Daily Brief:これからバイデンに起きる事

Daily Brief:これからバイデンに起きる事

HERE’S WHAT YOU NEED TO KNOW

世界で今起きている事

Quartz読者の皆さん、おはようございます。大統領選が決着しましたが、その前途は必ずしも洋々たるものとはいえません。今週も、世界で「今」起きている事と「次」に起きる事をお伝えします(英語版はこちら)。

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Image: REUTERS
  1. 1期目で予想されること。米大統領選は接戦の末、民主党のジョー・バイデンが現職のドナルド・トランプを破りました。この勝利は、前副大統領でデラウェア州上院議員を長く務めたバイデンによる、一連の政策転換と逆転の先駆けとなりそうです。
    🏋️
    What to expect when you’re expecting a first term. US Democratic candidate Joe Biden defeated incumbent Donald Trump in a fiercely contested election, a victory that stands to usher in a wave of policy rollbacks and reversals by the former US vice president and Delaware senator.
  2. 大統領の交代は特に危険だ。トランプとバイデンのフレンドリーな2ショットは期待しない方がいいでしょう。トランプ政権は、米政権の運営をスムーズに移行するための手続きを遅らせようとしています
    🤝
    This presidential transition is particularly dangerous. Don’t hold your breath for a friendly Trump-Biden photo op. The Trump administration is delaying steps that ensure the business of the US government continues uninterrupted.
  3. バイデンの最優先事項:地球。米国の次期大統領にバイデンが選ばれたことで、気候変動対策は180度転換することになるでしょう。そして、各国も彼を支援する準備はできています
    🌎
    Biden’s big priority: planet earth. The US president-elect will push for a 180-degree pivot on climate change, and the world is lining up to work with him.
  4. 大統領選の結果はインドにとって何を意味するか。バイデンと副大統領に就任予定のカマラ・ハリス(彼女の母親は19歳でインドから米国に移住しました)は、トランプとインドのナレンドラ・モディ首相によって築かれた友好関係を維持していくつもりです。
    🍛
    What the US results mean for India. Biden and vice president-elect Kamala Harris—whose mother immigrated to the US from India at age 19—will look to maintain the friendly relationship celebrated by Trump and prime minister Narendra Modi.
  5. よし、みんな仕事に戻ろう。米国人が職場に戻る(またはログインする)ようになると、国が分断された混乱のなかで職場の結束力を生み出せるかは、管理職次第です。
    🤝
    Okay, now everyone back to work. As Americans file back in (or log back on) to their workplaces, it will be up to managers to create a sense of cohesion despite the turmoil.

Here’s what else you need to know

他に知っておきたい事

  • ニューデリーはCOVID-19感染者の急増に悩まされている。インドのこれまでの感染者数は850万を超え、米国に次いで世界2位。
  • ミャンマーで総選挙。イスラム系少数民族ロヒンギャの大量虐殺疑惑で非難を受けるなかでも、アウン・サン・スー・チー国家顧問が率いる与党のNLD(国民民主連盟)が再び勝利を収めると予想されている
  • 民主化を求めるデモ隊がバンコクに集結。日曜日(8日)、軍事政権の追放などを求めるタイ国王あての手紙を手にしたデモ参加者らに、警察が放水した。
  • トルコ中央銀行の総裁が解任された。レジェップ・タイップ・エルドアン大統領は、リラが過去最低水準まで下落した後、ムラート・ウイサルを更迭した。中銀総裁が解任されるのは、この1年あまりで2人目。
  • カテゴリー:テレビ界のレジェンド。米国の人気クイズ番組 『ジェパディ!』の司会者として知られたアレックス・トレベックが、膵臓がんとの闘いの末、80歳で死去した。トレベックは同番組のホストを1984年から務めていた。

WHAT TO WATCH FOR THIS WEEK

世界の「今週の動き」

  • 月曜日:WHO(世界保健機関)のオンライン年次総会がスタート▽ブレグジットをめぐる英国とEUの交渉が続く▽リビアの暫定政府と武装組織のLNA(リビア国民軍)がチュニジアで会談▽決算=SBG(ソフトバンクグループ)、Beyond Meat(ビヨンド・ミート)、McDonalds(マクドナルド)
  • 火曜日:Appleが自社製チップを初めて搭載した新型Macを発表▽Microsoftが新世代ゲーム機のXbox Series XとXbox Series Sを発売▽中国のCPI(消費者物価指数)公表▽米オバマ政権下で成立した医療保険制度改革法(オバマケア)の是非をめぐり連邦最高裁が審理
  • 水曜日:決算=SMIC(中芯国際集成電路製造)、Tencent(テンセント、騰訊)
  • 木曜日:米新規失業保険申請件数を公表▽米CPIを公表▽英国のGDP公表▽PlayStation 5が発売▽決算=Disney、Palantir(パランティア)
  • 金曜日:ユーロ圏のGDP改定値を公表

Charting Uber’s market cap

Uber、“敵”なし

11月3日、カリフォルニア州の有権者は、Uberのビジネスモデルを根底から覆しかねなかった新たな州労働法の対象から同社を除外する住民立法案(Proposition 22)に合意しました。これにより、今後ギグワーカーを個人事業主と分類し続けることが可能になるため、たとえばUberドライバーは「従業員」が保証されている権利を享受できないということを意味します。

11月6日までに、同社の時価総額は780億ドルを記録して過去最高を更新。2019年5月に株式を公開した際のUberの評価額である750億ドルを上回りました。

Prop 22は、法律家が「労働者」を分類するのにどうアプローチするかについてもあらたな前例をつくる可能性があります。投資家との決算会見(オンライン)において、UberのCEOダラ・コスロシャヒ(Dara Khosrowshahi)は、「今後は、Prop 22のような新しい法律をより声を上げて求めていくことになるでしょう…これを現実のものにするために、米国や世界中の政府と協力していくことがわたしたちの優先事項です」と述べています。

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SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

  1. 使い捨てプラスチックと戦う韓国の“スズメ”たち。パンデミック間に増加したプラスチック廃棄物。ボランティアはボトルキャップを8万5,000個以上集め、再利用しています
  2. ボトックスとチーズの貨物輸送が航空会社を救っている。旅客機の機内では、生鮮品の貨物が人間の旅行者に取って代わっています
  3. 英国で「ジムの権利」を求めて戦っている人たち。英国は再びロックダウンに入っていますが、マッチョな活動家たちは運動施設が閉じないようごり押ししようとしています。
  4. 「Doomscrolling」しすぎてませんか?「Doomscrolling」とは、スクロールしてはネガティブな情報ばかりを読みあさってしまうこと。もっとも、あなたの支持政党次第では、選挙の最新情報を知ろうとソーシャルメディアのフィードをスクロールするのも「gleefreshing」(喜びに満ちた更新作業)だったかもしれません。
  5. 「ど根性」大根は、2020年のロールモデルになる。大阪の中心部、交通量の多い歩道脇のコンクリートで、緑豊かな根菜が顔を出しています

【今日の夕方は…】

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毎週月曜日の夕方は、WiLパートナーの久保田雅也氏のナビゲートで、「次なるスタートアップ」の最新動向をお届けしています。今日のニュースレターでは、なじみ深い「ポイントシステム」を、株式を使ってアップデートする革新的なスタートアップにフォーカスします。


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