Daily Brief:テスラ上海工場、動かず

Tesla’s Shanghai Gigafactory

Daily Brief

世界で今起きている事

おはようございます、新しい週のスタートです! 今週も「世界で今起きている事」をお伝えします。

Tesla Shanghai Gigafactory is shown, a large, dark colored building with the word Tesla in white on one of its walls.
Tesla’s Shanghai Gigafactory
Image: Xiaolu Chu/Getty Images
  1. テスラの上海工場は、いまも停止状態。金融ハブである上海が3月28日にロックダウンされた際に操業を停止した米テスラ(Tesla)の上海工場は、今日(4日)から生産を再開する予定でした。また、上海では2,600万人の住民に対して、さらに2回の新型コロナウイルス検査を実施しています。
    Tesla’s Shanghai factory remains at a standstill. Halted when the financial hub went into lockdown on March 28, production was scheduled to resume today. The city is also having its 26 million residents go through two more rounds of covid tests.
  2. ウクライナはロシアによるブチャでの虐殺を非難した。首都キエフ近郊のブチャでの住民虐殺をロシアは否定していますが、戦争犯罪の新たな証拠が見つかったことにより、ロシアに対する制裁を強化しようとする国際社会の圧力が強まっています。
    Ukraine accused Russia of massacring people in Bucha. Pressure is growing on the international community to intensify sanctions against Russia due to new evidence of war crimes, which Russia has denied.
  3. 世界各地で選挙が行われた。昨日(3日)、ハンガリーコスタリカセルビアで投票が行われました。一方、フランス大統領選では4月10日に1回目の投票が行われ、パキスタンではイムラン・カーン首相が下院を解散したため、早期に選挙を実施する可能性があります。
    Elections took place around the globe. Voters went to the polls yesterday in Hungary, Costa Rica, and Serbia. Meanwhile, the first round of France’s election is next weekend, and Pakistanis may be heading to early elections after prime minister Imran Khan dissolved the parliament.
  4. WHOは国連への「Covaxin」の供給を停止した。この発表は、インドのバーラト・バイオテック(Bharat Biotech)が新型コロナワクチン「Covaxin」の生産を減速する方針を明らかにした翌日に行われました。
    The WHO suspended the United Nations’ supply of Covaxin. The announcement came a day after Bharat Biotech said it would slow production of the covid vaccine.
  5. ペルーが最低賃金を引き上げた。月額1,025ソル(280ドル=約3万4,000円)への引き上げは、ペルーが過去24年間でも例を見ない速度で進むインフレに直面するなかで行われました。
    Peru raised its minimum wage. The increase to 1,025 soles ($280) comes as the country faces inflation that’s growing at a rate the country hasn’t seen in 24 years.

What to watch for

まだ70%しか……

Two people in pink vests stand near a tent on top of a storage tank. They hung up a sign that reads fossil.
Extinction Rebellion activists on top of a storage tank at Esso West London Terminal.
Image: Reuters/John Sibley

国連は本日(4日)、世界が気候変動を抑制するために取るべき措置に関する指針を発表する予定です。しかし、その報告書のサマリーで用いられる語句をめぐる交渉は、日曜日の時点でまだ70%しか完了していません。国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、余裕のない状況におかれています。

AP通信によると、この交渉で引っかかっていることのひとつが、インドだとされています。インドは、新興国の二酸化炭素排出量に占める割合は先進国より少ないため、削減目標も同じである必要はないと主張しています。ちなみに、世界の年間排出量に占めるインドの割合は7%で、世界第3位の排出国です(世界最大の排出国である中国は27%、米国は11%)。

IPCCには、3つの作業部会がありますが、今回の報告書は第3作業部会のもの。2030年までに地球の気温上昇を抑えるために各国が取るべき対策や、大気中の二酸化炭素を除去するためのアプローチなどが示される予定です。


A union fight at Amazon

アマゾンの組合闘争

A fist is raised in front of a green sign that says "RIGHTS FOR ALL AMAZON WORKERS!"
A historic win.
Image: Reuters/Brendan McDermid

近年のアマゾンは、全米に拡がる労働組合結成の動き抑え込もうとコンサルタントを雇い、何百万ドルを費やしてきました。しかし先週、運動を主導する元アマゾン従業員のクリス・スモールズが、組合結成を勝ち取ることになりました。ニューヨーク市スタテンアイランドにある倉庫で働くアマゾン従業員による投票では、約10%の差で組合結成が決定しています。

これは、アマゾンで初めて労働運動が成功したケースといえるでしょう。というのも、米国では労働者運動の波が拡がっているものの、アマゾンについては強い逆風にありました。

  • 430万ドル(約5.2億円):アマゾンが2021年に反労組のコンサルタントに費やした金額
  • 2:アラバマ州ベッセマーにある物流倉庫では、組合結成が2度目の否決に
  • 2,600人以上:スタテンアイランドの従業員で組合結成に投票した人の数
  • 30ドル:組合が求める時給の最低額
  • 18ドル:現在の初任給の時給

SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

  1. マイクロプラスチックの雪が海に降り注ぐ。海に流れ込んだマイクロプラスチックは最終的にすべて海底にたどり着きます。科学者たちはそこで、水面の1万倍ものマイクロプラスチックを発見しました。
  2. ドイツ人男性が、ワクチン接種カードを販売するために最大90本の注射を受けた。ワクチン接種がこの男性の健康に影響を与えたかどうかは不明です。
  3. ロボットボートよ、進め。トンガ近海で1月に発生した海底火山の大規模噴火について詳しく調べるため、水中にある火口の真上には無人船が待機しています。
  4. ネイティブアメリカンの部族が土地を取り戻した。米バージニア州のフォーンズ・クリフにある465エーカーの土地が、約400年前にこの地域から追い出されたラッパハノック族に返還されました
  5. 鳥の産卵が1カ月早くなっている。シカゴ・フィールド博物館にある120年前の卵の殻のコレクションを研究している科学者たちは、これを気候変動の影響だと考えています。

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