍車をかけることになりそうです。
    Sri Lanka’s parliament picked an establishment leader to replace its ousted president. Ranil Wickremesinghe’s election will likely spur more backlash from protesters.
  6. 英国の靴ブランド、マノロブラニクが中国での22年にわたる商標権争いに勝利。最近の中国の知的財産権法の改革により、マノロブラニク(Manolo Blahnik)はついに中国国内で自社の名前でビジネスを行うことができるようになりました。
    UK shoe brand Manolo Blahnik won a 22-year trademark fight in China. The company can finally do business in the country under its own name thanks to recent reforms in Chinese intellectual property laws.
  7. 6カ国がウクライナの債務支払いを猶予する。米国、英国、日本、ドイツ、フランス、カナダは、債権をもつ他の国にも、ウクライナに返済のための時間を与えるよう呼びかけました
    Six countries froze debt payments from Ukraine. The US, UK, Japan, Germany, France, and Canada called on other creditors to join them in giving Ukraine more time to repay its loans.

What to watch for

世界の利上げトレンド

​​米連邦準備制度理事会(FRB)は来週にも0.75%ポイントの利上げに踏み切ると見込まれていますが、欧州中央銀行(ECB)は本日21日、11年ぶりの利上げを発表するとみられています

世界的なトレンドとして金融政策の引き締めが続いていますが、ECBのこの決定もその流れのひとつといえます。COVID-19の感染拡大がもたらしたサプライチェーンの混乱やロシア・ウクライナ戦争によって悪化したインフレの上昇に対処しようとするもので、ユーロ圏19カ国に大きな影響を与えることになります。

先週は、カナダの中央銀行が1%ポイント、フィリピンの中央銀行が0.75%ポイントとそれぞれ利上げを実施しました。イングランド銀行は8月にも0.5%ポイントの利上げを見込んでいます。この流れに逆行するように、日本の中央銀行は金利を据え置くとみられています──少なくともいまのところは。

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What does CED do?

気候非常事態宣言って?

14%:世界人口のうち、正式に「気候非常事態宣言」の対象となっている割合

ここ数週間、世界の一部の地域が致命的な熱波に見舞われており、各国には「気候非常事態宣言」を表明するようプレッシャーが高まっています。

そもそも、気候非常事態宣言(Climate Emergency Declaration、CED)とはいったい何を意味するのでしょうか?

実は統一された定義はありません。ある国では、災害が緊急事態であると法的に認めることで、対策のためのリソースを利用するための手段であるとされています。あるいは気候変動による影響を軽減するための公約を意味する場合もあれば、人類存亡の危機を象徴的に表すものでしかない場合もあります。

2016年以降、世界では都市、州、国を含む少なくとも2,248の行政機関が、気候非常事態宣言を表明しています。これをもって“前進”しているとはいえるものの──気候変動のような長期的かつ社会全体の問題に対する解決策にはなりえません


SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

  1. 中国でブライズメイドのレンタルサービスが急成長。身長などの制限があります。
  2. あるコーヒーショップ・チェーンの業績が、景気回復を物語っている。少なくとも『Bloomberg』によると、カフェチェーンのPretの業績は、興味深い指標になっているそうです。
  3. Facebookの親会社が、名称変更をめぐってMetaという会社に訴えられた。Meta」に関連した商標をもつ会社は他にもあります。
  4. あるニワトリがピックアップトラックをヒッチハイクした末に帰宅した。このニワトリは、その数奇な体験を記念して新しい名前を与えられました
  5. ウクライナ国境で発見、「ウォッカのパイプライン」。旧ソ連時代、密輸業者はこんなパイプを使って安価なウォッカを隣国のモルドバに運んでいたようです。

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