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今週アフリカで起きたこと 8/27-8/2

今週アフリカで起きたこと 8/27-8/2

This story was published on our Quartz Japan newsletter, A glimpse at the future of the global economy-in Japanese.
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アフリカのいまを知ることは、世界のビジネスの未来の可能性を知ること──今夜のニュースレターでは1週間のニュースのほか、アフリカ初のプリツカー授賞建築家のインタビューをお届けします。


Stories this week

アフリカで起きている事

  • 「ブラックパンサー」最新作、予告の歌声の主は? ナイジェリア人アーティスト、Temsが『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』の予告動画に登場しました。2021年に「Essence」でWizkidやジャスティン・ビーバーと共演し世界的なブレイクを果たした彼女は、人気急上昇中のアフリカン・スターです。
  • ケニアで低額紙幣が不足。ケニアで100シリング(約111円)紙幣と200シリング(約222円)紙幣が極端に不足しています。同国のフレッド・マティアンギ(Fred Matiang’i)内相は、8月9日の総選挙を前に政治家が票を買っていることがその原因になっているとして非難しています。
  • ナイジェリア人女性がハードル走の世界王者に。第18回世界陸上オレゴン大会で、トビ・アムサン(Tobi Amusan)がナイジェリア人として初めて陸上競技の世界チャンピオンになりました。彼女はその日の女子100メートルハードル準決勝で世界記録を樹立し、同日の決勝戦でふたたびその記録を破ってみせました。
  • アフリカでの医薬品製造を増やせ。マラケシュで開催された「US-Africa business Summit」で、専門家たちが大手製薬会社に対しアフリカ現地での医薬品製造の拡大を求めました。アフリカの医療システムはパンデミック以前から問題を抱えていましたが、その原因はアフリカの医薬品製造能力の低さと海外からの医薬品の出荷の遅れにありました。

Dealmaker

今週の注目ディール

エジプトのB2B向けEコマーススタートアップであるCartona1,200万ドル(約15億8,332万円)を調達しました。このラウンドは投資会社のSilicon Badiaが主導し、SANAD Fund for MSME、Arab Bank Accelerator、Sunny Side Venturesが参加しています。Cartonaは2021年にも450万ドル(約5億9,374万円)を調達しましたが、今回のラウンドは収益を確保するためのものだと同社の最高経営責任者(CEO)を務めるMahmoud Talaatは話しています。「この資金の唯一の使い道は、持続可能な成長のためです。すべての都市で適正なユニットエコノミクスが担保されない限り、大規模な事業拡大は行ないません」


Person in interest

フランシス・ケレに訊く

Image copyright: ODD ANDERSEN / AFP

2022年現在、世界からアフリカはどう見えているのでしょう?

今回で第23回目となるミラノトリエンナーレの展覧会「Unknown Unknowns」では、その名の通りのさまざまな「未知」がアートワークとして表現・展示されています。深宇宙や生命の起源などのテーマと並び「アフリカ」が挙げられているという事実が、まさにその答えといえるでしょう。

その未知なるアフリカを発信する役目を担っているのが、建築分野で最も権威のある賞とされるプリツカー賞をアフリカ人として初めて受賞した西アフリカ・ブルキナファソの建築家、フランシス・ケレ。

Quartzでは、先月15日、展示のオープニングを前にしたケレその人に話を聞く機会を得ました。今日のニュースレターでは、そのインタビューの一部をご紹介しましょう。

Image copyright: KÉRÉ ARCHITECTURE

── 今回の展覧会でアフリカは「未知なるもの」という枠で括られているわけですが、いま、世界はアフリカの何を知らないとお考えですか?

アフリカは地理的な条件だけをみればヨーロッパにとって最も近い隣国です。が、西洋はまだアフリカの若者が何を大事にしているかがわかっていません。西洋にとってのアフリカは「若くダイナミックな大陸」ではなく、「助けを必要とする場所」なのですね。

また、アフリカをひとつの国として語る風潮もまだ残っています。アフリカ大陸が広いということを知らない人がまだほとんどです。アフリカは広大かつ文化的な多様性をもち、それぞれが独自の価値観、歴史をもっている大陸です。

── 一方で、あなたは今回の展示において、大陸全体の宣伝大使のような役割を求められているわけですが。

アフリカについて語ることができるのは、とても光栄なことです。わたし自身、とても貧しい国で生まれましたが、ある日突然、デザインを通じて名前を知ってもらえるようになりました。それは素晴らしいことであると同時に、少々骨の折れることでもありますね。とにかくわたしにできることは、母国であるブルキナファソを参照することしかないのですが。

わたしが強調したいのは、そこでは人びとが日々の生活のために奔走しながら、しかし概して幸せで、人生を楽しんでいるというということです。

また、欧米の人たちが喜ぶことが、必ずしもアフリカ人が望むことであるとも限りません。大きなクルマはアメリカ人にとっては幸せの象徴なのかもしれませんが、ブルキナファソでは、美しいマンゴーの木や、木やセメントブロックでできた家こそがより意味があることだってあるのです。

Image copyright: DSL STUDIO

── わたしたちがアフリカ建築から学べることは何でしょうか?

アフリカの人たちは、これまで自然と共存する方法を模索してきました。この巨大な大陸のCO2排出量は、世界の総排出量の5%にも満たないのです。もしかしたら、わたしたちは世界の他の地域のために(アイデアを)提供できるかもしれませんね。

今回の展示の構成は「過去」を重要しています。いまや3Dプリンターで建物をつくることだってできるのでしょうけれど、過去から現在に至るまでに蓄積されてきた知識や経験を考慮しなければ、上手くいかないでしょう。


Other things we liked

メディアが語るアフリカ

  • 過去300年間で最大のダイヤモンド。中央アフリカ・アンゴラの北東部に位置するルロ鉱山は、ダイヤモンドの産出量が豊富なことで知られています。この鉱山で発見された170カラットのダイヤモンドは「ルロ・ローズ」(Lulo Rose)と名付けられました。その名にふさわしい美しいピンク色にどれだけのプレミアがつくのか、鉱山を所有する企業のCEOにとってもまだ未知数です。[アンゴラ、7月27日、AP
  • 元大臣に反省の色なし。モザンビークの裁判所は、公金横領などに関与したとしてMaria Helena Taipo元労働大臣に16年の禁固刑を言い渡しました。Taipoを含む11人の被告のうち、2人は無罪となっています。横領されたのは約170万ドル。罪状からすると16年の禁固刑は非常に重いものですが、判事はその理由のひとつとして「罪を悔いる態度を示さなかった」ことを挙げています。[モザンビーク、7月29日、AA
  • 女子サッカーにも男子と同じ報酬を。7月23日に開催された2022年女子アフリカネイションズカップ決勝では、南アフリカがモロッコを破り初優勝を飾りました。この勝利に対し、シリル・ラマフォサ大統領は「我が国の誇りである女性たちにさらなる報酬を与える必要がある。不公平なシステムを排除しなくてはならない」と宣言しています。今大会での女子選手が受け取るボーナスは、2019年男子大会で準々決勝に進出した男子選手たちより少ないことが議論されていました。[南アフリカ、7月27日、ALJAZEERA