Daily Brief
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。今週も世界で起こっていることをチェックしましょう(英語版はこちら)。
- 中国のトップ外交官がロシアに行く。中国とロシアは、米国の国際的な影響力に対抗するために、ますます連携を強めています。
China’s top diplomat is going to Russia. The countries are increasingly coordinating efforts to counterbalance the US’s global influence. - ガザの休戦は維持されている。イスラエル政府とイスラム組織ハマスの停戦により、パレスチナ自治区ガザの住民に人道支援が届くようになりました。
The truce in Gaza is holding. The ceasefire has allowed humanitarian aid to reach Gaza’s residents. - ニーラゴンゴ火山が噴火した。溶岩が流れ出し、コンゴ共和国のゴマに避難命令が出されました。住民の一部はルワンダとの国境付近に逃げました。
The Nyiragongo volcano erupted. The flowing lava prompted evacuations in Goma, Democratic Republic of Congo and some residents fled over the nearby Rwandan border. - ワクチンはCOVID-19による死亡をほぼ100%防ぐ。新しいメタ分析では、他の科学者の研究結果をまとめており、厄介な新しい変異種に対してもワクチンが有効であることが示されました。
Coronavirus vaccines prevent nearly 100% of Covid-19 deaths. The new meta study compiled the results of other scientists and also shows the vaccine remains effective against new, troublesome variants. - アウンサンスーチーの政党は解党される可能性がある。ミャンマー国軍は、2015年の選挙で圧勝し、政権を握った国民民主連盟(NLD)が不正を行ったと非難しており、国軍が設置した選挙管理委員会の委員長は、解党措置を検討していることを明かしました。
Aung San Suu Kyi’s political party could be outlawed in Myanmar. The military-appointed election chief is considering the move after Suu Kyi’s party was accused by the junta’s leader as fraudulently winning the 2015 election that brought democracy back to Myanmar. - ヴァージン・ギャラクティックは宇宙の果てまで飛んで行った。米ニューメキシコ州に米宇宙旅行会社、ヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)が建設した打ち上げ施設、スペースポート・アメリカからの初の有人宇宙飛行で、ヴァージン社にとっては2019年2月以来の宇宙飛行でした。
Virgin Galactic flew to the edge of space. It was the first spaceflight from New Mexico’s purpose-built Spaceport America and Virgin’s first since February 2019. - ビットコインが金融市場を揺さぶっている。通常、暗号資産の価格は従来型の市場に影響を与えませんが、最近のビットコインの暴落と反発は、他の資産クラスにも混乱を引き起こしています。
Bitcoin bit financial markets. Cryptocurrency prices don’t usually affect traditional markets, but their recent plunge and rebound has roiled other asset classes. - イタリアがユーロビジョンで優勝。ロックバンドのマネスキン(Måneskin)が楽曲『Zitti e Buoni』で欧州国別対抗歌謡祭「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」を制し、リードボーカルは受賞時に「ロックンロールは決して死なない」と叫びました。
Italy won Eurovision. The rock band Måneskin, whose lead singer shouted “rock ‘n’ roll never dies” on accepting the prize, won with the song “Zitti e Buoni.”
What to watch for
五輪、尽きぬ不安
「東京2020オリンピック競技大会」の開幕まで、あと2カ月となりました。主催者は、COVID-19検査、観客、運用の手順などの決定事項を着々と発表しています。しかし、世論調査によれば、日本の国民や日本企業の間では、オリンピックの延期や中止を支持する意見が多くなっています。
💉日本で1回目のワクチン接種を受けた人は5%未満。開催地である東京を含む多くの地域では、ここ数週間で感染者が増加したため、緊急事態宣言が出されています。
😔どんな計画でも、COVID-19のリスクをゼロにすることはできない。日常的な検査や観客の制限など、安全対策を講じていても感染するリスクが想定されます。
🙄ワクチンは必須ではない。多くの国では、オリンピック参加者に優先的にワクチンを接種していますが、アスリートにワクチン接種が義務付けられているわけではありません。
🤔日本の関係者がどの程度ワクチンを接種するかは不明。彼らは、海外から来た人たちと交流することになります。
💰大会を中止できるのは、国際オリンピック委員会(IOC)だけ。ただし、開催地はそのツケを払わされることになります。
Charting the ways Uber benefits
Uberが得るメリット
ウーバー(Uber)は本日24日(月)より、米国内でCOVID-19ワクチン接種会場への行き来のために無料乗車を提供します。ウーバーはすでに、日本の11都市で高齢者を対象に、ワクチン接種のための乗車2万回分を無料提供するプログラムを実施。また、UNESCOとのパートナーシップにより、世界中の教師に100万回分の無料乗車を提供します。
頼りになる交通手段がない人はもちろん、ウーバーにもメリットがあります。
- 既存顧客を取り戻すことができる。パンデミックの間、ウーバーでの移動を避けていた乗客に、再び利用を習慣化してもらうことができるかもしれません。
- 新しい顧客を獲得することができる。新しいユーザーがウーバーアプリをダウンロードすれば、将来的にサービスを利用しようと考えてくれる可能性が高くなります。
- 利用者数を押し上げる。同社は2019年の第4四半期から2020年の第2四半期にかけて顧客の半分を失い、現在もピーク時と比べると、まだ約1億3,000万人のユーザーを失った状態です。
- 良いPRになる。ウーバーは、ライバルであるリフト(Lyft)に比べて、社会的責任を果たしていない配車サービス会社だと見られおり、今も労働者擁護団体や政策立案者からの批判にさらされています。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- 南アフリカの大学がレンブラントを「偽物」と断定した。長い間、オランダの巨匠の作品と信じられてきた絵が本物ではなかったと結論づけるためには、さまざまな調査が必要でした。
- スウェーデンが宇宙施設を建設している。ヨーロッパ初の衛星軌道打ち上げ場となる予定ですが、トナカイたちには不評かもしれません。
- クマムシは最大で時速1,845マイル(約2,900キロ)の衝撃に耐えることができる。科学者たちは、宇宙着陸時の衝突をシミュレートするために、タフなことで知られるこの生物を銃から発射しました。
- 米国の小売店にはハンドサニタイザーが多すぎる。需要が激減したため、店舗はボトルを抱えることになり、在庫を整理するために極端な措置を取っています。
- フロリダキーズにコカインが漂着している。数週間前から住民たちが、海や浜で麻薬の包みを見つけています。
【今日の夕方は…】
月曜夕方は、「次なるスタートアップ」を紹介しています。今週は、“Stanford for the internet”(インターネット時代のスタンフォード)を謳い、様々なオンライン講座を提供するプラットフォームを取り上げます。
🎧 Podcast最新回は、『K-POPはなぜ世界を熱くするのか』の著者でもあるErinamさんをゲストに、韓国でのファンダムによるビジネスのあり方、20年代のユースカルチャーの行方を考えます。Apple|Spotify
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