Daily Brief:世界も注目、日本の緊急事態法

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What to watch for today

世界で今日起きること

Quartz読者の皆さん、おはようございます。COVID-19の影響は、インド最大の祭りにも及んでいます。英語版はこちら

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Image: 2019, Barpeta, India
  1. ホーリー祭はその色を消すかもしれない。ヒンズー教の春の祭典で、色のついた粉や水を掛け合うことで知られる「ホーリー」。インドの人々の間では、ホリデーシーズンのお祝いに出席すべきか、新型コロナウイルスにさらされないように距離を置くべきかについては意見が分かれていますが、大規模なホーリーのイベントの一部は完全に中止されました。
  2. 米民主党はより多くの予備選挙を行う。6つの州で投票が行われますが、2016年にバーニー・サンダースが戦いを制したミシガン州が最も注目を集めるでしょう。獲得代議員数と得票率の両方を上昇させているジョー・バイデンの形勢を逆転させるためには、サンダースには大きな勝利が必要です。
  3. 中国がインフレ率を公表。この数字は、COVID-19の経済的影響についての理解を深めることになるでしょう。土曜日に発表された輸出減少の報告と同じくらい悲惨なものになるかもしれません。
  4. 日本は、国家緊急事態法の制定を検討している。安倍晋三首相は、東京五輪を前に、COVID-19の対応をめぐって批判を浴びています。新しい法律が成立すれば、都道府県知事にイベントの中止や公共施設の閉鎖などの権限が与えられることになります。

【今日の夕方は…】

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今日、3月10日(火)のPMメールでお届けするのは、「中国SF作家が考えた、コロナウイルス流行後に求められるテクノロジー20」。感染拡大の中心にあっても(だからこそ、むしろ)急激なデジタルトランスフォーメーションを止めない彼の国で、文学的想像力はどんな未来図を探り当てようとしているのでしょうか。

While You Were Sleeping

あなたが寝てる間に

  1. 米国株はグレート・リセッション以来最悪の日となった。原油価格の急落と新型コロナウイルスの拡散で、ダウ平均株価は世界金融危機による大不況に見舞われた2008年12月以来最大となる7.7%下落し、S&P500は7.6%下落しました。朝方の急落で、開場直後に市場は15分間にわたり取引が一時停止となりました。
  2. 新型コロナウイルスは、アフリカで最初の犠牲者を出した。60歳のドイツ人旅行客がエジプトで死亡しました。一方、米クレジットカード大手のVISAは、COVID-19に従業員が感染した可能性があるとして、ロンドン事務所の一部を閉鎖。アイルランドはセント・パトリックス・デーのお祝いを中止しました。また、イスラエルはすべての渡航者を対象に14日間の隔離措置を開始し、新型コロナウイルスの感染が広がっている大型クルーズ船「グランド・プリンセス」がカリフォルニア州のオークランド港に入港しました。不安を感じている人のために、心理学者は呼吸を楽にするコツを紹介しています。
  3. IMFは各国に経済を刺激するよう指示した。IMF(国際通貨基金)のチーフエコノミストであるギータ・ゴピナは、新型コロナウイルスによる景気減速の中で、家計や企業に資金を提供するためには、税の軽減や現金移転を検討すべきだとの考えを示しました。
  4. エチオピア航空墜落事故の調査は、航空会社・パイロットに過失はなしと結論。昨年3月、157人の死者を出した事故によって、ボーイング社「737MAX」の安全性に対する懸念はさらに厳しいものとなりました。エチオピアによる調査は、パイロットが十分な訓練を受けていたと主張しており、機体の設計上の欠陥が原因と結論付けたという点で、一昨年10月のインドネシアの墜落事故に対する調査とは異なる内容となりました。
  5. マックス・フォン・シドー死去。歴史に名を残すスイス人俳優の出演作は、『第七の封印』をはじめとする多くのイングマール・ベルイマン作品から『エクソシスト』『スター・ウォーズ』『ゲーム・オブ・スローンズ』にまで及びます。90歳でした

今週の特集

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今週のQuartz(英語版)の特集は「AI’s power problem(AIの権力問題)」です。AIが人間が生み出した巨大なデータを基に開発されるなかで、人間の持つ「ステレオタイプ」が助長される問題が起きています。これを正すには、アルゴリズムだけではない、人間の関与が必要になる――。その最前線をQuartzがレポートします。

 

Matters of debate

世界のトリビア

  1. アーティストたちはフェイスペイントで顔認証と戦う。彼らはキュビズムにインスパイアされたデザインを使って、アルゴリズムの裏をかいています。
  2. いくつかの航空会社はゴースト便を運航している。新型コロナウイルスの影響で利用客が減少していますが、航空会社は発着枠を確保するために燃料を無駄遣いしています。
  3. 10億個の太陽のように巨大なブラックホールが、宇宙ゴミを我々に向かって吐き出している。ブラックホールをガスが取り囲む「ブレーザー天体」としては、これまでに発見された中で最も古く、最も遠くに位置しています
  4. 北極海の海底にはクラミジアがいる。世界で最も有名な性感染症とつながりのある細菌群は、海底の堆積物に生息しています。
  5. ゾンビ企業の群れが私たちの間をさまよう。低金利のために、収益よりも手軽な資金調達に走る企業が増えています。

 

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