HERE’S WHAT YOU NEED TO KNOW
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。ソフトバンクグループがTikTokのインド事業を狙うなか、話題の『ムーラン』がついに公開されます。金曜日のグローバルニュースをお届けします(英語版はこちら)。
- 米国の新規失業保険申請件数は減少し、株価も下落した。1週間の失業保険申請件数は100万人を割り込みましたが、失業者の総数は依然として高止まりしています。一方、テック株の急落で、S&P500種株価指数は3.5%下落しました。
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New US unemployment claims fell, and so did stocks. Although weekly jobless claims dropped below 1 million, the total number of unemployed remains stubbornly high. Meanwhile, a tech share sell-off sank the S&P 500 was down 3.5%. - SoftBankは、TikTokのインド事業を注視している。ブルームバーグの記事によると、日本のコングロマリットであるSBG(ソフトバンクグループ)は、投資家グループとともに、この動画共有アプリのインド事業の買収提案を検討しているそうです。SBGはすでにTikTokを運営するByteDance(バイトダンス、北京字節跳動科技)の株式を保有しており、同アプリの米国事業買収に向けてグループを組織しようとしましたが、失敗しています。
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SoftBank eyes TikTok’s India business. Bloomberg reports the Japanese conglomerate is looking at bidding for the video sharing app’s India operations with a group of investors. SoftBank already owns a stake in TikTok’s parent company ByteDance, and it organized a failed group bid for the app’s US business. - プレミアリーグは中国とのテレビ放映権契約を打ち切った。報道によると、サッカーのイングランド・プレミアリーグは、当初の期限よりも2年も早く、5億6,400万ポンド(約790億円)の契約から手を引こうとしていますが、これは、取引の相手方である中国配信サービス大手、PPTVが3月に1億6,000万ポンド(約220億円)の支払いをしなかったためです。
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The Premier League ended its Chinese TV rights contract. The league is reportedly walking away from the £564 million deal two years early because its partner, digital broadcaster PPTV, failed to make a £160 million payment in March. - GMとホンダが北米で提携する。両社は今後、電気自動車を含めた製品の生産で、協力関係を強化します。詳細についてはまだ検討中ですが、コスト削減は数十億ドル規模になる可能性があります。
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GM and Honda are teaming up in North America. The two automakers plan to further coordinate on vehicle production, including electric cars. The details are still being worked out, but the cost savings could be in the billions of dollars. - 世界銀行は、年次報告書「ビジネス環境の現状」でいくつかの怪しい数字を調べている。香港の英字紙、SCMP(サウスチャイナ・モーニング・ポスト)によると、ある当局者が、中国やサウジアラビアのほか2カ国のデータを改竄した可能性があるそうです。最新の報告書の国別順位では、中国が2016年の84位から31位に上昇し、サウジアラビアは82位から62位になっていました。
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The World Bank looks into some fishy figures in its “Doing Business” report. An official may have manipulated data for China, Saudi Arabia, and two other countries, according to the South China Morning Post. In the most recent “Doing Business” country ranking, China climbed to 31 from its place at 84 in 2016, while Saudi Arabia went from 82 to 62.
Mulan arrives. But who’s the real Mulan?
真のムーランは誰?
