Daily Brief：テスラ爆上げ

Daily Brief

世界で今起きている事

Quartz読者の皆さん、おはようございます。今日も世界で起こっていることをまとめてお届けします。

1. テスラの時価総額が1兆ドルを突破した。電気自動車の人気が爆発するなか、イーロン・マスク率いる自動車メーカーのテスラ（Tesla）は、いまや、アップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾンといった数兆ドル規模の企業と肩を並べています。
   Tesla hit $1 trillion in market cap. As electric vehicle popularity explodes, Elon Musk’s automaker now sits alongside fellow trillion-dollar companies Apple, Microsoft, Alphabet, and Amazon.
2. アリババとテンセントはNFTをリブランディングしている。アリババ（Alibaba、阿里巴巴）傘下のアント・グループ（Ant Group）とテンセント（Tencent、騰訊）は、「デジタル・コレクティブルズ」が、中国当局が最近行っている暗号資産（仮想通貨）市場の調査に耐えられることを期待しています。中国のテック企業に対する取り締まりの結果、アリババは昨年、時価総額を大幅に失いました。
   Alibaba and Tencent are rebranding NFTs. “Digital collectibles,” the two companies hope, will hold up under Beijing’s recent examination of virtual asset markets. China’s crackdown on tech firms resulted in a massive loss in market share in the past year for Alibaba.
3. ペイパルがピンタレストの買収計画を正式に撤回。先週、ソーシャルメディアプラットフォームを買収する可能性があるとの報道がありましたが、投資家の反応は良くありませんでした。
   PayPal officially unpinned its Pinterest plans. Investors weren’t impressed by reports last week of a possible acquisition of the social media platform.
4. マスターカードは暗号資産によるカード決済に一歩近づいた。米国に拠点を置くクレジットカード会社、マスターカード（Mastercard）は、暗号資産関連会社のバックト（Bakkt）との提携を発表し、このニュースを受けてバックトの株価は大きく上昇しました。
   Mastercard got closer to cryptocurrency card payments. The US-based credit card company announced a partnership with crypto firm Bakkt, whose shares launched moonwards on the news.
5. フェイスブックの1株当たりの利益が予想を上回った。しかし、同社の第3四半期の売上高は予想を下回りました。また、英国議会で内部告発者が遅滞なく規制を導入するよう求めたにもかかわらず、株価は上昇しました。
   Facebook’s earnings surpassed projections. The social media giant’s third-quarter revenue missed the mark, though. Its stock ticked up even as a whistleblower urged the UK parliament to impose regulations without delay.
6. 温室効果ガス問題はまったく間違った方向に向かっている。国連の報告書によると、2020年に二酸化炭素レベルが記録を更新したことで、世界は「道を大きく外れている」としています。この厳しい宣告は、各国のリーダーたちが現実的な作業に取り組むことになる国連気候変動枠組条約第26回締約国会議（COP26）を1週間後に控える中で行われました。Quartzの最新のニュースレター「Need to Know：COP26」（英語）をフォローしましょう。
   Greenhouse gases are headed in the exact wrong direction. A United Nations report said the world is “way off track” as carbon dioxide levels broke records in 2020. The grim pronouncement comes one week ahead of the UN’s climate conference COP26, where world leaders have some real work to do. Follow along by signing up for Quartz’s Need to Know: COP26 newsletter.

👂 Daily Briefを英語音声でも。上のボタンから、英語学習などにぜひお役立てください。

What to watch for

テック、決算ラッシュ

スナップ（Snap）とインテル（Intel）の2社が期待外れの四半期決算を発表し、株価が急落したことで、テック投資家たちが今週の決算ラッシュをより注視し始めています。

