HERE’S WHAT YOU NEED TO KNOW
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。米市場は強気ムードに包まれていますが、コロナの影響は大きなダメージを与えています。最新のグローバルニュースをぜひチェックして下さい(英語版はこちら)。
- 無症状の患者からの新型コロナウイルス感染は「非常に珍しい」とWHO。世界中の接触者追跡データによると、無症状の患者から感染する可能性はありますが、その頻度は低いという結果が示されました。一方、ニュージーランドは、COVID-19の感染者数が0になったことを受け、ロックダウン措置を解除しました。
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The WHO says asymptomatic coronavirus transmission is “very rare.” Contact tracing data from around the world shows that asymptomatic transmission is possible, but doesn’t happen often. Meanwhile, New Zealand lifted its remaining lockdown measures after the number of active Covid-19 cases hit zero. - 米国株は再び期待感が広がり、高値を更新した。S&Pは2020年の損失を一掃し、ナスダック総合は過去最高値を更新しました。米国経済が2月に景気後退に突入したことが新たな経済指標で確認されたにもかかわらず、市場は強気ムードに包まれています。
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US stocks hit new highs on reopening hopes. The S&P 500 wiped out its 2020 losses and the Nasdaq Composite hit a new record high. The market’s bullish mood comes even as new economic data confirms that the US economy entered a recession in February. - BPは従業員の15%をレイオフへ。1万人の人員削減は、パンデミックが引き起こした不況への対応の一環ですが、英石油大手BPのCEO、バーナード・ルーニーは、化石燃料の巨人の事業構造を再生可能エネルギーに移行させていく計画の一環でもあるとしています。
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BP will lay off 15% of its workers. The 10,000 job cuts are partly a response to a pandemic-induced recession, but CEO Bernard Looney said they’re also part of his plan to transition the fossil fuel giant toward renewable energy. - Samsungの後継者は、逮捕を回避。韓国のソウル中央地裁は、2015年のグループ企業合併をめぐる不正取引疑惑で法廷闘争に巻き込まれたサムスングループの実質的な経営トップである、サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長に対する逮捕状請求を棄却しました。彼に対する容疑はまだ残っており、もし検察官が新たな証拠を突き止めれば、逮捕される可能性があります。
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Samsung’s heir apparent avoided a return to jail. A South Korean court denied an arrest warrant for Lee Jae-yong, the company’s de facto leader, who has been embroiled in a legal battle over his alleged role in fraud and bribery during a corporate merger in 2015. The charges against him remain and he may still be arrested if prosecutors turn up new evidence. - 香港の100万人デモから1年。「逃亡犯条例」改正案に対する大規模な抗議活動は、香港の自治を維持するための1年におよぶ闘いの初期のハイライトでした。1年が経過し、パンデミックによって大規模集会が禁止される中、デモへの参加人数は大幅に減っています。
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It’s the anniversary of Hong Kong’s million-person march. The vast protest against a proposed extradition bill was an early highlight in the city’s year-long struggle to maintain its autonomy. A year on, amid a pandemic that brought large gatherings to a halt, the ranks of demonstrators have thinned out considerably.
Charting the way we spend now
今、何にお金を使う?
去年の今頃は、私たちは一人ひとりがそれぞれ全く異なる消費者でした。今、可処分所得に恵まれている人たちの消費は、かつての志向が単に異なるチャネルに置き換わっただけです。こんな人(あるいはその組み合わせ)に心当たりはありませんか?
🌵 The Hipsteader:庭師、パン屋、あるいは燭台職人的消費者。“インスタ映えするお出かけ”の代わりに“インスタ映えするトマトの苗”を手に入れて、種苗会社や小麦粉メーカー、それからクロックスの収益を伸ばしています。
📺 The Screenhead:ゲーマー、映画ファン、バーチャルコンサートの観衆。以前は映画館やアリーナに出没していましたが、今ではストリーミングサービスやプラットフォーム、配信の巨人にチケット予算を投じています。
💪 The Overachiever:向上心が止まらないタイプ。この時間を使って、新しいスキルを学んだり、Peloton(オンラインエクササイズのサブスクリプションサービス)の目標を達成したり、髪にハイライトを入れるスキルを完璧にしたりしています。下のチャートを見ると、このカテゴリーの人たちは、新しい口紅を試すのを見送るかもしれませんが、自分の“ルーツ”をチェックしておくことにはこだわっているのがわかります。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- Appleはグループセルフィーの特許を持っている。このツールを使えば、たとえソーシャルディスタンシング(社会的距離)を確保しなくてはならない場合でも、写真をつなぎ合わせて集合写真にすることができます。
- “telefriending”サービスがロンドンで孤独を癒している。50歳を超えるLGBTQの人々は、毎週、電話でおしゃべりをするボランティアとマッチングされます。
- マスクは、溺れかけたインドの服飾デザイン会社の救命ベストに。顧客をトレンドにのせるだけでなく、マスクメーカーとして必要不可欠なビジネスに数えられることを許されました。
- Airbnbが(ある程度)復活した。あるサイトは、旅行者が自分の家からクルマで運転できる距離にある近場の貸し部屋に殺到していると伝えています。
- 科学者たちは何兆個もの高温の原子を“もつれ”させた。通常、量子状態を維持するためには極低温が必要ですが、今回は家庭のオーブンでも使用可能な温度(177℃)で実現しました。
【今日の夕方は…】
本日6月9日(火)のPMメール「Asian Explosion」でお伝えするのは、新型コロナウイルスの感染症対策で一躍世界から注目された韓国のスマートシティプロジェクトを紹介。コロナ禍によって浮き上がったその利便性と危険性を整理します。
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