構想から2カ月、いよいよこの日がやってきました。
本日、Quartz Japanが満を持して発足します。2012年の創業から、徹底して「次世代のビジネスリーダー」のためのグローバル情報を伝え続けるQuartzにとって、新たな一歩になります。
明日11月14日から、みなさんのメールボックスに、Quartzによる「次世代ビジネスパーソン」のためのニュースレターが毎日届きます。わざわざ、無限に広がるネットの海を泳がなくても、毎日朝夕メールさえ開ければ、「世界で次に起こること」を押さえられるようになるのです。
このうち毎朝、みなさんにお送りするのは「Daily Brief」という、まさにその日に世界を動かす要注目の世界ニュースを取りまとめたメールです。
一方、夕方のメールでは、月〜金まで毎日、異なるトピックを深堀りしたストーリーをお送りします。
- 中国(Because China)
- インド(Hot in India)
- アフリカ(Africa Rising)
- スタートアップ(Global Startups)
- ミレニアルズ(Millennials Now)
これら5つの、次世代が絶対押さえておくべきエリア・分野の深堀りストーリーを、それぞれの領域の週刊ニュースとともにお届けします。(購読はこちらから)
さて、本日は、この立ち上げに当たり、なぜ世界のメディアブランドとなったQuartzが今、この形で日本へ上陸することを決めたのか。その3つの大事なポイントをお伝えしたいと思います。
(※2019年11月時点のラインナップとなります。最新はこちらよりご確認ください。)
①真のグローバル
もはや、グローバルという言葉は、あまりにありふれていて、何ひとつの輝きも感じないかもしれません。ですが、そもそも、日本には国際展開するメディアはほぼなく、「真のグローバルニュース」に触れる機会は、実は極めて限られています。
Quartzは2012年の創業の直後から、グローバルを徹底してきました。
当時、有象無象のウェブメディアが立ち上がっては消えていく中で、Quartzが独自の輝きを放ったのは、すぐに世界へとメディアを展開していったことにあります。
まだまだ規模の小さかったころから、ロンドン、香港、インド、アフリカと足早に拠点を設け、現地でしか得られない情報を、世界中の次世代リーダーへと伝えてきました。
もちろん、大手メディアには、たくさんの海外支局がありますが、Quartzが彼らと違ったのは、そうしたメディアが報じない「世界で次に起こること」を鋭い切り口で伝えてきたことにあります。
翻って、日本はどうでしょうか。
日本のメディアが伝える海外情報は、やはりどこか日本に関係することに偏ってしまっていて、世界の次世代ビジネスリーダーたちが「常識」として身につけておくべき、真のグローバル情報はなかなか得られません。
さらにいえば、今、アメリカやイギリスを筆頭に、反グローバルな動きが高まっているからこそ、次世代のビジネスパーソンたちが、世界の情報を当たり前に身に着けておくことには、大きなチャンスが宿っているはずです。
Quartz Japanでは、Quartzの海外支局との緊密な連携の下で、中国、インド、アフリカ、スタートアップ、ミレニアルズのグローバルな情報を、独自の切り口でお伝えしていきます。
②「ニュースレター」という革命
Quartz Japanのもう一つの特徴は、ニュースを伝える手段として、徹底的に「Eメール」にこだわっていくことです。
Quartzが名を轟かせた理由の一つには、メールを「再発明」したことがあります。
もちろん、Eメール自体は、源流をたどれば50年前のテクノロジーであり、何一つ新しいものではありません。実際、Quartzが「Daily Brief」というニュースレターを開始したときにも、「今さらメール?」という疑問の声がありました。
ですが、Quartzが一つ先を行っていたのは、メールが持つ「隠れたポテンシャル」に目をつけたことにあります。
もちろん、当時から、あらゆるメディアが、メルマガを発行していました。ただ、他メディアのメルマガは、ウェブサイトへのリンクを踏んでもらうための、入り口の一つでしかありませんでした。
しかし、Quartzは、ニュースレター自体を「主役」に押し上げたのです。
SNSやニュースメディアを通して、あらゆる情報やニュースがごった煮になるなかで、毎朝メールボックスだけを開けば、自分が知りたい、知るべき情報が得られる。しかも、機械的なニュースの寄せ集めではなく、きちんと人間が編んだ「メッセージ」として、ニュースが届けられてくる。
こうして、Quartzのニュースレターは、登録者が約85万人に上り、メディア界に革命を起こしました。The New York TimesやThe Wall Street Journalなど大メディアも追随し、今や、ニュースレターだけで完結する新興メディアも登場しているほどです。
Quartz Japanでは、このニュースレターの革命をさらに推し進めていきます。
毎朝、毎夕、次世代のみなさんに必携の、グローバルな情報とストーリーを、パッケージとしてお届けすることで、常にみなさんに必要な情報が「アップデート」されていく、新たな習慣にしてもらえればと思っています。
③世界初のコラボレーション
最後に、もう一つ重要な点をお伝えしたいと思います。
Quartz Japanは、Quartzが2018年にUzabaseグループに入ってから、初めての本格的コラボレーションであるということです。これは、読者、ユーザーの皆さんには直接関係ないことに感じられるかもしれませんが、実は大きな意味を持っています。
今、日本には、多くの世界メディアの日本版がローンチしていますが、その多くは、ただ本国の記事を翻訳しているだけか、もしくはライセンスを受けた日本企業が、日本オリジナルの記事を配信している形にとどまっています。
しかし、Quartz Japanは違います。
Quartzが世界中に張り巡らせた記者たちと、緊密に連絡を取りながら、新しく、斬新な、皆さんが知るべき情報を、きちんとメールボックスにお届けすることができるのです。
グローバルな情報はファクトだけ追いかけるのももちろん重要ですが、それぞれの分野トピックや、押さえておくべきニュースというのは、生の情報であり、それを間近で追いかける人を通してしか得られない温度感や視点が存在します。
Quartz Japanでは、単なる翻訳記事にとどまらず、世界に張り巡らされた取材網を活かしながら、常に次世代のビジネスパーソンが知るべき、新たな視点、見方をアップデートしながら、伝えていきます。そして、形を変え、進化を続けていきます。
Quartzの新たな挑戦を、ぜひお楽しみいただければ幸いです。
Quartz Japanの購読はこちらから。
(Quartz CEOザック・スワード、創刊編集長、森川潤)