• ⛈ クラウド企業は圧倒的な業績への期待。アマゾン（Amazon）、アルファベット（Alphabet、グーグルの親会社）、マイクロソフト（Microsoft）の3社は、クラウド・コンピューティング事業の力強い成長によって、他の課題に注目が集まることを避けられると期待しています。それぞれが抱える課題とは、アマゾンとマイクロソフトはサプライチェーンの問題、アルファベットは独禁法調査の嵐が迫っていることです。
• 👻 Snapchatの二の舞にならぬよう。ツイッター（Twitter）は、ライバルの動画SNSであるスナップチャット（Snapchat）よりも、アップル（Apple）の新しいプライバシー規制にうまく対処していることを市場関係者に示さなければいけません。スナップチャットは直近で、iOSユーザーからのデータ収集や広告のターゲティングに苦労していることを認めていました。
• 🎄クリスマスの奇跡を夢見て。アップルの決算報告では、サプライチェーンの問題が利益率にどのような影響を与えているか、さらには、新iPhoneが冬の休暇シーズンに好調な販売を見通せるかどうかが、投資家に示されます。

Bollywood is coming to Broadway

ボリウッドの本格上陸

インドのボリウッドで最も長く上映されている映画『Dilwale Dulhania Le Jayenge』（邦題：シャー・ルク・カーンのDDLJラブゲット大作戦、通称：DDLJ）が、米ブロードウェイのミュージカルになることが決まりました。ボリウッドの大作映画がこのようにミュージカル化されるのは初めてのことです。

この映画は、インド生まれのロンドンの女性が、両親の反対を押し切ってヨーロッパを旅行した際に、インド人男性と出会い、恋に落ちるというもの。1995年に公開された「DDLJ」は、ボリウッド映画の一時代を築いただけでなく、ヒンディー語のスターであるカジョルとシャー・ルク・カーン（通称：SRK）をスターダムに押し上げました。SRKは、直近で、息子の逮捕に対する公での発言を控えたことで、物議をかもしている人物でもあります。

現在、映画スタジオのYash Raj Filmsを率いるアディトヤ・チョプラ（Aditya Chopra）監督は、このミュージカル『Come Fall in Love-The DDLJ Musical』は、彼の当初の構想により近いものになるだろうと語っています。英語の台詞展開や、SRKの代わりに米国人を起用したことは、ボリウッドがようやく米国のメインストリームになりつつある証左ともいえるかもしれません。

SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

1. ロボットアーティストがエジプトの警察に拘束された。税関当局は、超リアルなAi-daの目にカメラが設置されていることを警戒しましたが、製作者はスパイ疑惑を否定しました。
2. ボゴタ当局とイベントプランナーは、嵐を止めるためにシャーマンを雇っていた。Jorge Elias Gonzálezは、引退するまでの間、フェスティバルやスポーツイベントの日を晴天にするために、最大で2,000ドル（約22.7万円）の報酬を得ていました。
3. マダガスカル最大のキツネザル「インドリ」は、人間のようなリズムで歌う。この能力は人間以外の哺乳類では初めて発見されたものですが、「バグパイプが踏まれている」かのような彼らの歌は、気軽に聴けるものではありません。
4. ワームの塊は、科学者たちが絡み合ったシステムを理解するのに役立っている。ワームは生存率を高めるために集まったり散ったりしていますが、塊の中のベストな場所はまだ分かっていません。
5. 宇宙人のものと思われていた電波信号は、実はそうではなかった。このシグナルに驚いた天文学者たちは、1年近くかけてその起源を調べました。

🎧 米テックシーンの最新情報を伝えるメディア「Off Topic」とのコラボレーションでお届けする全4回の新シリーズ、第3回は10月27日（水）に開催。詳細はこちらから。参加申込はこちらから受け付けています。

🎧 Podcastは新シリーズ「お悩み相談 グローバルだけど」を配信中。お悩み・お便りもこちらから。Apple｜Spotify

👀 Twitter、Facebookでも最新ニュースをお届け。

👇 のボタンから、このニュースレターをTwitter、Facebookでシェアできます。ニュースレターの転送もご自由に（転送された方へ！ 登録はこちらからどうぞ）。