Daily Brief
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。8月に入りました。今日も世界で起こっていることをチェックしましょう(英語版はこちら)。
- 中国はCOVID-19の感染者数増加に懸念を示している。江蘇省南京市から広がった感染は18の省に広がり、ここ数カ月で最も深刻な感染状況となっています。
China raises concerns over local rise in Covid-19 cases. A flare up that kicked off in Nanjing has spread to 18 provinces; the country’s most serious outbreak in months. - ミャンマーの軍事政権がクーデターを延長した。権力を掌握してから6カ月後、ミャンマー国軍のリーダーであるミン・アウン・フラインは、2023年までに総選挙を実施するとし、それまで非常事態宣言が継続すると述べました。
Myanmar’s military ruler extended the coup. Six months after seizing power, junta leader Min Aung Hlaing declared that the country’s state of emergency will last until 2023, when he says elections will be held. - 中国の工場活動が減速。需要の減少、輸出の低迷、異常気象などの影響を受け、製造業購買担当者景気指数(PMI)は2020年初頭以来の低水準となりました。
Chinese factory activity slowed. Affected by decreasing demand, weak exports, and extreme weather, manufacturing hit its lowest Purchasing Managers’ Index figure since early 2020. - ニュージーランドは歴史的な強制退去を謝罪した。ジャシンダ・アーダーン首相は、1970年代に行われた太平洋諸島出身者に対する移民の取り締まり「夜明けの急襲」(Dawn Raids)について、「正式かつ無条件の謝罪」を表明しました。
New Zealand apologized for historic deportations. Prime minister Jacinda Arden issued a “formal and unreserved apology” for the Dawn Raids, a 1970s immigration crackdown against Pacific Islanders. - 体操選手のシモーネ・バイルズは、1種目を除いてオリンピック出場を辞退した。彼女は、東京五輪で米国代表として戦う最後のチャンスである火曜日(3日)の平均台決勝に参加するかどうかは明らかにしていません。
Gymnast Simone Biles has now withdrawn from all but one Olympic event. She hasn’t indicated if she will participate in the beam final on Tuesday, her last chance to compete for the US in Tokyo. - 米国政府による立ち退き禁止措置が失効した。米疾病対策センター(CDC)による住宅立ち退き猶予期間は7月31日に終了し、何百万人もの米国人が住居を失う危険にさらされています。
A US government ban on evictions has expired. The CDC’s moratorium on residential evictions ended July 31, leaving millions of Americans at risk of losing their homes.
What to watch for
初の競技出場に注目
本日2日(月)、東京五輪で、ニュージーランド代表選手のローレル・ハバードが、重量挙げ女子87キロ超級に出場します。43歳の彼女は、トランスジェンダーとして五輪に出場する初めての選手で、これまで五輪に参加した重量挙げ選手のなかでは4番目に高齢です。彼女は男性として競技することが「あまりにも耐えられなく」なったため、15年間スポーツから離れていましたが、2013年に性別適合手術を行い、その後、2017年に世界選手権で2位になるなど国際大会で活躍しています。
ハバード選手は、国際オリンピック委員会(IOC)のメディカルディレクターが「深刻で難しく、かつ複雑」と表現した、彼女の参加権をめぐる議論のなかで演技をしなければなりません。IOCは、男性ホルモンのテストステロン値の規定など、女子競技に参加するための条件を見直しており、次の大会までにルールが変更される可能性が高いとのことです。「アスリートとして私にできることは、その批判から意識をそらすことです」と、ハバードは2017年にこの論争について語っています。「なぜなら、その重さを受け止めようとすれば、リフティングしづらくなるだけだからです」
東京五輪も残すところ7日。今からでも遅くはありません。「Need to Know」(英語版)に登録しておきましょう。
Why companies should require shots
接種加速のカギは企業
先週、米国でデルタ株感染者が激増したことを受けて、グーグルやフェイスブックなどの大手ハイテク企業は、オフィスへの復帰計画を延期し、従業員が復帰する際にはワクチン接種を受ける必要があるとしました。米小売大手のウォルマート(Walmart)は本社で働く従業員に予防接種を義務付けることを発表し、ディズニーは労働組合に属さない全従業員に予防接種を受けさせるとしています。
これまでのところ、ワクチン接種のポリシーを義務化している米国企業は10%にも満たないですが、企業はワクチン接種の義務化を率先して行うことができるし、そうすべきです。企業には接種を義務付ける法的根拠があり、従業員は政府を含む他のどの機関よりも、会社に対して「正しいことをしてくれる」「信頼できる情報を提供してくれる」という信頼感を持っています。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- 都市の光が星を飲み込むと、方向感覚を失う生物がいる。光害によって、天の川を道しるべにする糞虫のような生物は、星を頼りに進む能力を奪われてしまうのです。
- カナダのブルージェイズが670日間の遠征を終えて本拠地に帰還した。パンデミックの際、カナダ政府は国境を越えた移動への懸念を理由に、MLBチームがトロントで試合をすることを許可しませんでした。
- 天文学者はこれまで知られている中で最大の彗星を発見した。バーナーディネリ・バーンスティン彗星は、直径が62~124マイル(100~200キロ)あり、2031年に太陽に最接近する見込みです。
- 時間結晶が実現したと物理学者が主張している。時間結晶とは、エネルギーを消費せずに状態間を永遠に循環する物質の相のことで、グーグルとスタンフォード大などの研究者たちは、量子コンピューターの中にこれを作り出したと発表しました。
- アイルランドでお腹を空かせた羊が墓を発見した。放牧されていた羊たちは、草が生い茂った墓地をきれいにするなかで、1711年までさかのぼるとみられる墓を発見しました。
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