Daily Brief
世界で今起きている事
おはようございます。今週も「世界で今起きている事」をお伝えします。アップルのWWDCは今日6日(現地時間)開催。今回のWWDCでは、同社のメタバースへの本気度が試されることになりそうです。
- ロシアがキエフを攻撃した。ロシア側は、このミサイル攻撃は、欧米諸国からウクライナに提供された戦車や装甲車両などを狙ったものだとしています。ウラジーミル・プーチン大統領はまた、米国に対し、ウクライナに長距離を射程としたミサイルを提供しないよう警告しました。
Russia attacked Kyiv. It said the airstrikes were targeting Western military supplies for Ukraine. President Vladimir Putin also warned the US against giving long-range missiles to Ukraine. - 北京でロックダウンが緩和された。中国の首都、北京市では新型コロナウイルスの感染者数が減少したことを受けて、店内での飲食が再開される予定ですが、一部地区では今後も制限が続きます。
Lockdowns eased in Beijing. Indoor dining will reopen as the Chinese capital sees declining covid infections, though some restrictions will remain in certain districts. - バングラデシュで爆発があり、少なくとも49人が死亡した。爆発はチッタゴン近郊のコンテナ置き場で発生し、さらなる死者が予想されています。
An explosion in Bangladesh killed at least 49 people. The blast happened at a storage depot near the city of Chittagong, and more deaths are expected. - イーロン・マスクがテスラの人員削減をめぐる発言を撤回した。米EVメーカー、テスラ(Tesla)CEOのマスクは、10%の人員削減が必要との見解を示していましたが、従業員数は実際には増加するが、給与所得者の数はほぼ横ばいになる、とTwitterに投稿しました。
Elon Musk backtracked his Tesla job cut comments. After warning of a 10% staff reduction, the electric car maker CEO said employee numbers will actually increase but salaried employees will remain flat. - 米国は2社にベネズエラ産原油の欧州への輸送を許可する。ロイター通信によると、イタリアの石油・ガス企業、エニ(Eni SpA)とスペインのエネルギー企業、レプソル(RepsolSA)に対する出荷の許可は、禁輸したロシア産原油の穴埋めをするための方針変更で、これにより、2年間に及んだ石油・債務スワップの休止期間が終了することになります。
The US will let two companies ship Venezuelan oil to Europe. Reuters reported that the change, aimed at making up for less supply from Russia, would end a two-year pause on oil-for-debt swaps. - ウェールズが64年ぶりにワールドカップの出場権を獲得した。ウェールズは、昨日(5日)のプレーオフでウクライナを1ー0で下しました。
Wales qualified for the World Cup for the first time in 64 years. The team beat Ukraine 1-0 in a play-off match yesterday.
What to watch for
今年のWWDCは……
アップルが毎年開催しているWorldwide Developers Conference(WWDC)が今日6日(現地時間)から始まり、いつものように“ウワサ”が飛び交っています。WWDCは開発者向けの発表会で、基本的には次期オペレーティングシステム(OS)のアップデート情報などが知らされます。
ウワサといえば、今年のWWDCについて『New York Times』は、アップルが「アプリで新たなカメラ/音声機能を追加できるソフトウェアツールが発表される」「これによってハンズフリーインターフェイスのための基盤が築かれる」とレポート。もしそうであるなら、来年にもリリースされる予定の(スキー場で着けるような)拡張現実(AR)ゴーグルの前触れといえるものになるでしょう。
このデバイスそのものについては、今年のWWDCで言及されるかどうかは不明ですが、いわゆるメタバースに躍起になる大手テック企業にとっては重要なピースです。アップルはすでにプラットフォームのスマートフォンシフトを制し、メタをはじめとする巨大なライバルもアップルが決めたルールに従わざるをえない状況をつくりだしました。一方のメタバースについては、メタがすでに独自のハードウェアを構築しており、アップルが追い上げようとしているかたちです。
Why do they change their name?
国の呼び名を変える理由
国連は先週、今後はトルコ(Turkey)を“好ましい名”で呼ぶと発表しました。トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が自国のリブランドキャンペーンを開始したのは、高インフレと経済的苦難の波が押し寄せる昨年12月。政府は、自国を「Türkiye」と呼称してきました。
こうした動きは、なにも呼び名が変わるだけではありません。地名の変更は、その土地が内外において政治的、歴史的、そして観光産業の見地からどのように見られるかに関係するのです。今日は、Türkiye以外の名称変更をいくつか紹介しましょう。
- 🇳🇱 オランダ(Holland)は2020年、「Netherlands」に変更。Hollandは同国にある12州のうち2州を指す名前でしかなく、実際はより大きな国だと知ってもらうのが狙いです。
- 🇸🇿 スワジランド(Swaziland)は2018年、「Eswatini」に変更。その背景には、植民地主義との決別を望む声もあったようです。
- 🇨🇿 チェコ共和国(Czech Republic)は2016年、「Czechia」に変更。French Republicは「フランス」と呼ぶのが一般的ですが、Czechiaは……?
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- ティムホートンズは顧客を追跡していた。カナダの大手ドーナツチェーンは、アプリを使って、人びとがいつ競合他社の店舗を訪れたかを確認していました。
- シアトルで20万枚以上の駐車違反切符が無効になる。米国の都市の駐車場を取り締まる警察は、人びとの日々を台無しにする適切な権限をもっていなかったのです。
- キリンの首は武器として進化した。もちろん背の高い植物を食べるのにも役立ちましたが、頭突き競争ではほかに並ぶ者はいなかったことでしょう。
- サメの歯に含まれる「亜鉛」が語ること。約360万年前に絶滅したメガロドンは、食物連鎖の頂点の座をかけ、ホオジロザメと熾烈な競争を繰り広げていたようです。
- インフレ率が毎月50%を越えたら、なんと呼ぶ? それは「ハイパーインフレ」。世界はこれまで、50回以上のハイパーインフレに直面しています。Quartzのポッドキャストの最新エピソード(英語)では、現状がまだハイパーインフレには遠いといえる理由を解説しています。
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