大幅な公開延期を経て、傑作アニメ『ムーラン』の実写版が金曜日(4日)、ついにデビューを迎え、Disney+において、30ドル(約3,200円、日本では税抜2,980円)でストリーミング配信されます。しかし、香港の抗議者たちはこの映画をボイコットすると誓っています。彼らは、ムーランという、戦争のために男装して戦う勇敢なヒロインは、中国系アメリカ人の女優、リウ・イーフェイでは絶対に体現できないと言います。
代わりに、香港の抗議者たちは、古代中国の伝説に基づいたキャラクターを通じて、Disneyがリウの印象をプロモーションしたように、別の人物への賛辞とムーランのミームを広め始めています。その人とは、21世紀の23歳の民主運動家、周庭(アグネス・チョウ)です。
先月、周は香港の厳しい国家安全維持法に基づいて逮捕され、外国勢力と結託した罪に問われており、有罪判決を受ければ終身刑になる可能性もあります。抗議者たちは昨年、中国のソーシャルメディアで香港警察への支持を表明したリウをすでに晒し者にしていました。
Charting India’s reliance on China
インドの中国依存度
インドは中国に対して、一種の貿易戦争を仕掛けています。ナレンドラ・モディ政権は水曜日(2日)、「インドの主権と一体性を害する」として、118のアプリを使用禁止としました。一部の専門家は、これらの動きは咄嗟の反応以外の何ものでもないと考えていますが、こうした政策変更が、中国に大きく依存しているインドの産業に打撃を与えているのではないかという懸念もあります。
2018年から2019年にかけて、インドは中国から24億ドル(約2,540億円)相当の原薬と医薬品中間体を輸入しており、これはインドの原薬輸入全体の約7割を占める数字です。ここ数カ月、インドの中国への依存度は高まるばかりで、6月に48億ドル(約5,090億円)だった、インドの中国からの輸入額は、7月には56億ドル(約5,940億円)まで増加しています。こうした現実を考えると、インドの野望はどう見ても現実的ではないように思えます。
You Asked about noses
マスクは正しく着用を
マスクから鼻を出している人をよく見かけます。私は医療の専門家ではありませんが、先日見かけた際、私は鼻で呼吸をしていました。こういう人たちは何を考えているのでしょうか?
回答者:
その通りです。私たちは実際に鼻から呼吸をしていますが、感染力のある人と密接に接触した状態で顔を触ったり呼吸をしたりすると、ウイルスの粒子が私たちの鼻や口、目から侵入することがあります。
このため、マスクを正しく着用し、鼻と口の両方をできるだけ隙間なく覆うことが、最も効果的な使い方です。マスクをあごにかけているような人たちが何を考えているのかは分かりません。でも、彼らが考えていないこと、つまり、「今日、私は仲間たちのためにどうやって正しい行動を取ることができるか」を伝えることはできます。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- パンデミック中に日本の自殺率が減少。労働時間の短縮や政府による財政支援が一因となっていることが、ある研究で明らかになりました。
- SoulCycleはプライベートクラスを1,200ドル(約12万7,000円)から提供している…。「暗闇ライド」で知られるフィットネスチェーンのSoulCycle(ソウルサイクル)が、プライベートライドプログラムを発表。料金には無料の水と、グレープフルーツの香りのキャンドルが含まれています。
- …そして、ブラッド・ピットは400ドル(約4万2,000円)のロゼ・シャンパンを売っている。ベテランのワイン醸造業者が、5年前からこれに取り組んでいました。
- 最新の『マリオカート』は本物の(ミニチュア)車を使っている。Nintendo Switchの新作は、AR(拡張現実 )と遠隔操作のおもちゃを組み合わせたゲームです。
- 米ネブラスカ州の男性が市議会に「手羽先の骨なしチキン」の名称変更を求めた。彼はリンカーン市議会で「バッファロースタイルのチキンテンダー」などと呼ぶよう提案しました。
【参加費無料のウェビナー開催のお知らせ】
来る9月10日(木)、Quartz Japanではウェビナーを開催します。出演いただくのは、月曜午後に配信している人気連載「Next Startup」のナビゲーター、久保田雅也さん。このコロナ禍でも強い価値を発揮している海外スタートアップの姿を通して、「ビジネスの未来図」をぜひ一緒に見つけ出しましょう!
- タイトル:Next Startups〜次のスタートアップから読み解く「未来思考」
- 実施日時:9月10日(木)11:00〜12:00(60分)
- 参加料金:無料
- 実施方法:Zoomを活用したウェビナー方式
- 登壇:久保田雅也さん(Wilパートナー)/モデレーターはQuartz Japan編集部
- 主催:Quartz Japan
- 申込み:こちらのフォームよりお申込みください。
【今日の夕方は…】
今日のPMメール、New Normalは、「ヨーロッパにおける教育の今後」についてお届け。
ロックダウン中には、教育上でのデジタル化(オンライン授業や、アルゴリズムを使用した採点)が行われましたが、それにより生じた問題(貧富の差による学力差の拡大、進路に影響する不公平な採点など)も議論されています。また、コロナ第2波の恐れから、英国の大学では留学生が大幅に減り、欧州内の大学でのヒエラルキーに変化が起こる可能性があると言われています。ヨーロッパにおける教育はどのように変わっていくのでしょうか?
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🎧Quartz JapanのPodcastの最新エピソードは「ノルディック・ハピネス(北欧の幸せ)」について語っています。