Daily Brief:シャネルもインド系CEOに

REUTERS/Peter Andrews

Daily Brief

世界で今起きている事

Quartz読者の皆さん、おはようございます。月曜日より、Daily Briefの一部を日本語音声でも聞けるPodcast 世界の最新ニュース「Quartz Daily Brief」がスタートしました。本日も世界で今起きていることをお届けします。

REUTERS/Peter Andrews
REUTERS/Peter Andrews
  1. 英国はアフリカからの渡航を制限する「レッドリスト」を廃止する。関係者は、オミクロン株が「世界中に広く拡散した」ため、渡航禁止措置は効果が薄れたとしています。
    The UK is scrapping its “red list” of restricted travelers from Africa. Officials said the travel ban is now less effective because the omicron variant “has spread so widely across the world.”
  2. インドは余剰ワクチンの輸出に苦労している。物流の問題が、最も必要とされる場所にワクチンを届ける努力を妨げています。一方、南アフリカの研究では、米ファイザー(Pfizer)のワクチンを2回接種しても、オミクロン株の感染を防ぐ効果が低いことが判明しました。ただ、依然として重症化を防ぐ効果は確認されています。
    India is having a hard time exporting its extra vaccines. Logistical issues have hindered efforts to get doses where they are needed most. Meanwhile, a South African study found two doses of Pfizer’s jab to be less effective at preventing infection from the omicron variant, although it still did a good job of keeping people out of the hospital.
  3. シャネルが新しいCEOを雇った。英食品・家庭用品大手ユニリーバ(Unilever)の幹部でインド出身のリーナー・ナーイル(Leena Nair)が、1月末から由緒あるファッションブランド、シャネル(Chanel)のかじ取りをすることになります。
    Chanel hired a new CEO. Leena Nair, an executive at Unilever who was born in India, will take the helm of the storied fashion house at the end of January.
  4. Netflixがインドで値下げ。基本月額利用料の60%割引は、ケニアでの無料プランに続くものです。
    Netflix is slashing its prices in India. The 60% discount for its basic monthly subscription follows the rollout of a free plan in Kenya.
  5. オーストリアも北京オリンピックに政府当局者を派遣しない。しかし、カール・ネハンマー(Karl Nehammer)首相は、COVID-19に伴う制限が理由で、外交的な抗議やボイコットではないとしています。
    Austria also won’t send any politicians to the Beijing Olympics. But chancellor Karl Nehammer said that’s because of covid restrictions, not a diplomatic protest or boycott.
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👂 Daily Briefを英語音声でも。上のボタンからどうぞ! 英語学習に役立つとの声を多数いただいています。 


【お詫びと訂正】
12月14日(火)朝配信のDaily Briefで取り上げたアマゾンの倉庫崩壊について「ケンタッキー州の施設」としておりましたが正しくは「イリノイ州の施設」でした。お詫びして訂正致します。


What to watch for

航空会社の憂鬱

REUTERS/Sarah Meyssonnier
REUTERS/Sarah Meyssonnier

米国の大手航空会社数社の幹部は本日(15日)、米上院で、新型コロナウイルス経済対策の一環として交付された540億ドル(約6兆円)の税金の使い道について、気まずい質問に答えることになります。

具体的には、失業者を出さないように航空会社に資金が提供されていたのであれば、なぜ今夏、旅行者は何千便もの飛行機の遅れやキャンセルを我慢しなければならなかったのか、と問われるかもしれません。天候による欠航でも、旅行客は何時間もかけて代理店と連絡を取り合い、フライトを予約し直していました。

年末の旅行シーズンも迫っており、議員達は今夏と同様の事態が発生する懸念を抱いていることでしょう。参考までに、今夏はどのような年だったかを紹介しましょう。

  • June 26-27:サウスウエスト航空が500便を欠航し、2,500便が遅延した
  • Aug. 3:アメリカン航空が300便をキャンセル
  • July 30-Aug. 6:スピリット航空が2,286便をキャンセル
  • Oct. 29-Nov. 1:アメリカン航空が週末に2,300便を欠航

Apple’s road to $3 trillion

3兆ドルへの道のり

REUTERS/Carlo Allegri
REUTERS/Carlo Allegri

今週、アップルの時価総額は3兆ドル(約340兆円)に肉薄しました。これは、上場企業がかつて到達したことのない金額です。

アップルがパンデミックの不確実性を乗り切ることができたのには、新製品の数々や安定したキャッシュフローなど、いくつかの要因があります。11月下旬、オミクロン株をめぐる恐怖が市場を揺るがしたときでも、アップルは堅調な成長を続けていました。そして、投資家からの資金投入も、続いていくでしょう。

  • 200%:パンデミック前にアップルの株価が上昇した割合
  • 22,000%:1990年からアップル株を持っていた場合のリターン
  • 28%:1年ごとに換算した場合のリターン

ただ、アップルの競合他社にとって、3兆ドル企業が手の届かない存在というわけではありません。マイクロソフトは現在でこそ、時価総額でアップルにリードされていますが、今年10月には一時的にアップルを上回ってさえいました


SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

  1. ポーランドの地質学者が、少なくとも7種を含む恐竜の足跡を数百点発見した。保存状態の良い足跡の中には、皮膚の模様を確認することができるものもあります。
  2. 釣具店の6ドル(約680円)のキャップは、今シーズンのマストアイテム。しかし、バス・プロ・ショップス(Bass Pro Shops)のトラッカーハットは、幸運でないと手に入りません。
  3. 英国各地の介護施設を慰問する2羽のペンギン。チャーリーとプリングルは、旅先での新しい出会いを楽しんでいるようです。
  4. 脳外科医やロケット科学者が、実は私たち一般人よりも頭がいいというわけではない。しかし、ある研究では、彼らは特定の作業には長けているようです。
  5. ゼネラル・エレクトリック(GE)では、ある幹部が「シックスシグマ」への信仰心を疑われ、昇進を見送られそうになったことがあった。この経営理論は、どのようにしてGEの信仰対象となったのでしょうか? QuartzエディターのOliver Staleyが「Quartz Obsession」ポッドキャスト(英語)の最新エピソードで解説します。

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