Daily Brief：英国ワクチンパスポート導入中止へ

Daily Brief

世界で今起きている事

Quartz読者の皆さん、おはようございます。今週も世界で起こっていることをまとめてチェックしましょう。

1. 英国の18歳、エマ・ラドゥカヌが全米オープンで優勝した。彼女は10代同士の対戦となった土曜日（11日）の決勝戦で、カナダのレイラ・フェルナンデス（Leylah Fernandez）を破り、予選通過者として初めてグランドスラムを制しました。
   18-year-old British Emma Raducanu won the US Open finals. She became the first qualifier to win a grand slam, defeating Canada’s Leylah Fernandez in all-teens final Saturday.
2. タリバンは、女性は男女別学の大学で学び続けることができると発言。タリバンが初めて政権を握った1990年代後半、少女や女性は教育を受けることができませんでした。
   The Taliban said women can continue to study in gender-segregated universities. The first time they were in power in the late 1990s, girls and women were denied an education.
3. 英国がワクチンパスポート導入中止へ。英国のボリス・ジョンソン首相は、英国の医療と社会福祉財源の危機に対処するため、選挙公約に立ち返ります。
   The UK is set to scrap vaccine passports. British prime minister Boris Johnson is returning to an election pledge to address Britain’s health and social care funding crisis.
4. 米国製EVにさらに4,500ドル（約49万5,000円）の税制優遇措置を与える民主党の法案を、トヨタとホンダが批判した。この法案は、米国を代表する自動車工場を有する、デトロイトのビッグスリーに利益をもたらすものです。
   Toyota and Honda criticized a Democratic proposal to give union-made US electric vehicles an additional $4,500 tax incentive. The bill would benefit Detroit’s Big Three automakers, which have union-represented auto plants.  
5. ディズニーが、2021年の残りの作品は映画館のみで公開すると発表。多くの制作スタジオは新作映画を劇場公開日と同日にオンラインでも公開しており、これが興行成績が低迷している一因となっています。
   Disney said the rest of 2021 films will debut exclusively in theaters. Box office sales have struggled in part due to studios releasing many of the movies online the same day they debut in theaters.
6. セールスフォースのCEOは、新しい中絶禁止法を受けてテキサス州から離れる従業員の支援を表明した。米顧客管理ソフトウエア大手、セールスフォース（Salesforce）は、バンブル（Bumble）やリフト（Lyft）といった企業に続いて、新法に反対する声明を出しましたが、ほとんどの企業は沈黙を守っています。
   Salesforce CEO said the company will help employees leave Texas in response to new anti-abortion laws. The software maker is the latest to speak out against the new law joining companies like Bumble and Lyft, but most companies have remained silent.

👂 Daily Briefの英語読み上げを再開しました！ 上のボタンから、英語学習などにぜひお役立てください。

What to watch for

メットガラ開幕

ファッション界における「最大の夜会」が戻ってきました。ニューヨークにあるメトロポリタン美術館コスチューム・インスティテュートの資金集めのためのパーティーである「メットガラ」（The Met Gala）に、レッドカーペットの常連たちが再び集結します。パンデミックの影響によって、2020年は中止されたこのイベントですが、今年は本日（13日）に開催。ブロードウェイや全米オープンと並んで、ニューヨークの街の再開への礎となります。セレブリティやデザイナー、そして“作品”たちが、世界中の観客を前にして、何を着るか（もしくは、着ないか）の限界に挑戦します。

今年のイベントのホストは、ジョー・バイデンの大統領就任式でブレークした詩人のアマンダ・ゴーマンと、テニスチャンピオンの大坂なおみという、共に23歳の若者たちです。2019年に1,500万ドル（約16億5,000万円）を集めたこのイベントのチケットは、1枚3万5,000ドル（約385万円）。もしくは、Vogue.comで米国東部時間の9月13日午後5時30分から行われるイベントの公式ライブストリームで、無料で見ることができます。

I ♥ NY More Than Ever

I ❤️ NY

2001年9月11日から数日後、ニューヨークではある小さなポスターが大きなインパクトを与えました。雑貨店や脇道、地下鉄の駅などに貼られていたのは、混乱状態にあったこの街への強い愛のメッセージでした。

“I ♥️ NY More Than Ever”

製作者の故ミルトン・グレイザー（Milton Glaser）は、45年前にニューヨークのために無償でデザインした「I ♥️ NY」のロゴを進化させたものとして、これを考案しました。オリジナルのアメリカン・タイプライター・フォントを使用し、「More Than Ever」の文字を並べ、ハートの片隅に染みを描くことで、ロウアー・マンハッタンにおける世界貿易センタービルの地理的位置と、多くの命が失われた街の悲しみを表現しました。

9.11追悼記念博物館は、グレイザーの9.11ポスターを「今も昔も、我が国の決意と回復力のシンボル」と呼んでいます。確かに、このシンボルは、ここ数カ月の間にニューヨークの街中に再び登場するようになりました。そして、今日においては、グレイザーのグラフィックは、COVID-19のパンデミック下にある街に結束を呼びかけるためのシンボルとしても使われています。

SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

1. 美術史に燦然と輝くミケランジェロの身長は5フィート2インチ（約157センチ）だと言われている。身の回りのものを使って画家の身体的特性を推定する初のプロジェクトの一部として、今回の靴の調査が実施されました。
2. ユニコーンは存在するのかもしれない。中国のEVメーカー、シャオペン（Xpeng、小鵬汽車）は、子どもが乗ることを目的としたロボットユニコーンを発表しました。
3. 自動車ディーラーは、テスラがフランチャイズではなく顧客に直接EVを販売することを阻止した。そこで彼らは、先住民の居住地にある古いカジノにテスラ（Tesla）の販売店をオープンしました。
4. ブラックホールには、温度だけでなく圧力もある。以前は、ブラックホールは死にかけている重い星の最終段階と考えられていました。
5. 米国防総省の新たな映像によると、米軍のロボット船が初めて大型ミサイルを発射。このデモンストレーションは、有人軍艦と併走できるロボット船を開発する取り組みの一環です。

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