Daily Brief:アマゾン、余った土地を転貸しへ

Building an empire.

Daily Brief

世界で今起きている事

おはようございます。今週も「世界で今起きている事」をお伝えします。 つい先ほど、スイスではダボス会議が開幕しています。2年ぶりの対面開催です。

Amazon warehouse
The turning point is somewhere in there.
Image: Reuters/Ralph D. Freso
  1. オーストラリアの首相に「アルボ」ことアンソニー・アルバニージーが選ばれた。アルバニージー党首率いる労働党の勝利は、与党・保守連合を率いる現職のスコット・モリソンに対する拒絶反応によるところが大きいと見られています。モリソンはオーストラリア初の(客観的事実を重視しない)「ポスト真実」(post-truth)の国家元首と呼ばれていました。
    Anthony Albanese, aka “Albo,” was elected prime minister of Australia. His victory was largely seen as a rejection of Scott Morrison, a conservative who has been dubbed Australia’s first post-truth head of state.
  2. 初のアジア公式訪問中のジョー・バイデン米大統領は、金正恩へ短いメッセージを送った。「ハロー…以上だ」。バイデン大統領は、記者団に北朝鮮の金正恩総書記へのメッセージを問われ、こう答えました。
    During his first official trip to Asia, US president Joe Biden shared a brief message for North Korean dictator Kim Jong Un. “Hello. Period,” the US president told reporters.
  3. そのバイデン、サル痘については「誰もが心配して当然なこと」と発言。天然痘に症状が似た感染症「サル痘」が確認された国は、感染例が多く確認されてきた西アフリカなどを除いても、12カ国に上っています
    Biden also said “everyone should be concerned” about Monkeypox. The number of nonendemic countries with confirmed cases ticked up to 12.
  4. ディディの株主は今日(23日)、米国での上場廃止について投票する。中国のライドシェアリング大手、ディディ(Didi、滴滴出行)は、ニューヨーク証券取引所から距離をおくことが、中国でのサイバーセキュリティ審査に合格するために不可欠だとしています。
    Didi shareholders will vote to delist in the US today. The ride-hailing company says leaving the New York Stock Exchange is necessary to pass a cybersecurity review in China.
  5. アマゾンが倉庫スペースの転貸を検討、との報道。ブルームバーグによると、アマゾンはオンラインショッピングの利用が鈍化していることを受けて、不要になった1,000万平方フィート以上のスペースを貸し出すことを望んでいるそうです。
    Amazon is reportedly looking to sublet warehouse space. Bloomberg says the company wants to rent out at least 10 million square feet following a slowdown in online shopping.

What to watch for

ダボス、ついに開幕

People visit the Congress Center on the opening day of the WEF annual meeting in Davos.
Where there’s a WEF, there’s a way.
Image: Reuters/Arnd Wiegmann

本当に、開催されています。世界経済フォーラム(WEF)の年次総会、通称ダボス会議は2021年には中止となり、今年初めにもCOVID患者の増加を受け延期されましたが、22日(現地時間)にスイス・ダボスで開幕しました。

とはいえ、幸せな再会、とはいきません。ダボス会議の参加者はそれぞれ世界各地でさまざまな火種を抱えています。億万長者も政治家も慈善家もジャーナリストも、出席者には、ここで各トピックについて解決の糸口を見出すことが求められます。

現在進行中のパンデミックや気候危機の悪化に加え、世界のリーダーたちがいままさに直面しているのが、ウクライナでの戦争およびその影響です。世界はいかにウクライナ再建を支援できるのか、いかに戦争が拡大するのを防げるのか、いかにエネルギー市場の混乱を乗り切るか。あまりに多くの問題が提起されています。また、中央銀行からの参加者や各財務相は、インフレ景気後退についての質問から逃れられないでしょう。

会場ではQuartz記者が取材をしています。期間限定ニュースレター「Need to Know」(英語版)は、無料でダボス会議についてお伝えします。


Cloudy with a chance of Musk

ツイッターの天気予報

先週、ツイッターは自らがイーロン・マスクによる買収提案をどう評価したのか、明らかにしました。同社が新たに公開した文書からは、その激動の時系列をより明確に読み取ることができます。

  • 🌬 3月、曇り。マスクが本当のところ、Twitterをどう思っているのか、はっきりしません。マスクはツイッターが行っているコンテンツモデレーションポリシーを批判する一方で、同社に対する出資比率を高めていることを明らかにしていました。
  • 🌤 4月、晴れ。オファーが過熱しました。マスクはジャック・ドーシーとプラットフォームの非公開化について話し合った後、ツイッターに用意された取締役会の座を辞退。会社の買収を提案し、ツイッターはこの買収を受け入れることに。
  • ⛈ 5月、嵐。マスクは、ツイッターが抱える偽アカウント数がどれほどに上るのか、データが不足しているとして、買収を保留すると述べています。しかし、法律上、買収を「保留」にすることは不可能です。ツイッターは必要であれば、裁判所に訴えて取引を完了させるか、マスクから10億ドル(約1,200億円)の違約金を受け取ることができます。

SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

  1. 奴らがワインを求めてやってきた。米東部に生息している蛾の一種「ブラック・スケルトナイザー」が、ナパ郡のブドウ園で目撃されています
  2. 米下院で「UFOに関する公聴会」が開かれた一方で。骨董鑑定会で見つかったのは、1698年に出版された『発見されし天界』(The Celestial World Discover’d)なるタイトルの本。宇宙人の存在を予言した希少な一冊です。
  3. ミネソタ州でハイカーが8,000年前の頭蓋骨を発見した。昨年の夏に発見され、調査員はその骨をネイティブアメリカンの関係者に返却しました
  4. クモのオンライン市場は、かなり混乱している。ある生物学者は、ネットで売られているクモの「ミステリーボックス」を、ポケモンカードの束に例えました。「超レアなクモが出るかもしれないし、そうでもないものが大量に出るかもしれない」
  5. 子どもの失読症をスクリーニングすることは、経済的に大きな利益をもたらす。投資利益率(ROI)は800%から2,000%にもなる可能性があります。Quartz Obsessionポッドキャストの最新エピソード(英語)で、早期介入によって他に何ができるかを学んでみましょう。

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