Daily Brief:デルタ株、広がる

REUTERS/Kevin Lamarque

Daily Brief

世界で今起きている事

Quartz読者の皆さん、おはようございます。火曜日のDaily Briefをお届けします。

REUTERS/Kevin Lamarque
REUTERS/Kevin Lamarque
  1. NATOは中国に対して厳しい声明を出した。ブリュッセルで開催された首脳会議で、北大西洋条約機構(NATO)は、軍事力を増強し、ロシアとの結束を強めている中国への対応強化を打ち出しました。
    NATO made a strong statement about China. At its summit in Brussels, the alliance warned of China’s increasing military power and ties with Russia.
  2. ロマン・プロタセビッチは、自分は元気だと語った。政府に拘束されているベラルーシのブロガーは、当局者とともに会見に参加。公の場で発言しましたが、それは、彼が本心から言っているのかどうか、その信憑性に重大な疑念を抱かせるようなものでした。
    Roman Protasevich said he was doing fine. Flanked by officials, the Belarussian blogger detained by the government made a public statement that sparked serious doubts as to its authenticity.
  3. ノババックスは米国とメキシコでの臨床試験を終了した。米ノババックス(Novavax)製ワクチンが示した有効性は、米ファイザー(Pfizer)や米モデルナ(Moderna)と同程度のものでしたが、米国のワクチン確保に貢献するには遅すぎたかもしれません(後に、ブースターとして役立つ可能性はあります)。
    Novavax finished its US and Mexico trials. The results for the American-made vaccine were on par with Pfizer and Moderna, but might arrive too late to contribute to US vaccine efforts (though could be useful as a booster later on).
  4. ベンヤミン・ネタニヤフが権力を手放した。パレスチナ自治政府のムハンマド・シュタイエ首相は、ナフタリ・ベネットが率いるイスラエルの新政権について「前政権よりましになったとは思っていない」との考えを示しましたが、世界の他のリーダーたちは祝福の言葉を送りました
    Benjamin Netanyahu handed off power. Palestine’s prime minister Mohammad Shtayyeh said the new government, headed by Naftali Bennett, is no better, though other world leaders sent their congratulations.
  5. デルタ株が広がっている。この新型コロナウイルスの変異株は74カ国で確認されていますが、ファイザーと英アストラゼネカ(AstraZeneca)のワクチンはこのウイルスに対して高い効果を示しています
    The Delta coronavirus variant is spreading. It’s been detected in 74 countries, but Pfizer and AstraZeneca vaccines show high efficacy against it.
  6. EVピックアップトラックの経営幹部が、投資家を欺いたとして辞任した。調査の結果、米新興EVメーカー、ローズタウン・モーターズ(Lordstown Motors)のCEOとCFOが、予約注文をめぐって不正確な報告をしていたことが判明しました。このニュースで、同社の株価は急落しました。
    EV pickup truck chiefs resigned after misleading investors. An investigation showed that Lordstown Motors’ CEO and CFO misreported its preorders. Its stock tumbled on the news.

What to watch for

オフィス復帰の注意点

REUTERS/Clodagh Kilcoyne/File Photo
REUTERS/Clodagh Kilcoyne/File Photo

フェイスブックは本日(15日)から、永続的なリモートワークを希望する社員からのリクエストの受付を開始します。「頑張れ、リモートの未来はここにある!」と同社は言っているわけですが、実のところ、より家賃が安い地域に引っ越す場合は、それに応じて給与を調整されることがあります。また、一般的なガイドラインとして、勤務時間のうち約半分はオフィスにいることが期待されています(つまり家を2つ持てる人以外は、あまり遠くには引っ越さないほうがいいかもしれませんね)。

他のリーディング企業たちも、コロナ後の職場を編成する方法を模索しているなか、みなさんもオフィスの未来について、いくつかの事実に注意すべきかもしれません。

  • アップルの社員たちは、厳しいハイブリッドルールに反対した。 彼らが提出した具体的なクレームレターには、なぜ決められた日に出社するよう求めることが侮辱に当たるのかが説明されています。
  • 給与水準を下方修正すると、逆効果になる可能性がある。 安いエリアに引っ越しても都会居住分の給料を支払えば、育児などにお金をかけられることから、結果的に生産性が上がる可能性があります。
  • 子持ちの女性は、男性と子供のいない同僚がハイブリッドオフィスに急いで復帰することを心配している。そうなると、働く母親は、昇進や賃金アップの機会を逃してしまいます。
  • 社員にとって、ハイブリッドな勤務スケジュールは明らかに有利だ。 最近のある調査によると83% の労働者が、在宅勤務とオフィス勤務で時間を分けることが理想的であると考えていることが判明しています。

Charting India’s diversity

インドの女性登用

パンデミック下におけるリモートワークの増加は、インド企業のジェンダーにおける多様性の向上につながっています。キャリアプラットフォーム「JobsForHer」によると、2020年は、中間管理職からシニアレベルまで女性の採用が急増し、2019年の18%を大きく上回る43%の企業が実施するまでになりました。

Image for article titled Daily Brief:デルタ株、広がる

多くの企業がジェンダーに関する不公平を排除するために採用方法を見直したほか、より長い産休を提供する企業も出てきています。しかし、同時にパンデミックは、同時に働く女性たちが勝ち取ってきた進歩の一部を失うことにもつながった、とQuartz記者のAnanya Bhattacharyaは指摘しています。


SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

  1. 巣箱を救う。 あるボストンの企業が、有料でミツバチの巣箱を提供し、ハチミツを収穫、さらには収集したデータを活用して、世界中のミツバチの窮状を救おうとしています。
  2. Xboxがミニ冷蔵庫を作る。Twitter上の投票でキャンディー会社、スキットルズ(Skittles)に勝ったマイクロソフト(Microsoft)は、最新の「ゲーム機」の外観について、ネット上で流行ったジョークに乗ることにしています。
  3. メロンパンマスクには効果がある。 マスクは、日本で人気のパンをベースにしており、とてつもなく良い香りがしますが、 見た目は完全に馬鹿げています
  4. 鳥はあなたの手品には騙されない。 失礼ながら、イリュージョンにすぎません。 
  5. 「さまよえるミートローフ」は、異様に硬い歯が特徴だ。 素晴らしい名前に加えて、ガムブーツ型ヒザラガイの噛み合わせには、よく岩石に見られる素材が使われています。

🐦 Quartz JapanのニュースレターをTwitterでシェアいただいた方を対象に、ステッカーとご友人招待用クーポンをプレゼント! 対象の方のうち、ご希望の方はこちらのフォームにご記入ください。

🎧 Podcastは月2回、新エピソードを配信中。AppleSpotify

👀 TwitterFacebookでも最新ニュースをお届け。

👇 のボタンから、このニュースレターをTwitter、Facebookでシェアできます。ニュースレターの転送もご自由に(転送された方へ! 登録はこちらからどうぞ)。