Daily Brief
世界で今起きている事
おはようございます。今朝も「世界で今起きている事」をお伝えします。インドでの小売の覇権を争ってきた二社の戦いが、この国最大のスポーツ、クリケットに舞台を移して激化しそうです。
- プーチンがウクライナ東部地域の独立を認めた。ロシア大統領のウラジーミル・プーチンは、親ロシア派武装勢力が実効支配するウクライナの「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の独立を承認するとの考えを示しました。これらの地域が「国家」としてロシアに軍事介入を求めれば、ロシアによるウクライナ侵攻の口実となる可能性があります。
Putin recognized breakaway regions in Ukraine. The Russian president said he would recognize Ukraine’s Donetsk and Luhansk as independent, a possible pretext for invasion. - オーストラリアが国境を再開した。月曜日（21日）には50便以上の国際線がオーストラリアに着陸しました。パンデミックによる国境閉鎖が2年近く続いたなかで、入国制限を事実上廃止するのは初めてのことです。
Australia reopened its borders. More than 50 international flights touched down in the country on Monday, the first after nearly two years of pandemic closures. - 香港のワクチンパスポートが運用開始。新型コロナウイルスの感染者数が急増するなか、飲食店やモール、スーパーマーケット、生鮮市場を利用するにはワクチンを少なくとも1回は接種している必要があります。
Hong Kong’s vax passports are kicking in. As covid cases surge, only those with at least the first dose of a vaccine will be able to enter eateries, malls, supermarkets, and wet markets. - インドにさらに風力発電所ができるかもしれない。ドイツのエネルギー大手、RWEとインドの電力大手、タタ・パワー（Tata Power）は、インドで初めてとなる洋上風力発電プロジェクトの計画を発表しました。
India might be getting more wind farms. German energy giant RWE and India’s Tata Power announced plans for what could become the country’s first operational offshore wind projects. - ヴァージン・ギャラクティックが決算を発表。米宇宙開発ベンチャーのヴァージン・ギャラクティック（Virgin Galactic）が22日、第4四半期決算を発表します。同社は、今月16日に宇宙旅行チケットの販売を再開。17日には、チャマス・パリハピティヤ（Chamath Palihapitiya）の会長職辞任を発表したばかりです。同社は2019年、パリハピティヤが設立した特別買収目的会社（SPAC）との合併によって上場を果たしています。
Virgin Galactic reports earnings. The company will share fourth-quarter results a week after opening up spaceflight ticket sales and announcing the resignation of chairman Chamath Palihapitiya, whose SPAC took the company public in 2019. - EVが貨物船の火災を悪化させている。貨物船「フェリシティ・エース」は今月16日に大西洋上で出火し、高級車を積載したまま、いまも海上を漂流しています。電気自動車（EV）に搭載されたリチウムイオン電池にも引火したため、消火活動がより困難になっているのです。
EVs are fueling a cargo ship fire. Electric vehicles’ lithium-ion batteries are complicating a multi-day blaze on the Felicity Ace, still adrift at sea with its load of luxury cars.
What to watch for
次の戦場は、クリケット
「クリケットは25億人のファンをもつ世界第2位のスポーツであり、インディアン・プレミアリーグ（IPL）は、そのスーパーボウルのようなもの」と、ベッティング会社でIPLの広告主でもあるパリマッチ（Parimatch）の代表、Anton Rublievskyiは語っています。彼はこうも言っています。「そこにいなければ（このビッグイベントに参加しなければ）、あなたは存在しないのと同じだ」
インドでは長年にわたり、アマゾンとリライアンス・インダストリーズ（Reliance Industries）が小売業界の支配をめぐって激しい戦いを繰り広げてきました。いま、そのライバル関係はクリケットのピッチに移されようとしています。「プライム・ビデオ」の視聴者数を増やしたいアマゾンと、バイアコム（Viacom）の支援のもとスポーツ放送への参入をさらに進めたいリライアンス。両社は、IPLの独占放映権およびストリーミング配信権をかけて争うことになると予想されているのです。
5年前の2018年、ソニーとディズニー傘下のスター・インディア（Star India）は、IPLの5年間の放映権に26億ドル（約2,900億円）を支払い、広告を販売して利益を得てきました。今回、その取引の値段は70億ドル（約8,000億円）に迫るともいわれています。
The gloves are off
高くても欲しいゴム手袋
パンデミック初期に盛んに話題になった医療用品調達の熾烈さは、いまやほとんど過去のものとなりました。新型コロナウイルスの発生以来、注射器の価格は変わっていませんし、N95マスクや使い捨てマスクの価格は下がっています。しかし、医療用手袋だけは事情が異なります。
- 2019年から2021年にかけて、米国に輸入された医療用手袋の年間平均価格は、1ダース56セントから1.77ドルに跳ね上がった。
- 世界のゴム手袋のほとんどは東南アジアで生産されているが、米国が（工場での労働環境の劣悪さを理由に）マレーシアのゴム手袋大手、トップ・グローブ（Top Glove）からの輸入を禁止したことで、供給問題が悪化した。
- 価格上昇に加えて需要の急増により、米国のゴム手袋の輸入額は、2020年の23億ドル（約2,600億円）から、2021年には70億ドル（約8,000億円）に達した。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- ネズミの大発生で、400店のファミリー・ダラーに打撃。ディスカウントチェーンのファミリー・ダラー（Family Dollar）は、米アーカンソー州の配送センターで1,100匹のネズミが発見されたため、6州の店舗を一時的に閉鎖しました。
- 初の「宇宙テイスト」の炭酸飲料フレーバーが登場した。宇宙にインスパイアされた新商品「コカ・コーラ・スターライト（Coca-Cola Starlight）」は、「星空を連想させる香り」と「宇宙への冷たい旅の感覚を呼び起こす冷感」を約束しています。
- FBIが暗号犯罪部門を発足させた。米連邦捜査局（FBI）に新設された「Virtual Asset Exploitation Team（VAXU）」は、ランサムウエアと暗号資産の悪用を可能にする技術に焦点を当てる予定です。
- 「オフィス」で恥をかく新しいパターン。Quartz at WorkのLila MacLellanは、メタバースにある職場を案内してもらっていましたが、誤って足を滑らせてバーチャル・プールに落ちてしまいました。
- 特定：銀河の危険な三角関係。米航空宇宙局（NASA）のハッブル望遠鏡は、3つの銀河が互いに接近し、互いの競合で引き裂き合う「三重銀河合体」を捉えました。
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