Daily Brief:米国、ついにワクチン放出

Daily Brief:米国、ついにワクチン放出

Daily Brief

世界で今起きている事

Quartz読者の皆さん、おはようございます。今日も世界で起こっていることをまとめてお届けします。

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Image: REUTERS/CARLOS BARRIA
  1. バーレーンは、シノファームの接種者にファイザーのブースターショットを提供する。バーレーンのワクチン接種率は世界のトップレベルですが、最悪の感染状況に苦しめられています。一方、ある政府関係者によれば、中国は感染症の管理が非常にうまくいっているため、症例数が減少しており、ワクチンが有効かどうか検証できないとしています。
    Bahrain will give out Pfizer booster shots to Sinopharm jab recipients. Though the country is a global leader in per capita inoculations, it’s suffering through its worst wave of the virus. Meanwhile, a government official said China can’t tell if vaccines are effective because it did such a good job of controlling infections.
  2. 米国はついにワクチンの共有計画を立てた。米国は6月末までに少なくとも8,000万回分のワクチンを海外に送る予定で、そのうちの一部はインドに送られると、米副大統領のカマラ・ハリスがインドのナレンドラ・モディ首相に約束しました。一方、日本は金曜日(4日)に英アストラゼネカ(AstraZeneca)のワクチン124万回分を台湾に提供すると発表しました。
    The US finally has a vaccine-sharing plan. It will send at least 80 million doses abroad by the end of June; some of those jabs will go to India, US vice president Kamala Harris assured prime minister Narendra Modi. Meanwhile, Japan said it would ship 1.24 million doses of AstraZeneca’s shot to Taiwan on Friday.
  3. EUはワクチンの特許を放棄したくない。来週の世界貿易機関(WTO)での協議で、米中が支持する特許権の一時放棄案に対抗する案が提示されると報じられています。
    The European Union really doesn’t want to waive vaccine patents. Officials will reportedly present a rival plan to the US- and China-backed proposal at the World Trade Organization next week.
  4. Twitterがサブスクリプションサービスを開始した。まずオーストラリアとカナダ、次にインドで利用可能になった「Twitter Blue」では、ユーザーがツイートを取り消したり、保存したツイートを整理したりすることができるようになります。
    Twitter rolled out a subscription service. Available first in Australia and Canada, then India, Twitter Blue will let users unsend messages and organize saved tweets.
  5. 中国は、アント・グループの消費者金融部門の分離を認可した。これは、昨年、規制当局からの取り締まりを受けたアント・グループ(Ant Group)が、金融持ち株会社に移行するための重要なステップとなります。
    China will let Ant Group open its consumer finance unit. It’s a key step in Ant’s transition to a financial holding company, after regulators cracked down last year.
  6. 米国は、防衛関連の中国企業への投資禁止を拡大。ジョー・バイデン大統領は、前任者が策定したブラックリストを合計59社に拡大しました。
    The US banned investment in more Chinese companies with military ties. President Joe Biden expanded his predecessor’s blacklist to a total of 59 firms.

What to watch for

消される天安門事件

30th anniversary of the crackdown of Beijing's Tiananmen Square in 1989, in Hong Kong
The last Hong Kong Tiananmen vigil.
Image: REUTERS/TYRONE SIU

香港では何十年にもわたって、1989年に起きた天安門事件の犠牲者を偲ぶため、6月4日に厳粛なキャンドルナイトが実施されてきました。香港は、中国の歴史における痛ましい事件を追悼するために公に集まることのできる、中国で唯一の場所だったのです。

しかし現在、香港政府はこの夜通しの追悼イベントに参加した者に実刑を科すと脅しており、参加者は香港国家安全維持法の破壊行為の罪(中国語記事)に問われる危険性があります。

当局が禁止しようとしているのはイベントだけでなく、歴史についてもです。今週、天安門事件について香港で唯一、展示を行う「六四記念館」が、必要なライセンスなしに運営されているとの理由で、一時閉館を余儀なくされました。また、香港の公共放送、RTHK(香港電台)は、天安門事件の追悼イベントの映像を放送した番組を検閲しました

昨年の天安門事件の追悼イベントに参加したとして有罪判決を受けた活動家のレスター・シャム(Lester Shum)は、判決後に発表した手記で、天安門事件を忘れることの危険性を警告しています(中国語リンク)。「もし私たちの世代が6月4日を忘れてしまったら…いつか、6月9日、6月12日、7月21日、8月31日…2019年の香港での抗議活動の重要な日付が、同じように扱われることになるでしょう」。


Charting Starlink’s close calls

ニアミスする人工衛星

米国は低軌道衛星の急増に対応しきれておらず、このことが、深刻な結果を招く可能性があります。スペースX(SpaceX)やワンウェブ(OneWeb)が計画を進めている巨大な衛星網「メガコンステレーション」は、新たに何万もの衛星を地球周回軌道上に増やすことになりますが、サウサンプトン大学のヒュー・ルイス教授は、宇宙標準革新センター(Center for Space Standards and Innovation)のデータを用いて、現在の衛星の位置を基に、どのくらいの頻度で衛星同士がすれ違うことになるのかを可視化しました。

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スペースXが進める「スターリンク」(Starlink)は世界最大の衛星コンステレーションであるため、今回の調査結果に一定の意味はありますが、世界中の国や企業によって、さらなる宇宙船が打ち上げられるなか、このような接近通過は、ますます増えることになるでしょう。Quartzのティム・ファーンホルツが、なぜ衛星の急増を懸念すべきなのか、そして、手を打たない米国政府について解説しています(英語記事)。


SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

  1. 人類は私たちが考えていたよりも2万年も早くアメリカ大陸に到着していたのかもしれない。人間が使っていたことで知られている洞窟から、3万年前の動物の骨が発見されました。
  2. なぜセミクジラが小さくなっているのかはわからない…。絶滅寸前の種の中には、発育が阻害されているものもいます。
  3. …あるいは、なぜゾウの群れが中国で300マイル(約480キロ)も移動し続けているのか…。頑固で、家に戻る道を聞けないだけなのかもしれません。
  4. …あるいは、なぜ1,900万年前にほとんどすべてのサメが絶滅したのか…。科学者たちが大量絶滅の事実を発見したのは、偶然でした。
  5. …しかし、誰かがこの香港の駐車場に大金を払ったことは確かです。130万ドル(約1億4,000万円)という記録的な価格で落札されました。

【今日の夕方は…】

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DIY精神の強いGen Zがハマっているのは「タイダイ染め」だけではありません。彼らは今「編み物」に夢中になり、ビジネスをスタート、そして世界をも救おうとしているのです。


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