Daily Brief
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。金曜日のグローバルニュースをお届けします。
- フォードはもうインドで車を作らない。インドにある米フォード(Ford)の2工場の閉鎖には、20億ドル(約2,190億円)の再編費用がかかり、数千人の雇用が失われます。
Ford will no longer make cars in India. Shutting down the automaker’s two plants in the country will cost $2 billion and thousands of jobs. - 中国開発銀行の別の幹部が、汚職調査に直面している。中国開発銀行をめぐっては、元会長が1月に終身刑を言い渡されましたが、新たな捜査が行われています。一方、ドイツでは、当局がマネーロンダリング防止の警告を無視したかどうかを検察が調査しており、財務省と法務省が捜索を受けました。
Another Chinese Development Bank executive faces a corruption probe. The new investigation comes after the bank’s former chairman was sentenced to life in prison in January. Meanwhile, Germany’s finance and justice ministries were raided as prosecutors investigate whether officials ignored anti-money laundering warnings. - タリバン政権発足後、初めてカブール空港から民間航空機が出発した。100人以上の外国人がカタールに向けて出発しました。これとは別に、2人のアフガニスタン人ジャーナリストが、抗議活動を取材したとしてタリバンに拘束され、殴られました。
A commercial flight left Kabul airport for the first time since the Taliban takeover. More than 100 foreign nationals departed for Qatar. Separately, two Afghan journalists were detained and beaten by the Taliban for covering a protest. - 中国はワクチン外交を強化した。習近平国家主席は、今年、開発途上国に1億回分のワクチンを無償提供すると述べました。
China upped its vaccine diplomacy. President Xi Jinping said the country will donate 100 million doses to developing nations this year. - ECBは債券購入のペースを落としている。欧州中央銀行(ECB)のクリスティーヌ・ラガルド総裁は、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)に基づく資産購入ペースを減速させる動きはテーパリングではなく、「再調整」だとしています。
The European Central Bank is slowing down its bond buying. Bank president Christine Lagarde said the move is a “recalibration,” not tapering. - フェイスブックがスマートグラスに参入する。同社のRay-Ban Storiesサングラスは、着用者が写真やビデオを撮ったり、電話に出たり、音楽を聴いたりすることができるようになります。
Facebook is getting into smart glasses. Its Ray-Ban Stories sunglasses will allow wearers to take photos and videos, answer phone calls, and listen to music.
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What to watch for
9.11から20年
今週土曜日(11日)、米国に決定的な変化をもたらした2001年9月11日から20周年を迎えます。そして2021年、この星のすべての人類が世界を一変させるような壊滅的な出来事を再び経験しています。パンデミックだけを見ても、いまだ緩やかに広がり続け、地球の隅々まで影響を及ぼしています。
今回は、9.11を振り返るために読んでもらいたい記事のリストをお届けします。
- かつてミルトン・グレイザー(Milton Glaser)が描いた9.11の象徴的なポスターは、現在も、ニューヨーカーがパンデミックから脱却するための心のよりどころとなっています。
- 米国のシーク教徒たちは、自らの文化や信仰について米国人たちに理解してもらうことで、9.11以降の人種差別に対抗しました。
- 9.11以前の空の旅は、今はなき無邪気な時代の面影を感じることができます。
Twitter’s answer
ツイッターからの回答
水曜日(8日)、ツイッター社は「コミュニティ」(Communities)機能を発表しました。これは半プライベートなグループに参加することで、ユーザーが特定の関心事に集うことができる招待制の新機能です。コミュニティでは、モデレーターが、グループにおけるルールや社会的規範を決定します。
ツイッターは、この機能が同社のニッチなコミュニティに、より永続的な居場所を提供することを期待しています。すでにテスト済みのこの新しいツールによって、ニッチなグループのユーザーはより簡単に、こうしたコミュニティでの発言をチェックできるようになります。
掲示板サイト「Reddit」(レディット)は関心事に基づいたサブレディット(レディット内の特定のグループ)で構成されており、フェイスブックには長らく「グループ」が存在していました。しかし、ツイッターには、他のプラットフォームが昔から採用してきたこうした機能をまねた新機能の導入に関して、あまり良い実績がありません(「フリート」=Fleets=機能よ、安らかにお眠りください)。ただ、ツイッターには事実上のコミュニティ(小文字表記でのcommunity)がすでにたくさん存在しており、新機能である「コミュニティ」にもチャンスがあるかもしれません。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- 半分シュレッダーにかけられたバンクシーの作品は、元値よりも高値で転売へ。アート作品の価格に疑問を投げかけようとしたアーティストの企みも、ここまでのようです。
- 古生物学者がカンブリア紀最大級の捕食者を発見。体長は19インチ(約48センチ)しかありませんでしたが、5億年前の世界では本当に大きかったんですよ?
- 怖いもの知らずは、13本のホラー映画を見て1,300ドル(約14万2,600円)を稼ぐ。ファイナンスバズ(FinanceBuzz)は、高額な予算で制作されたホラー映画と低予算作品のどちらが人をドキドキさせるのかを知りたがっています。
- オオカバマダラは、同じ種の幼虫を食べる。科学者たちは、このユニークな行動を表す新しい言葉を考える必要がありました。その名も「クレプトファルマコファジー(kleptopharmacophagy)」です。
- サンクトペテルブルクの市議会議員選挙に、ひげを生やした3人のボリス・ヴィシュネフスキー(Boris Vishnevskys)が立候補。野党の候補者は、ライバルたちが有権者を混乱させるために名前や外見をも変えたと主張しています。
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